年末の大掃除、普段放置しているところもしっかり掃除して、正月を迎えられたでしょうか? 掃除は「そのうちやろう」と先延ばししてしまいがち。自分だけだとなかなかやる気が起きませんが、そこにルンバがいてくれれば! やる気も上向いてくるかもしれません。
毎年恒例となりつつある、アイロボットジャパン合同会社主催の「ルンバのお助け大掃除プロジェクト」が、昨年末も実施。今回の会場は、なんと銭湯! 銭湯にルンバ……一体どういうことなの!? その模様を取材しました。
ルンバよ、ありがとう! “銭湯の掃除あるある”をスッキリ解決
「ルンバのお助け大掃除プロジェクト」は今回で2回目。年末の忙しい時期に少しでもロボット掃除機「ルンバ」がお役に立てれば……と、日本国内でルンバを販売するアイロボットジャパン合同会社が企画し行っている取り組みです。2023年末は、神田明神の「煤(すす)納め」をルンバがお手伝いしました。
今回の会場となったのは、東京墨田区にある創業75年の老舗銭湯「さくら湯」。すでに1ヶ月ほど前から、脱衣所でルンバを使っているそう。普段の様子をさくら湯の副店長・渡邉羽さんに伺いました。
「銭湯の脱衣所は、髪の毛など床にゴミが溜まりやすい場所。これまで一定の時間ごとにスタッフが脱衣所の掃除をしていました。しかし男性スタッフしかいない日だと女湯の脱衣所を掃除できなかったり、朝5時から掃除のためにスタッフが出勤したり、人員不足の課題も……。さくら湯では、1ヶ月ほど前から男女の脱衣所に1台ずつルンバを導入しました。常に掃除してくれているので助かっています。
お客さんからも『今日もルンバが頑張っていたよ!』『ルンバ止まっているよー!』と愛着を持ってくれる人がほとんど。コミュニケーションのきっかけが生まれるようになったのもうれしい効果でしたね」(さくら湯・渡邉さん)
大掃除では、人とロボットが賢く役割分担
日頃からルンバが活躍しているのなら! と、今回のプロジェクトにつながったのですね。いつもは、男湯・女湯に1台ずつあるというルンバも、今回は男湯に3台が集結! ビシッとスタンバイしていました。
ではさっそく、人間とルンバでさくら湯の大掃除をしていきましょう!
ルンバは脱衣所の床を、人間のスタッフはルンバが届かない上部を担当。人間がロッカーの上や換気扇、窓の縁やコードの間に詰まったほこりを床に落とし、ルンバが丁寧に吸い取っていました。さらに、水拭きも披露。吸い取りから水拭きへの切り替え時には、会場内から「おお〜」と歓声があがっていました。
今回使用したモデルは、自動で充電ステーションにゴミを捨ててくれるので、たくさんのホコリを吸っても人の手でルンバ内のゴミを捨てる必要がなくスムーズ。「これ以上ゴミを吸えないよ〜」となれば、ルンバが勝手に充電ステーションに戻り、ブウォーンという音と共にステーション内へとゴミを移し替えます。
吸い取りと拭き掃除の2in1のおかげで脱衣所の床はピカピカになり「冬至までに大掃除を済ませたかったんです」と話していたさくら湯のスタッフたちもほっと一安心の様子でした。
ちなみにこの日の大掃除には、アイロボットジャパン合同会社のスタッフの中に挽野元(ひきの・はじめ)代表執行役員社長の姿もありました。「浴室はお任せください」とデッキブラシでゴシゴシを清掃。このプロジェクトを次のように振り返りました。
「3台のルンバが頑張っている姿をみて、私も気合いが入っちゃいましたね(笑)。我が社の企業哲学として、人とロボットの共生、人の役に立つロボットを開発しています。今回のプロジェクトでも、ロボットに任せられる部分は任せて、うまく大掃除を進められたのではないでしょうか? 脱衣所は、お風呂から上がった人も使う場所。ルンバならちょっと濡れた場所でも使っていただけるので、今後もさくら湯さんの一員として役立ってもらいたいです」(アイロボットジャパン合同会社・挽野社長)
家庭の大掃除から普段の掃除にもルンバを
ルンバは銭湯の脱衣所だけでなく、もちろん家庭でも大活躍してくれます。
今回さくら湯の大掃除を手伝った「Roomba Combo 10 Max」は、自立型2in1なのでお手入れもルンバ自身でやってくれます。最大60日間分のゴミをステーションに貯めておいてくれるので、部屋の広さにもよりますが、1〜2ヶ月に一度のお手入れでOK。また、スマホから操作できるので、外出先からも起動させることが可能。
さくら湯でもお客さんがいない深夜の時間にタイマーをかけて、脱衣所の細かい掃除を任せているのだとか。掃除は「そのうちやろう」と先延ばししているなら、掃除の強い相棒をゲットして、常時スッキリした空間を手に入れましょう。
取材・文・写真/つるたちかこ