ゲーム&ホビー
2021/3/24 15:00

編集長がPlayStation 5を自腹買いして、4K有機ELブラビアまで新調した3つの理由

【3月24日15時動画コンテンツを追加しました】

GetNavi web編集長・ヤマダは、昨年秋、4K有機ELテレビ「ブラビア A8H」の55型を購入。そして、今月満を持してPlayStation 5(以下PS5)を購入した。もともと雑誌版GetNavi時代はゲーム担当で、プライベートでもゲームを日常に採り入れた生活を送っていたが、ニューノーマルの時代にはPS5が必須になると強く思っている。

なぜ、PS5が新しい生活様式の時代に必要になるのか、そして、ブラビアとの連携にはどんな価値があるのか? 本記事ではPS5をモノとライフスタイルという側面から掘り下げる。同時に、今回はPS5のGetNavi web的解説動画を制作。動画では、ロード時間など具体的なスペック面にも触れながら生活がどのように変わったかを紹介していく。

【今回解説する人:GetNavi web編集長 山田佑樹】

カメラ専門誌、クルマ専門誌を経て、雑誌版GetNaviではゲーム担当として記事を制作。近年はFPS/TPSをメインにプレイ。世界的シューターゲーム「Fortnite」は最新シーズンで700戦プレイで勝率約26%。いま一番楽しみなタイトルは「Horizon Forbidden West」。前作「Horizon Zero Dawn」は500時間ぐらいプレイ。

 

【今回紹介する製品】

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)

PlayStation 5

PS5:4万9980円(税抜)

PS5 デジタル・エディション:3万9980円(税抜)

2020年11月に発売され世界出荷台数は450万台、日本でもこの春より供給台数が増える最新ホーム&ゲームエンタテイメントマシン。Ultra HD Blu-rayディスクドライブの搭載の有無で2つのラインナップを用意する。上の写真はBDドライブ搭載の通常版で、幅150cmのテレビボードに55型ブラビアと併せて縦置きするとピタリと設置できるサイズ。インテリアとしても映えるスタイリッシュなデザインが特徴だ。その他注目のディテールは下部のギャラリーで紹介。

 

PS5のディテールを紹介(画像をタップすると詳細紹介が見られます)

 

 

理由1:ニューノーマル時代は美しい映像環境がないと豊かな感受性を育めない

【画面に投影している映像作品】『スパイダーマン:スパイダーバース』デジタル配信中 4K ULTRA HD & ブルーレイセット【通常版】 6800円(税別) 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント © 2018 Sony Pictures Animation Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2021 MARVEL.

PS5は4K120Hz、8K60Hzの出力に対応するゲームハードだ(Hzに関しては後述)。だから、ゲームをプレイするにしろ、映画を鑑賞するにしろ、YouTubeやNetflixを観るにしろ、とにかく美麗な映像体験ができる。そして、こうした映像体験は、2020年代前半の生活を充実させるうえで重要な要素となる。

 

というのも、自宅で過ごす時間が長くなり、リッチな体験が枯渇しているから。昨年は「おうち時間の充実」がトレンドワードとなったが、もはや、充実という言葉では物足りなくて、リッチな体験に常に触れられる環境を意識的に構築しないと、人生の経験値が増えない時代に突入している。

 

個人的には、特に、子どものことを考えたときには、より重要。行事やイベントが減って、インスピレーションを得たり、これまでにない経験をしたりする機会が減っている様子を見ていると、新しい刺激を創出する「インフラ」が必要だと思い、我が家では導入した。以下、ヤマダ家でPS5&ブラビアがあることで変わったシーンを3つ紹介していこう。

 

【その1】改めて観た作品を見返すことが増えた&作品への集中度が増した

↑家族で映画鑑賞の図。ソファは妻と娘の定位置

ヤマダ家は家族全員マーベル作品の大ファンである。MCUシリーズはすべて観たし、派生ドラマも幅広く網羅。PS5を導入して変わったのが、過去に観た作品を見返す機会が増えたことだ。

 

これまでヤマダ家は、PS4+フルHDブラビアの構成だったが、PS5と4K有機ELブラビアで鑑賞すると、これまでと段違い。PS5は4K Ultra HDにフォーマットに対応しているので、より一層。マーベル作品は、背景に映り込む小物ひとつとっても、他作品の伏線が巡らされていることがあるので、画面の隅々まで食い入るように鑑賞できることで、妻と娘は大喜び。

 

このとき、「DualSense ワイヤレスコントローラー」やメディアリモコンは無類の強さを発揮する。操作が快適なのだ。前のシーンに戻りたいとき、ちょっと操作するだけで指定箇所まで辿りつける。こうしたUIはPlayStationの強みであり、行ったり来たりして全然ストーリーが進まない団欒を送っている。

↑DualSense ワイヤレスコントローラー。ゲーム時は振動し、内蔵スピーカーから音が出て立体的なゲーム体験をサポート。映像系サービスを活用しているときは使い勝手の良いコントローラーとして活躍

 

なお、先日観たのは「スパイダーマン:スパイダーバース」。この作品は、印刷業界でいう「版ズレ」を採り入れた「色収差」という技術が使われている。色がズレることで、他はない独特の世界観を構築する一助となっているのだが、改めて鑑賞すると、初めて観たときは感じられなかった色の「艶やかさ」まで感じとることができた。

 

【その2】鑑賞後はYouTubeで考察動画を見ながら議論をするのが週末のルーティン

↑家族団欒の図

【その1】のあとは、YouTuberの考察動画を観ながら侃侃諤諤するのが我が家の週末のルーティン。PS4+フルHDブラビアの時代も同じことをしていたが、PS5が来てからはそれが加速。場合によっては、もう1回、作品の該当箇所まで戻ることもある。そんなときもDualSense ワイヤレスコントローラーやメディアリモコンのおかげでサクッと目当ての場所に辿り着けるし、YouTubeと映像サービスとの切り替えもすぐに行える。

↑メディアリモコン(別売/2980円+税)。下部のPSボタンでPS5の電源を入れられるほか、映像サービス専用ボタンを用意。Netflix、YouTubeがヘビロテの我が家にはマストな周辺機器

 

自分のやりたいことができるのは、興味・関心を失わせないために大事だ。操作や読み込みが遅いと「また、今度でいっか」と、おそらく永遠に来ない「今度」に興味・関心が吸い込まれてしまう。家族の会話の総量と幅が増えたのも特徴。自分の気づきを言語化して、考察をロジックを立てて説明する場面が増えたという点で、娘のディスカッション&プレゼン能力が上がっている気がしている(親バカ)。

 

【その3】平日も刺激を与えてくれる「窓」として活躍

↑在宅勤務時の様子

私と妻は、ともに在宅勤務が多く、出社は週1回程度。外出もほとんどしないので、昨年春から変化の極めて少ない日常を送っている。外の景色も変わらないし、家の中の風景も変わらない。変化が少ないから、時間が動いていない感覚に。そこで、PS5が来てからは日中に主に風景映像を流すようにしてみた。

 

家の内外に映るものは変わらないが、PS5から流れてくる映像だけは毎日違って新鮮。新しい世界との接触ポイントになっている。

 

 

理由2:勝つためのスペックが破格で手に入る

【画面に投影しているゲームタイトル「Fortnite」】© 2021, Epic Games, Inc. Epic、Epic Games、Epic Gamesロゴ、Fortnite、Fortniteロゴ、Unreal、Unreal Engine 4およびUE4は、米国およびその他の国々におけるEpic Games, Inc.の商標または登録商標であり、無断で複製、転用、転載、使用することはできません。

理由2では本質であるゲームの側面に触れていこう。ヤマダがゲームジャンルで好きなのは2つ。ひとつが「Horizon Zero Dawn」や「Demon’s Souls」などの圧倒的なスケール感を味わえるジャンル。もうひとつが「Fortnite」などのTPS(Third-person shooter)/FPS(First-person shooter)。友だちとボイスチャットしながら、たわいもない話をしながらプレイするのが楽しい。

 

【画面に投影しているゲームタイトル「Demon’s Souls」】 ©2009-2020 Sony Interactive Entertainment Inc.

 

グラフィック重視のタイトルはとにかく画質の良さがゲーム体験に直結。自然・建造物の雄大さに本当に旅しているような感覚になれる。このあたり、4Kテレビを生かした画質の良さは動画コンテンツで言及しているのでぜひご覧いただきたい(ちなみに、ロード時間の速さも特筆だ)。

シューター系タイトルはとにかくマシンスペックが勝負に直結。PS4は60fps(frames per second/1秒間に表示できるコマ数)だが、PS5は最大120fpsまで対応。コンマ秒の差で勝敗が分かれるシューターゲームは、60fpsと120fpsで非常に大きな差があるため、PS5は勝負に直結するといっていい。

 

スペックだけ追い求めるなら「PCでやれ」という話になるが、パパプレーヤーが20〜30万円のゲーミングPCを組んだら家族から顰蹙を買うだろう(モニター、キーボード、マウス、ヘッドセットまで入れたら30万円を超えてくる)。が、PS5なら本体だけなら、アンダー6万円、純粋ヘッドセットを入れてもアンダー8万円で手に入る。家族みんなにメリットのある4K有機ELブラビアまで買ってもまだアンダー30万円だ(A8H55型の場合)。

↑PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット。デュアルマイクによるノイズキャンセリング機能を搭載し、USB Type-C充電に対応。ワイヤレスアダプターでBluetooth接続が可能なほか、3.5mm端子&ケーブル搭載で他のデジタル機器とも接続可能

 

40手前のおじさんゲーマーの私の場合、マシンスペックは本当に重要。というのも、シューター系ゲームは10代〜20代前半の若いプレイヤーが多くて、身体能力でも動体視力でも勝てない。身体の衰えをPS5のスペックが埋めてくれて、PC・PS5以外のハードでプレイしている若者と対等にプレイできるのだ。この快感よ!

 

逆の視点で言うと、PS5があることで自分が知らずに重ねる老いを感じ取るきっかけにもなった。なんて小難しい話は別として、普通に生きていたら出会うことのなかった人、交わることのなかった世代と一緒にゲームをプレイできるのは楽しい。仕事に追いかけられてゲームから離れてしまった人にこそ、PS5はぜひオススメしたい。

 

【補足1】シューターゲームはFPS(frames per second)が肝なので、画質は4Kがマストでないと個人的には考えている。我が家のブラビア「A8H」はフルHD120Hz対応なので本気プレイではフルHDでぬるぬると遊んでいる。

【補足2】シューターゲームは画面が大き過ぎると視線を動かす範囲も広がり反応速度の遅れにつながるので、24インチ前後の120Hz(※)対応モニターで遊ぶのもオススメ。PS5本体と120Hzモニターなら、併せても10万円前後で購入可能。モニターであれば在宅時の仕事用モニターにもなるから、家族にも理解が得られるはず!

※:1秒間に処理できるフレーム数の単位。120Hzであれば最大120fpsを処理できる

 

 

理由3VRを含めて今後の展開・拡張性が楽しみすぎる

本記事を制作中にうれしいトピックが飛び込んできた。2月23日にSIEから「PS5向け次世代VRシステム」のアナウンスがあったのだ。「2021年に発売する予定ではありません」とあるように、正式発表および発売まではまだ少し時間がかかりそうだが、これは期待大。

 

というのも、近年VRデバイスは様々な企業が参入しており、技術発表レベルを含めると数多の企業が研究を進めている。今後数年でVRはさらなる進化を遂げるとされていて、そんななかでSIEの開発発表があったのはこの流れを一層加速させることになりそうだ。

 

日常レベルでも、おうち時間を楽しむという観点で、身体を使う行為は大切だ。2021年はオンラインパーソナルトレーニングの元年ともいえる年で、自宅がジムになるというトレンドが来ている。が、エクササイズは続けるのは難しい……。PS5向け次世代VRシステムはケーブル1本で接続される仕様となる模様で、激しい動きは制約がありそうだが、単に身体を動かすだけでなくゲーム&エンタメの要素が加わった新時代の「身体を動かすカルチャー」が生まれていくのではないか、なんていう妄想も広がる。

 

【まとめ】まだまだ進化は始まったばかり

拡張性という意味では、PS5は今後できることがもっと増えていく。例えば、本体内にSSDを増設したり、USBメモリーにゲームデータを入れてUSB経由でゲームをロードしたりなど。本体の容量問題はゲームハードにつきものだが、そうした問題も踏まえたアップデートが進められているのだ。

 

さらに、今後対応するアクセサリーやデバイスも増えていくはずだ。ヤマダはPS4で公式ライセンスプロダクトとなった「Nacon」を愛用。DualSense ワイヤレスコントローラーとは違うベクトルの高機能コントローラーの登場も期待している。

 

家族との映像体験が変わり、毎日の刺激となり、勝利に酔いしれることができ、VRを使った未知の体験が期待できる−−PS5の長い旅はまだ始まったばかり。ちなみに、今回はあまり触れられなかったが、UIをはじめとした部分はより使い勝手が増している。PS4からのPS5のセーブデータやトロフィーデータの移動は「あっけないほど簡単」に完了したし、これまでのフレンドとのやりとりもシームレス。シームレスさの話は動画でも語っているのでチェックして欲しい。

 

 

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