ヘルスケア
2022/3/31 18:00

「カロリーの収支」が一目でわかると超楽しい!世界初のスマートバンド「GoBe3」で40代編集者がQOLアップを実感

普通に生活しているだけで太ってしまう40代中年の筆者。常にダイエットを意識する身ではありますが、激しすぎる食事制限はしたくない。ましてや、ダイエットにかまけて生活の質や仕事のパフォーマンスを落としたくはない。つまり、ムリをせず健康的にやせられないかなぁ、と思っているわけです。そんな折、摂取カロリーを自動で計測してくれる画期的なスマートバンドがあると聞きました。その名は「GoBe3」(ゴービースリー)。アメリカのIT企業、HEALBE(ヒールビー)が開発したアイテムです。

 

「GoBe3」の公式サイトによると、本機は「手間をかけずにカロリー摂取を追跡する世界初の機器」とのこと。それが本当なら夢のアイテムじゃないか。絶対、ダイエットがはかどるでしょう! しかも、水分バランスやストレスレベル、睡眠、脈拍、歩数&移動距離も計測できるといいます。人生の質(QOL=quality of life)の向上にも役立ちそうだし、これはもう試すしかない!

↑画面をタッチして操作するHEALBEのウェアラブルスマートバンド「GoBe3」。連続使用:最長約32時間、サイズ/質量:縦約45×横約35×厚み約13.5mm、長さ約230mm(バンド込)/約50g(バンド込)、専用USB充電ケーブル付属

 

カロリー収支がプラスかマイナスか、一目でわかる

さっそく実機をお借りしました。装着してみると、おお、軽いですね! また、シリコンラバーのバンドは肌なじみが良好。たくさんの穴があいていて手首のサイズに合わせやすく、通気性も良さそうです。実際、このあと20時間以上装着しても、ほとんど違和感はありませんでした。外観は、やや厚みはありますが普通にかっこいい腕時計ですね。表示はファミコンの画面を思わせるシンプルな印象で、親しみが持てるとともに、いかにも「正確に計測しますよ」という職人のイメージです。この外見だけ見れば、誰も最先端の機器だとは思わないだろうな。実はすごいんだぞ。うふふ……。スパイの七つ道具を持ったような、ちょっとだけ誇らしい気分になります。

↑カロリー表示の画面。時刻の下に「-317kcal」などカロリーの収支が表示されます

 

では、さっそく肝心の機能、カロリーについて見ていきましょう。まず、本機は食事を事前登録するなどの準備が不要で、自動でカロリーを計測してくれるのが画期的。上の写真のように、摂取カロリーと燃焼カロリーの収支が「エネルギーバランス」として表示されるようになっています。摂取カロリーが燃焼カロリーより多い場合はプラス、少ない場合はマイナスで表示。気になるのは「いまどっちなの?」ということなので、一目でカロリー収支がわかるのはうれしいですね。

 

ここで重要なのは、本機が「口に入った食べ物のカロリー」ではなく、「身体が吸収したカロリー」を計測しているということ。カロリーの吸収力は人それぞれ。太りやすい人(Easy gainer=イージーゲイナーというそうです)もいれば、小柄なフードファイターのように、いくら食べても太らない人(Hard gainer=ハードゲイナー)もいる。当然、食べるものによって吸収の仕方も違います。その点、「GoBe3」は、使用者の体質や食べ物にかかわらず、「身体が吸収したカロリー」をシンプルに可視化してくれるので、これを見て行動を変えればOKというわけです。「今日はカロリー収支が多いな……」と思ったら食事を調整するか、運動をすればいいだけのこと。

↑カロリー収支が高いときは、ランニングなどの運動でカロリーを消費。軽いので、ランニング中に着けても快適です

 

このカロリーの数値は信用できるの? というご意見もごもっとも。その点、独立した第三者機関であるカリフォルニア大学デイビス校(米国)、および赤十字病院(中国・広州)が検証を実施し、裏付けを取っているとのこと。本機の前身、GoBe2がカロリー摂取を89%の精度で測定することを証明し、脱水と水分補給も正確に追跡できることを確認したといいます。大学と病院がお墨付きを与えているのであれば、信用するしかないですね。さらに言えば、すでに「CES(世界電子機器見本市)2019」のイノベーションアワードを受賞していて、世界的にも認められているらしいです。

 

ちなみに、その仕組みは電流の流れにくさを示す「インピーダンス」という数値をセンサーで計測することで、身体の細胞内外への体液の移動を測定しているとのこと。これを活用してグルコース(ブドウ糖)の摂取量の計算を行い、さらにグルコースの吸収スピードを解析することで、脂質とタンパク質の摂取量も計算できるそうです。

 

 

エネルギーバランスのグラフで答え合わせするのも楽しい

計測したエネルギーバランスは、スマホのアプリでも確認できます。こちらは、時系列でグラフ化されているからわかりやすい! あ、あのとき食べたものがここで吸収されたんだな、このとき筋トレしてたな、ここでは歩いたな、といった具合に1日の行動がグラフにも反映されていて、しっかり計測できていると感じました。筆者の場合、午前中に収支がマイナス、夕方に収支がプラスになることが多く、夕方にあわててかけこみエクササイズをすることが多かったです。

↑スマホアプリでは、エネルギーバランスをグラフでチェック可能

 

カロリーで面白かったのは、ある日の夜、お寿司をつまみながら日本酒を飲んだときは、就寝後の夜中に摂取カロリーがドーンと上がったこと。また別の日の夜、鶏むね肉のさっぱりした鍋を食べたときは、就寝中のカロリー摂取がほぼなく、翌朝に摂取カロリーのヤマができていたこと。なるほど、お寿司と日本酒はすぐに血糖値が上がるのかな、脂肪の少ない肉は吸収に時間がかかるのかな、などと答え合わせができたので、とても興味深かったです。

 

このほか、ダイエッターや筋肉をケアする方にとって重要な「PFCバランス」もスマホでチェック可能。PFCバランスのP(Protein)はタンパク質、F(Fat)は脂質、C(Carbohydrate)は炭水化物で、これが理想の割合(P:3~4、F:1~2、C:4~6)に収まるよう、意識して食事を摂ることができます。

↑PFCバランスを表示した画面。この日はもう少しタンパク質を摂ろう、などとバランスを考えてメニューを選ぶことができます

 

 

上昇中か下降中かがわかる「水分バランス」が便利

カロリー以外の機能にも触れていきましょう。かなり良いと思ったのは、「水分バランス」を表示してくれること。水分が不足すると集中力が落ち、美容にも良くないといいますから、実は重要な部分です。その点、「GoBe3」なら水分バランスが「適度」か「低い」か、さらに「上昇中」か「下降中」か、表示で教えてくれるのが便利。「低い」ときはもちろん、「下降中」のときに水分を摂ることで、水分の不足を未然に防ぐことができるのです。

↑水分レベルの表示画面。画面は「低い」と表示されていますが、水分を摂ったあとなどはその下に「水分レベル上昇中」と表示されます。なお、水分レベルが低くなると振動で教えてくれる機能もあります

 

具体的には、利尿作用のあるコーヒーを飲むとたいてい「水分レベル下降中」という表示が出るので、意識して水を飲むようになりました。また、朝起きると確実に水分レベルが「低い」となっているので、最近は「女優か!」と言われるのを覚悟で、朝はお湯を飲むようにしています。

↑アプリの「水分バランス」表示画面

 

このほか、睡眠の質やストレスレベルがチェックできるのも興味深いところ。ストレスレベルでは、取材やプレゼン、歯医者のときなどでやや高くなっていたので、やはりそうか……と納得。適度なストレスはパフォーマンスを上げるといいますが、強いストレスが続く場合は、これを目安にうまくコントロールできればいいな、と感じました。

↑アプリの睡眠の画面では、睡眠の質や時系列の睡眠の深さなどが計測できます

 

↑写真のように、3つの項目を同時に表示させることも可能です

 

なお1点、本機には毎日の充電の手間があることを付記しておきます。とはいえ、充電を習慣化してしまえば、特に面倒に思うことはありません。筆者の場合は、朝夕のシャワーを浴びるとき、キックボクシングのジムに行くときに充電するようにしていて、ほぼそれだけで毎日を過ごすことができました。

 

 

自分の状態がわかるから、楽しくて仕方ない

そして、筆者は最近、ついに体脂肪率20%を切ることができました! これ、筆者にとってはなかなかスゴイ数字です。「ああ、食べすぎたか……」「よし、運動を頑張った!」と、ことあるごとに「GoBe3」でエネルギーバランスをチェックしたおかげかも。水分バランスや睡眠、ストレス、脈拍などを確認するのも楽しくて、朝イチには真っ先にアプリを開き、夜にはアプリで一日を振り返る……といった具合で、「GoBe3」が手放せない状態になっています。

 

これだけ自分の身体の状態が見えると、やっぱり楽しいですよね。いま、身体のために何をすれば良いのかが明確になるので、生活が変わります。もしかしたら、「GoBe3」は単なるスマートバンドを超える存在なんじゃないだろうか。生活の指針を示す羅針盤になるんじゃないか……。ほぼ1か月使い続けてみて、そんな感慨を持った次第です。

撮影/高原マサキ(TK.c)

 

 

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