アップルのM1チップ搭載Mac miniは、任天堂の据置型ゲーム機・Wiiとサイズが似ています。そこで、あるYouTuberは「この2つがもっと近づけばいいなあ……」と思い、Mac miniの中身をWiiの筐体に詰め込んで合体させた「M1 Mac Wii」を完成させてしまいました。
YouTuberのLuke Miani氏は先日、古いWiiを見てMac miniとほぼ同じサイズに見えると思ったそう。「Mac miniをWiiに入れたらどうだろう?」と思いつき、試してみることにしました。同氏はiPhone 14シリーズやApple Watch新モデルの衝突検出機能でも「実際に事故を起こしたらどう反応するんだろう?」という問題意識(好奇心?)から、本当に(止まった廃車を相手に)この機能を「実験」したこともあります。
確かにM1 Mac miniの見た目は数年前のモデルと変わらず、あまりワクワクしません。それはWiiのケースに入れれば解決はするのですが、このアイデアを実現するのは少し大変だったようです。
M1チップは発熱が少なく、小型の筐体に収めても問題は少ないのですが、それでも冷却ファンは必要。しかし、Wiiのケースでは内部の空間に限りがあるため、Miani氏はより小さなファンと小型の電源ユニットを入手しなければなりませんでした。
また、M1 Mac mini上部のフタ部分にはアンテナが1つ付いており、十分な強度で無線信号を受信するためには欠かせません。しかし、後でMac miniに戻したいため、なるべくフタは分解したくない……。そこでMiani氏は、元々Wiiに付いていたアンテナを再利用し、Bluetoothマウスの接続を安定させ、Wi-Fiの速度をどうにか実用的にしています。
この特製Wiiは仕事ができるだけでなく、Wiiやゲームキューブのソフトもプレーできるそう。これはエミュレータ「Dolphin」をインストールしたおかげですが、著作権的な問題はクリアされているかどうかは動画で言及がないため不明です。
M1 Mac miniは発熱が少なく、ほとんどファンが回らず静かなことも好評でしたが、そのためWiiケースへの移植にも向いていた模様。これから数か月以内に後継モデルのM2 Mac miniが登場するも、デザインはほとんど変わらないと噂されていますが、Miani氏はM2 Wiiの自作にも挑戦するのでしょうか?
Source:Luke Miani(YouTube)
via:iMore