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2022/4/28 13:00

対戦相手も弾丸も見えない!ズルい行為に惨めなペナルティーを課す『Call of Duty』

人と人同士が反射神経と動体視力と根性を振り絞って戦うオンライン対戦ゲーム。毎回のように展開が違ってくるため、飽きが来にくく、奥深い面白さが根強い人気を呼んでいます。しかし、「勝ちたい」と思う気持ちは「ズルしてでも」に繋がりやすく、対戦ゲームの運営企業は「ズル=チート対策」に力を注ぎ、悪質プレイヤーを摘発することに努力を重ねています。

↑ズルをすれば、恥ずかしい目に遭うぞ

 

そんなオンライン対戦FPS(一人称視点シューティング)の老舗、Activisionの『Call of Duty』シリーズが、チート行為をしたプレイヤーに「対戦相手が見えなくなる」ペナルティーを課すようになりました。

 

この「Cloaking」(隠れみの)というペナルティーは、「キャラクターや弾丸、正規のプレイヤーが出す音さえも検出できなくなる」そうです。ただしチーター(ズルしたプレイヤー)は、チートしてないプレイヤーからは丸見え。Activision公式ブログは「『誰が俺を撃ってるんだ?』と叫びながらグルグル回ってるプレイヤーは、彼ら(チーター)でしょう」と言っています。

 

このチート対策アップデートは、まず『Call of Duty: Vanguard』で展開され、その後に基本プレイ無料の『Warzone』にも適用される予定。

 

『Call of Duty』は2022年2月に、別のチート対策「Damage Shield」、すなわちチーターと認識されたプレイヤーの攻撃が、ほかのプレイヤーに対して無力になる機能を追加していましたが、「Cloaking」はその上に重ねられるそう。つまり、チーターは、(本人の視点では)人っ子ひとりいない戦場で見えない弾に狙撃され、自分が発砲しても誰ひとりダメージを与えられない惨めなことになる模様です。

 

そこまで技術的に手間を掛けるよりも「チーター行為をシステムが検出次第、BAN(ゲームから締め出す)すれば良いのでは?」とも思えます。が、2月にActivisionは、「チーターが正規のプレイヤーに対して無防備になり、(チート対策チームが)チーターのシステムに関する情報を収集するできる」と書いていました。チーターを外に追い出して悪だくみを練り込まれるよりも、監視下で泳がせておいてデータ取りに活用するほうが合理的だ、と考えているのかもしれません。

 

Source:Call of Duty
via:Ars Technica