今やゲームは生活の一部。スキマ時間にスマホゲームをプレイして、夜はじっくり据え置き機でゲーム……なんて人も多いのでは? 中でも、2022年にひときわ存在感を発揮しているのがPlayStationです。1月に発売された『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』を皮切りに、『Horizon Forbidden West』『ELDEN RING』『グランツーリスモ7』『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』など2、3月に注目タイトルが目白押し!
そこで今回は、編集部のゲームユーザー3名が集まって期待のゲーム、PlayStationを軸にしたゲームライフについて話し合ってもらいました。
【座談会メンバー】
編集長・山田:初代PlayStationから歴代機を所有する「GetNavi web」編集長。PlayStation 5も購入済み。アクション、シューティングなど爽快感を味わえるゲームを好み、日々自宅でプレイにいそしんでいる。38歳。
編集部員・松永:友達に誘われ、オンラインアクションシューティング『Destiny』でPlayStation 4デビュー。好きなジャンルはFPS(一人称視点シューティング)。ゲーム以外でもNetflix、Amazon Prime Video、U-NEXTの視聴にPlayStation 4を活用している。28歳。
編集部員・小山:PlayStation、自作PCでゲーム三昧の日々を送るガジェット好き。ゲームが日常生活のルーティンに組み込まれており、夜は友達とボイスチャットをしながら遊んでいる。「DARK SOULS」シリーズなど自分の腕を磨くゲームが好き。27歳。
編集長・山田が『Horizon Forbidden West』で期待する、ゲームがもたらす「現実世界での見方の変化」
紹介タイトル1:『Horizon Forbidden West』
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
対応ハード:PlayStation 5/PlayStation 4
発売中/オープンワールド・アクションRPG
1000年後の未来、アメリカ西部を舞台に描かれるオープンワールド・アクションRPG。機械獣に支配された地を旅するのは、女性主人公アーロイ。メインウェポンの弓、槍、グレネード、投擲武器などを駆使し、機械獣と戦いを繰り広げていく。水中フィールドが新たに加わったほか、高所への高速移動、上空からの滑空など探索の幅も広がっている。
山田:2022年のPlayStationは、スタートダッシュがすごいよね。僕は『Horizon Zero Dawn』の続編『Horizon Forbidden West』を予約済み(※取材は2月上旬に実施)。前作は、自分のペースで遊べるし、難易度がちょうど良いし、ボリュームもたっぷりあったので、トータルで2~300時間はプレイしたかな。
松永:かなりハマりましたね!
山田:とにかく映像美が素晴らしくて。機械獣が支配する世界で原始時代のような狩猟生活を送るんだけど、世界観に没入するあまり「自分がここで暮らしたらどうなるだろう」って妄想が膨らむんだよね。夜寝る時に「もしあの世界だったら俺、生き残れるかな」みたいに考えちゃう。
小山:火をおこすくらいならできるな、とか(笑)。
山田:そう。ゲームの世界と現実世界を重ねて、「このテクノロジーがあれば『Horizon』の世界を生きられそうだな」って考えたくなるんだよね。ゲームという枠組みを超えて、現実のモノの見方まで変わる。そういう想像のタネが散りばめられているところに、面白さがあるなと思った。この世界では文明が失われているんだけど、何が起きたのか謎を追うのも楽しくて。新作『Horizon Forbidden West』も世界観は一緒だけど、新しいフィールドを冒険できるのがすごく楽しみ。水中フィールドや高所でどんな操作ができるのか、今から期待してます。
小山:僕も前作をプレイしましたけど、すごく爽快感を味わえるんですよね。でっかい恐竜みたいな機械獣まで倒せるんです。「俺、こんなの倒せたんだ!」っていうワクワク感があって楽しかったです。
松永:アクションは、弓がメインですか?
小山:そうです。しかも、めちゃくちゃ操作感が良いんですよ。
山田:敵の弱点を狙わないと、うまく倒せないのも面白いよね。隠れながら攻撃するようなステルスアクションっぽいところもあって。
小山:『ワンダと巨像』みたいに「これどうやって倒すんだろう……。あ、ここを狙うのか!」と攻略法を見つけ出す楽しさがありますよね。
山田:PlayStation 5だと、トリガーをどれくらい引くかによって弓の引き絞り方も変わりそう。指先で、弓を射る緊張感を味わうのが楽しみだね。
松永:私は前作をプレイしてないんですけど、女性主人公がすごく魅力的ですね。個人的には動物が好きなので、機械獣と仲良くなりたいです(笑)。
山田:味方にすれば、機械獣に乗ったり一緒に戦ったりできるよ。
松永:え、最高すぎます……! 私もプレイしたくなりました!
山田のおすすめポイント:「もしも自分がこの世界にいたら……」と想像するのが楽しい!
『Horizon Forbidden West』では、新たに水中フィールドが登場。冒険中に手に入るアイテム「潜水マスク」を入手すれば、没入感たっぷりの水中を存分に動き回れます。日常では訪れられない世界の中にいる自分を想像すれば、広大な世界観の楽しみを何倍にも味わえるでしょう。
数学のように美しい解法を導き出す達成感を求めて――編集部員・小山の注目タイトル『ELDEN RING』
紹介タイトル2:『ELDEN RING』
フロム・ソフトウェア
対応ハード:PlayStation 5/PlayStation 4
発売中/アクションRPG
『Bloodborne』、『SEKIRO』など高難度ゲームで知られるフロム・ソフトウェアの最新作。オープンなフィールドと巨大ダンジョンがシームレスにつながる世界で、ジャンプアクションを駆使した自由度の高い探索を行うことができる。剣戟による近接戦闘だけでなく、魔法や弓などの遠距離攻撃、ステルスアクション、召喚した霊体との共闘など、戦略的なバトルが待ち受ける。
小山:僕が期待しているのは、『ELDEN RING』ですね。フロム・ソフトウェアのゲームは「難しそう」って言われますけど、その難しさが面白いんです。一般的なゲームは、難易度を上げなければ、それなりのプレイ時間でクリアできちゃうんですよね。でも、こういった高難度ゲームは、ザコ敵からボスまでひとつひとつ丁寧に咀嚼しないと先に進めません。敵が強すぎるので、油断すると最初の敵にやられることも。だから、つい夢中になってプレイしちゃうんです。で、終わってみると、最初に苦戦した敵を軽くいなしてる自分がいるんですよ。
山田:気づかないうちに成長してるわけだ。
小山:そうなんです。「俺、一皮むけたなぁ」と感じる時が一番幸せですね(笑)。実生活では、目に見えて自分の成長を感じることってなかなかありませんよね。でも、このゲームでは成長がはっきりわかる。だからこそ、達成感がひときわ強く感じられるんです。しかも今回の『ELDEN RING』は、オープンなフィールドになっていて。これまではある程度進む道筋が決まっていましたけど、今回は自由度がグッと高くなっています。そうなると、最初に超強い敵と出くわす可能性もある。より一層難易度を引き上げてくれるんじゃないかと期待しています。
山田:小山くんはクリアする快感を味わうためにプレイしてるけど、僕の目的は“観る”ために『ELDEN RING』をプレイすると思う。自分でプレイしておくと、上手な人の実況プレイを観た時に何が楽しいのか、どこがうまいのかがよくわかるんだよね。スポーツだって、ルールや戦術を知ってから観ると楽しいでしょう? 同じように、ゲームもあらかじめ共通言語を理解しておくと、プレイ動画を観た時の面白さも変わるんだよね。フロム・ソフトウェアのタイトルはそういう楽しみ方もできるのが新しいなと思う。
小山:自分ではクリアできなくても、実況プレイを観ながら一緒に達成感を味わったり、実況者と同じようにハラハラしたりできるわけですね。それは面白いかも。
松永:私もちょっと挑戦してみたいかも。でも、短気なのでコントローラーを壊しそう(笑)。初心者はどんなことに注意すればいいですか?
小山:死ぬのを恐れないことですね。とにかくトライしてみないとわからないので。
松永:どんどん死んで、やり方を覚えていくわけですね。
小山:死にまくって、「何がダメだったんだろう」って考え抜いてリトライする。しかも、ゴリ押しで勝つんじゃなくて、敵の特性を理解したうえでしっかり避ける、きっちり攻撃をはじき返して勝つのが気持ちいいんです。“早く”ではなく“きれいに”勝ちたいんですよね。
山田:数学みたいなところがあるよね(笑)。
小山:そうなんです。ゴリ押しでも解けるかもしれないけど、やっぱりきれいな解法を導き出したい。ある程度の正解はあるんですけど、タイムアタック勢の動画を観ていると、「え、どうやって倒したの!?」みたいなこともあって、それを観るのも楽しいんです。世界観も作り込まれているので、解説動画を観るのも楽しくて。システム、ストーリーどちらもスルメみたいな楽しさのあるゲームだと思います。
小山のおすすめポイント:バトルを通して、自分の成長を実感できる!
『ELDEN RING』では、キャラクター選択から武器、アビリティまでたくさんの選択肢を選びながらバトルを楽しめます。自分のプレイスタイルに合った選択から戦略立て、瞬間の判断まで全て一筋縄ではいきません。知恵を絞り、勇気ある選択を積み重ねた先にある勝利は、人間としての成長すら感じさせるほど…!
編集部員・松永が初挑戦したい! 注目タイトル『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』
紹介タイトル3:『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』
スクウェア・エニックス
対応ハード:PlayStation 5/PlayStation 4
3月18日発売/アクションRPG
スクウェア・エニックスと「仁王」シリーズを手掛けるTeam NINJA(コーエーテクモゲームス)が共同開発する本格アクションRPG。主人公ジャックは、のちに『FINAL FANTASY』の強敵ガーランドとなる人物。彼はなぜ闇に堕ちたのか、初代『FINAL FANTASY』の世界観を下敷きにした物語が綴られる。最大で3人での協力プレイにも対応している。
山田:初代『FINAL FANTASY』の世界観をモチーフにしつつ、高難度アクションを取り入れた『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』も気になるよね。
松永:実は私、「FINAL FANTASY」シリーズにはノータッチで生きてきたんです。もちろん存在は知ってますけど、毎回「やってみようかな」と悩んでいるうちに乗り遅れる(笑)。気づいたら『FINAL FANTASY XV』まで来ちゃって、もう入り込めなくなってしまって。
山田:ストーリーは独立してるから、どこからプレイしてもいいと思うけどね。
小山:でも、これだけシリーズが続いていると、どれからやっていいのか悩む気持ちもわかるかも。
松永:やっぱり初代から始めたほうがいいのかな、みたいな(笑)。
山田:いや、初代『FINAL FANTASY』からひとつずつプレイしていくのはさすがに大変でしょう。そういう意味でも、『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』は初代の世界観をベースにした新シリーズだから、入りやすいと言えば入りやすいかも。しかも松永さんは、アクション系が好きなんでしょう? これはアクションRPG、しかも「仁王」シリーズを作ったTeam NINJAと共同開発した高難度アクションだから、松永さんに向いてそう。
小山:え、Team NINJAが関わってるんですか!? 初代『FINAL FANTASY』の世界観×Team NINJAって、どんなゲームになるんだろう……。
松永:急にテンションが上がりましたね(笑)。
小山:僕、『仁王2』もめっちゃ好きだったんですよ。『FINAL FANTASY』好きも高難度ゲーム好きも、どっちにも刺さりそう。俄然楽しみになりました!
山田:僕は、世界観のほうに興味があるかな。「FINAL FANTASY」で育ってきたから、時々無性に『FINAL FANTASY VI』とか『FFVII』の動画を観たくなるんだよね。今回の『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』も、「FINAL FANTASY」シリーズ直撃世代は絶対刺さるはず。
松永:へー! 私、他のプレイヤーのプレイから作品の動画を観るのも好きなので、PlayStationでシェアされた動画を観たりして楽しめそうです。そこから「FINAL FANTASY」シリーズを知っていくことが出来そうです。
山田:うん、そういう良いサイクルが生まれるゲームだと思う。
松永:私も始めたくなりました。このタイトルで「FINAL FANTASY」デビュー確定ですね!
松永のおすすめポイント:シリーズ初心者でも入りやすく楽しみやすいアクション要素
RPG大作である「FINAL FANTASY」シリーズは、個人的に「これから新しくプレイするのは……」とハードルを感じていましたが、今作は完全新作のアクションゲームとのことで、がぜん興味が出ました! 自分に合った難易度を設定できるので、人気のダーク戦国アクション「仁王」シリーズを楽しむような玄人の方から、私のような初心者まで幅広いユーザーに受けそうですね。
みんなと同じ時期にプレイすると、ゲームを介したコミュニケーションもさらに深まる!
山田:こうして見ると、年明けから3月にかけてビッグタイトルの猛ラッシュだよね。
小山:僕はPCでゲームをプレイすることが多いんですけど、それだと世の中の波に乗り遅れちゃうんですよね。友達もPlayStation派だから、みんなが盛り上がってる時に入れない、みたいな。今回はPlayStationでプレイして、より多くの人と盛り上がりを共有したいです。
山田:みんなと同じタイミングでプレイすると、コミュニケーションも深まるよね。特に『BABYLON’S FALL』みたいなオンライン専用RPGって、途中からだと入りにくいじゃない? ローンチと同時に始めると、まだいろんなお作法が固まってないカオスな状況を整えていく面白さも味わえそう。
松永:ゲームの楽しみ方って、多様化してますよね。ひとりでプレイするのも楽しいですけど、オンライン上のフレンドと戦うのも、リアルな友達と週末の夜にお酒を飲んでおしゃべりしながら遊ぶのも面白くて。この前は、小学生のグループが「じゃあ、今日6時に『フォートナイト』で!」って別れていくのを目撃して、「ああ、そういう時代か」って思いました(笑)。
小山:放課後、空き地に集まるみたいな感覚ですよね(笑)。僕も似たような感じですよ。その日ヒマな友達同士でオンライン上に集まって、「今日はこの3人か」みたいな感じでゲームを始める。学生時代の友達もいますし、友達の友達みたいに一度もリアルで会ったことがない人も。僕の友達なんて、マッチングアプリで知り合った女の子とオンラインゲームをしているとか。実際に会う前に、ゲームを通して人間性を把握するそうです(笑)。
山田:ゲームを介すると、普段出会わないような人と話せるのも面白いよね。僕も、中3の子とよくゲームしてる(笑)。僕はそろそろ40歳だから、若い人が何を考えているか、どういう感性なのか、肌で感じる機会がなかなかなくて。若者のエネルギーを感じたり、彼らの間で何が流行っているのか聞いたりするのは、仕事にも役立ってる。
小山:PlayStationだと、パーティーを組んだりボイスチャットをしたりするのも手軽ですよね。
山田:と言いつつ、ずっと一緒にプレイしている人だと会話もなくなるけどね(笑)。最初の30分は世間話をして、あとは黙々とゲーム。それでも、勝つという同じ目的でプレイしてるから、全然気づまりじゃない。そういうコミュニケーションもアリだよね。
小山:ソロプレイでも『ELDEN RING』みたいな難しいゲームだと、自分がどこまで進んだか友達と共有する楽しさもあるんですよね。「お前、あの敵まだ倒してないの?」「え、あそこを右に行ったんだ」みたいな話で盛り上がれるのも、ゲームの面白さだと思います。
山田:楽しみ方の幅が、どんどん広がっているよね。アラフォーとなると仕事の時間と家族の時間に挟まれて、プレイ時間は減ってしまうもの。でも、ビジネスで使えるヒントがあるとか、最先端のエンターテイメントを味わえるとか、プレイする位置付けが明確になると自然とコントローラーを握るようになる。で、実際プレイすると、最初の動機なんて忘れて熱中してしまう(笑)。「続きを遊びたいから、効率的に仕事を終わらせよう」って気にもなる。2、3月は新作ラッシュなので、絶対にハマるタイトルが見つかるはずだよね。
松永:目移りするほどです。私はまず『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』を始めて、3月になったら『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』にトライします!
今後の注目タイトルを一挙に紹介!
紹介タイトル4:『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
対応ハード:PlayStation 5
発売中/アクションアドベンチャー
アクション映画さながらの体験ができる『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』と『アンチャーテッド 古代神の秘宝』をPlayStation 5向けにリマスター。グラフィックがさらに美しくなっただけでなく、DualSenseワイヤレスコントローラーによって、四輪駆動車がオフロードを走る感覚、ロープアクションの抵抗などをリアルに伝えてくれる。
編集長山田のおすすめポイント:映像だけでなく、体験も別モノ! 思わず体が動く臨場感に感動!!
紹介タイトル5:『グランツーリスモ7』
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
対応ハード:PlayStation 5/PlayStation 4
3月4日発売/リアルドライビングシミュレーター
25年もの歴史を誇る「グランツーリスモ」シリーズの集大成。クラシックカーからスーパーカーまで420種類以上のクルマを収録し、90種類以上のコースをドライブできる。「GTキャンペーンモード」では、車両の購入や売却、チューニング、レースを繰り返して、シングルキャンペーンを進めていく。他にもさまざまなモードで、自分だけのカーライフを満喫できる。
編集部・松永のおすすめポイント:湾曲モニターでプレイしたら、実際に運転している感覚になれそう!
紹介タイトル6:『BABYLON’S FALL』
スクウェア・エニックス
対応ハード:PlayStation 5/PlayStation 4
3月3日発売/アクションRPG
スクウェア・エニックスとプラチナゲームズが贈る、オンライン専用アクションRPG。最大4種の武器の組み合わせで得られる爽快なハック&スラッシュと、最大4人のオンラインマルチプレイによって無限の戦略を提供する。発売後も定期的なアップデートが予定されており、一度購入すれば、追加されるゲームモードは追加料金なしでプレイできる。
編集部・小山のおすすめポイント:発売と同時に始めて極めたくなる!
撮影/松浦文生
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