ヘルスケア
2018/11/20 20:15

1か月予約待ち! 首の痛み・肩の痛みに効く「九伝流」リンパマッサージの秘密の方法【理論編】

現代人の身体は歪んでいます。日本人の身体がライフスタイルの欧米化によって変わったことは以前から指摘されていましたが、近年ではスマートフォンやパソコンといった電子機器の過剰な使用やストレスが原因で私たちの身体は悲鳴をあげています。

 

そんななか、いま密かに人気を集めているのが、千葉県浦安市にある「月の宮マッサージ」の網戸泰一先生。口コミで評判が広まり、予約は1か月待ちという人気ぶりです。網戸先生は一体どうやって多くの人から支持を集めているのでしょうか?

 

その答えは、網戸先生が独自に開発した「九伝流」という施術法。そこで今回、GetNavi web(GNW)のスタッフと著者は網戸先生を訪ね、この施術法を実際に体験してきました。前編ではリンパや九伝流のエッセンス、網戸先生の世界観について述べ、後編では実際にGNWのスタッフが九伝流を体験してきた模様とその効果を検証してみます。

↑網戸泰一先生。接骨院やプロアスリートや大相撲の佐渡ヶ嶽部屋の公認トレーナーを経て、月の宮マッサージを開業。重度の痛みやアレルギー、免疫疾患などの治癒を促す「九伝流」という施術法を開発した

 

リンパって何?

まず、リンパとは何なのかを確認しておきましょう。リンパとは、血液の血しょうが毛細血管から組織中に浸出し、組織内のリンパ管に入った液体のことをさします。リンパ液の主要な成分をなすのがリンパ球。この血球には免疫力がありますが、リンパ液がリンパ管で固まると血液の循環が低下。その結果、体温も下がります。網戸先生は現代病の多くがリンパはもちろん、血管や免疫系が冷えることで発症し、悪化していると指摘します。

 

「リンパとか免疫系とかいうのは、身体のなかで一度固まると、それをほぐしてあげたとしても、常に体温を上げていないと元に戻ってしまい、凝ってしまったり痛みをぶり返したりするんですね。

 

当院には、近くの産婦人科の先生からのご紹介で不妊治療中の患者さんがお見えになるのですが、不妊の原因のひとつは冷えなんです。赤ちゃんを授かるためには、体温が36.5度以上あると着床しやすく、それ以下だと卵子と精子がくっつきにくいと言われています。そこで、私は不妊に悩んでいる方に対してもリンパの流れを循環させて体温を上昇させます。

 

このように、リンパと体温は密接な関係を持っており、体温を上げるためにはリンパの循環をよくすることが大切なんです」(網戸)

リンパの流れをグルグルにするマッサージの方法は?

それでは、どうやってリンパの流れを促進しているのでしょうか?

 

「リンパの塊は身体の奥に隠れているのですが、関節技を使って身体の部位を捻ると浮き出てきます。例えば、パソコンで疲れている方は、どうしても肩から肘にかけての部分が内側に向いているのですが、一般的なマッサージで無理矢理これを外側に開かせようとしても効果がありません。

 

そうではなくて、まずリンパの塊をあぶり出すために、お客さんに肘を捻って力を入れてもらう。ポツりとした丸っこい塊が出てくるので、それを見つける。そしたら、それを崩して流してあげる。このようにしていくと、胸は開くんです」と網戸先生は説明します。

 

リンパの硬結部分をあぶり出すと言っても、リンパは毛細血管から滲出する液体ですから、どこに塊があるかを身体の外側から判断するのは素人にとっては至難の業。しかし網戸先生は関節技に加えて、意識を高い次元に持っていくことでリンパの塊を見つけているんです。

 

網戸先生は「世の中で起きることはすべて必然だ」と信じています。この意識があると、身体の「センサー」が働くようになり、お客さんの免疫細胞がリンパの塊を教えてくれるような感覚になるそう。九伝流は9つの要素から構成されますが、その1つである「運」はそんな世界観を意味しています。

 

「これは以前に脳外科の先生から伺った話ですが、この方がある患者の脳を手術していました。オペも順調に進み、脳のCTスキャン画像を見ても悪い所はもう消えています。ほかのスタッフも大丈夫だと思っていました。が、この先生だけは『この奥のほうにまだ腫瘍がある』と直感で思った。そこで実際に調べてみると、その通りだったそうです。このように、勘または神秘的な力が働く世界が、私の言うセンサーなんです。これを身に付けないと、いくら技術があってもダメですね」(網戸)

九伝流のエッセンス

次に、九伝流を構成する要素を見てみましょう。のほかに、「捻」「極」「引」「伸」「流」「合」「問」「伝」からなります(下記)。

 

:捻ることで症状の根源的な原因である細胞間リンパを浮き立たせる

:間接をロックし、精神へ作用させる

:皮膚を引っ張ることで浅筋膜や深筋膜へアプローチする

:筋を伸ばし伸筋を復活させる

:細胞間リンパの塊や硬結を崩して流す

:利用者と呼吸を合わせて施術する

:痛みに気が付いてもらえるように利用者に問いかける

:塊を触知する指の説得力

 

このなかでも特に大切なのは何でしょうか? 網戸先生は「合」だと言います。「お客さんはたいてい身体が弱った状態でお見えになられますが、『ハァハァ』『ゼェゼェ』『痛い痛い』と言っているときに、矢継ぎ早に『どうしたの?』『何が痛いの?』と話しかけるのではなく、『どうしたのー?』『大丈夫?』『ちょっと横になってやってみようかー?』といった具合に、呼吸を合わせてあげる。そうすると、お客さんと私の呼吸が合ってきます。そうなるとリラックスして筋肉が弛緩し、リンパの循環もよくなってくるわけですね」

 

呼吸は気と密接に関係しています。上述の通り、リンパの塊をあぶり出すための関節技があるのですが、それだけではリンパの循環をよくすることはできません。施術をする側が「目に見えないエネルギー」を与えることも必要なんです。

 

目に見えない世界を非科学的だと言って否定する西洋人と違って、私はこのような世界にも自然と入ることができました。それは私の祖父が手を使った霊能者であったことと関係しています。祖父は術者が手から出る気のようなものを与えないと施術できないと話していました」(網戸)

前編ではリンパや九伝流の本質をお伝えしました。科学とスピリチュアルの世界が融合した術法ですが、九伝流は本当に効くのでしょうか? 後編では、身体の不調を訴えるGNWのスタッフが網戸先生に施術してもらった模様をレポートします。

amito

網戸 泰一 Taichi Amito

元相撲部屋トレーナー。九伝流宗家。月の宮マッサージのオーナー。接骨院や力士、プロアスリートの専属トレーナーを経て、2011年に月の宮マッサージを開業。重度の痛みやアレルギー、免疫疾患などの治癒を促す九伝流を開発した。
https://www.tukinomiya.net