ニンテンドーDS、設定メニューに血液型があった? 試作版ファームウェアが見つかる

ink_pen 2022/12/27
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ニンテンドーDS、設定メニューに血液型があった? 試作版ファームウェアが見つかる
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

懐かしの2画面携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の試作版ファームウェアが発見され、実は血液型の選択があったことが明らかになりました。

↑Image@Forest of Illusion

 

任天堂の歴史的資料(ゲームのプロトタイプや開発機材など)を集めるForest of Illusionは、DSの初期ファームウェアを入手。そのバージョンは0.40615で、製品版が発売されるよりずっと前のものです。任天堂はDSに血液型の設定機能を搭載することを検討していたようですが、最終的には削除されています。

 

なぜ任天堂はそんな機能を搭載しようと考えたのか? 海外のゲームメディアは不思議がっていますが、日本では血液型占いや血液型による性格診断が定着しているため、さほど違和感はなさそうです。とはいえ、別にゲームとして実用性があるわけではないので、設定をなくしたのも当然かもしれません。

 

この試作版ファームウェアには、他にも興味深いネタが詰まっています。たとえば起動時に「ニンテンドー!」と叫ぶ子供たちの音声が再生されたり、トップ画面にはDSのロゴではなく、ゲームボーイアドバンスのロゴが表示されたり。またメニュー自体も、製品版のように整理されたものではなく、長いリストがずらりと並ぶ素っ気ない見かけとなっています。

↑Image@Forest of Illusion

 

ニンテンドーDSは2004年に発売され、据え置き機のWiiとともに大ヒットしました。すでに18年前でレトロハードになりつつありますが、低迷気味だった任天堂の復活を支え、現在のNintendo Switchに繋がる流れを作ったことで、歴史に残るゲーム機と言えそうです。

 

Source:Forest of Illusion(Twitter)
via:Nintendo Everything

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