ノーテンキなコドモだった筆者は、望まずして機械の身体に改造されたサイボーグヒーロー&ヒロインたちの悲哀を理解できずに、強化アームに憧れたものです。実はいまではさらにワタシのノーテンキさに拍車がかかっているのですが、ついに念願の強化アーム的知育オモチャ「サイボーグハンド[MR-9112]」を手に入れました!
↑イーケイジャパン「サイボーグハンド[MR-9112]」3520円(税込)科学的理論を体感できるサイボーグハンド!
サイボーグハンドは、イーケイジャパンのメカ工作ロボットキットシリーズのニューモデル。10歳以上を対象にしたキットとなっており、2~3時間で組み立て可能とされています。
本製品最大の特徴は水圧式シリンダーを採用していること。指の動きを直接レバーなどで伝えるのではなく、直径の異なるふたつの水圧式シリンダーによって、圧力を利用して小さな力で大きな力を発生し、サイボーグハンドの指を動かしています。パスカルもビックリしていることでしょう。
↑シリンダーの太さ(面積)を変えることで力を増幅できるパスカルの原理は、油圧ブレーキや油圧ジャッキなどで使われています
↑対象年齢は10歳以上なので、一応ワタシも召されるまでは対象年齢です
プラモ初心者でも完成させられる図解入り説明書を同梱
さて本製品の部品点数はプラスチックパーツだけで合計145点。オトナでも作りがいのある本格キットです。とは言え各パーツはカラフルなカラーで染色されているので着色作業は不要で、組み立てはニッパー、ドライバー、ハサミ、マーカー、コップに入れた水だけでオーケー。組み立て説明書は非常にわかりやすく図解されているので、プラモデルを作った経験がない子どもでも、試行錯誤しながら完成させられると思います。
なお、うまく動作しなかった場合でも、点検、手直し、調整を有料で行なうサービス「エレキットドクター」(基本料金2800円)が用意されているので安心です。
↑パーツはプラスチック製だけでも合計145点。可動部分が多い「手」を作るだけに、部品点数は膨大ですね
↑説明書は基本的にイラストで構成されています。大事な工程には注意書きが添えられているので、しっかり読めば間違って組み立ててしまうことは少ないはずです
↑主に使うのはニッパーとドライバー。ハサミはパーツが入っている袋や、チューブを切るために使います。マーカーはチューブを切る印を書くのに使いますが、組み立て説明書に原寸大のチューブのイラストが掲載されているのでなくても問題ありません
↑今回実際に製品版を組み立てましたが、かみ合わせのよくないパーツはなかったです。パーツの精度が高いので、楽しく組み立てられますね
↑今回は撮影しながら組み立てたので、約2時間30分かかりました。一気に組み立てるとさすがに疲れますね。1~2回の休憩をはさむことをオススメします
↑これで完成。インテリアとしてデスクに常備したくなるほど素敵すぎる造形美です
ムムム、意外と実用的かも?
組み立て終わったサイボーグハンドでいろんな日常的動作を試してみましたが、意外に実用的ですね。と言うのも本製品の持ち上げ可能荷重は、つかんだ場合で約600g、指にかけた場合で約60gと、かなりの力と強度が確保されているんです。と言うわけで、飲み物が入ったタンブラーを持ち上げたり、ドアのノブを回すことなんでお茶の子さいさいです。
さすがにサイボーグハンドでパソコンのキーボードを喜々としてタイピングしたときには、(なにしているんだろう、オレ……)という想いが一瞬よぎりましたが、打鍵速度はともかく見た目はサイバー感満点。左手用にもうひとつ購入しなかったことを後悔したほどです。実は部品を数点組み替えれば、サイバーハンドは左手用としても使えるんですよ。
↑指の内側にスポンジテープが貼られているので、しっかりとタンブラーを持ち上げられます
↑レバータイプのドアノブなら余裕で回せます。ほかのタイプのドアノブにも挑戦したいところです
↑SDメモリーカードのような小さなモノもつまめます
↑タイピングは実用的とはほど遠いですが、一応打鍵できますよ
↑すべての指は角度を調整可能です
↑手の甲にあるダイヤルを回すと……
↑上の3本の指が開きます
↑親指は左右をカンタンに入れ替え可能です
現在完売状態、早急に再販されることを熱烈希望!
サイボーグハンドは、作る工程はパズル感覚で、その過程で科学的知識も実体験できて、完成したあとも応用範囲の広いオモチャとして末永く楽しめます。しかし残念なことに記事執筆時点で完売状態で、実店舗には在庫があるかもしれませんが、通販サイトで在庫を見つけられませんでした。きっと買い逃して落胆している子どもは多いことでしょう。個人的にも左手用を購入したいので、ぜひとも再販されることを期待しましょう!
↑映画「アベンジャーズ」のラスボスのサノスを彷彿とさせる巨大な手を、自由自在に動かせる拡張感覚が楽しすぎです
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↑イーケイジャパン「サイボーグハンド[MR-9112]」3520円(税込) ↑シリンダーの太さ(面積)を変えることで力を増幅できるパスカルの原理は、油圧ブレーキや油圧ジャッキなどで使われています ↑対象年齢は10歳以上なので、一応ワタシも召されるまでは対象年齢です ↑パーツはプラスチック製だけでも合計145点。可動部分が多い「手」を作るだけに、部品点数は膨大ですね ↑説明書は基本的にイラストで構成されています。大事な工程には注意書きが添えられているので、しっかり読めば間違って組み立ててしまうことは少ないはずです ↑主に使うのはニッパーとドライバー。ハサミはパーツが入っている袋や、チューブを切るために使います。マーカーはチューブを切る印を書くのに使いますが、組み立て説明書に原寸大のチューブのイラストが掲載されているのでなくても問題ありません ↑今回実際に製品版を組み立てましたが、かみ合わせのよくないパーツはなかったです。パーツの精度が高いので、楽しく組み立てられますね ↑今回は撮影しながら組み立てたので、約2時間30分かかりました。一気に組み立てるとさすがに疲れますね。1~2回の休憩をはさむことをオススメします ↑これで完成。インテリアとしてデスクに常備したくなるほど素敵すぎる造形美です ↑指の内側にスポンジテープが貼られているので、しっかりとタンブラーを持ち上げられます ↑レバータイプのドアノブなら余裕で回せます。ほかのタイプのドアノブにも挑戦したいところです ↑SDメモリーカードのような小さなモノもつまめます ↑タイピングは実用的とはほど遠いですが、一応打鍵できますよ ↑すべての指は角度を調整可能です ↑手の甲にあるダイヤルを回すと…… ↑上の3本の指が開きます ↑親指は左右をカンタンに入れ替え可能です ↑映画「アベンジャーズ」のラスボスのサノスを彷彿とさせる巨大な手を、自由自在に動かせる拡張感覚が楽しすぎです