家電
2017/12/25 12:45

“太陽16個分の強力電撃”で空気中の有害物質に立ち向かう!! 「ストリーマ」の仕組み&効果をダイキンに聞いてみた!

冬本番~花粉シーズンに向けて、ぜひ注目したいのが、空調機器メーカー・ダイキン工業の独自技術「ストリーマ」だ。ここでは、その仕組みや効果を詳しく解説していこう。

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有害化学物質の酸化分解力は10万℃の熱エネルギーに匹敵!

少し専門的な話になるが、そもそも「ストリーマ放電」は、プラズマ放電の一種だ。酸化の高い高速電子を3次元的かつ広範囲に発生させ、ニオイやホルムアルデヒドを分解することが1980年ごろから研究者のあいだで認知されていた。しかし、偶発的に発生させることはできても安定して発生させることが難しく、浄化技術としての実用化は困難と言われ続けてきた。

 

そんななか、空調機器メーカー世界最大手のダイキン工業は2000年ごろからその研究開発に取り組み、高速電子の安定発生や放電音抑制などの長年の技術課題を解決。2004年に独自の「ストリーマ放電技術」を搭載した空気清浄機を発表し、世界で初めて実用化に成功したのである。

 

一般的なプラズマ放電(グロー放電)では酸素ラジカルとOHラジカルが生成されるのに対し、ストリーマ放電はさらにレイキ窒素とレイキ酸素を加えた4種類の「ストリーマ分解素」を放出。特にレイキ窒素の効力は強力で、その熱エネルギーはなんと太陽16個分(約10万℃)に匹敵。きわめて高い酸化分解力を有し、ニオイや菌類、室内汚染物質のホルムアルデヒドなどに対して持続的に作用するのだ。

 

 

Q.ダイキンの「ストリーマ技術」とは?

 

A.「高速電子」を安定的に発生させることに成功した画期的な空気清浄技術

 

【ストリーマによる分解の仕組み】

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↑広範囲に放出された高速電子が空気中の窒素や酵素と衝突・合体。4種類の「ストリーマ分解素」を生成し、身近に存在する有害タンパク質や有害化学物質を強力に分解する

 

 

 

Q.「ストリーマ」のメリットは?

 

A.花粉・ニオイ・有害物質などにアプローチする!!

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↑日常生活のなかで発生するニオイやホルムアルデヒドなどの有害物質をすばやく脱臭・分解。また、花粉の芯を分解するので、アレル物質を徹底的に除去できる

 

 

 

「ストリーマ」って何がスゴいの? 技術研究の拠点「ダイキン テクノロジー・イノベーションセンター」で話を聞いてきた!!

ダイキンの「ストリーマ」は、空気浄化技術としていかに革新的なのか。日夜、その研究開発にあたっている「テクノロジー・イノベーションセンター」の担当者・鈴村啓さんに、本誌編集部の青木が話を聞いた。

 

「アシュバント花粉」も分解・除去できる!!

青木 プラズマ放電を利用した空気清浄技術は、他社でも採用されていますよね。それらとストリーマ技術には、どのような違いが?

 

鈴村 まず、酸化分解力が非常に強力だという点です。ストリーマ放電は放電領域が広く、電子が空気中の酸素や窒素とより衝突しやすいため、高速電子を広範囲に発生させることができます。その酸化分解力がきわめて高いため、ニオイや菌類、ホルムアルデヒドなどに対して作用します。

 

青木 なるほど。ストリーマ技術は、空気中の様々な有害物質に作用することが実証されていますね。

 

鈴村 そのなかでも、我々が特に自信を持っているのが花粉です。花粉症は排ガスやPM2・5などの「アジュバント」と呼ばれる大気汚染物質によって、より症状が悪化することがわかっています。

 

青木 スギ林が近くにある地方よりも、都会のほうが花粉症に悩む人が多いのは、そのためですね。

 

鈴村 はい、その通りです。そしてそんな「アジュバント花粉」をダイキンのストリーマ技術は分解・除去できるのです!!

 

青木 花粉症を悪化させる原因物質まで不活性化できるのはスゴいですね。ほかにも、風邪の原因となるウイルスの抑制効果も非常に高いそうですね。

 

鈴村 はい。インフルエンザウイルスなど冬に活性化するウイルスだけでなく、代表的な夏風邪である手足口病やプール熱などを引き起こす原因ウイルスも99・9%抑制することが実証されています。

 

青木 なるほど。今回お話を聞いて、ストリーマ技術のスゴさを改めて実感することができました!!

 

鈴村 よかったです! 2004年の実用化以来、ストリーマ技術は常に進化してきましたが、まだまだ道半ばです。皆さんの体調管理や心地良い空間づくりをサポートできるよう、今後もますます研究開発に尽力していきます。

 

 

【これまでに実証されたストリーマ技術の試験項目(一部)】

ウイルス
●RSウイルス
●新型インフルエンザウイルス
●強毒性鳥インフルエンザウイルス (A型H5N1型)
●インフルエンザウイルス (A型H1N1型)
●ノロウイルス

細菌
●結核菌
●大腸菌・O-157
●黄色ブドウ球菌
●ノロウイルス

カビ
●カビ(クロカワカビ)

アレル物質
●花粉
●カビ
●ダニ

有害物質
●アジュバント(※)

弱毒性インフルエンザウイルスやノロウイルス、食中毒の原因となる毒素や細菌といった有害物質に作用することが、大学や公的機関との共同研究により実証されている。

 

※:排ガスやPM2.5などの大気汚染物質のこと。花粉は、山から移動する際にアジュバントが付着し、アレル物質としてより影響力の大きい「アジュバント花粉」となる

 

 

>>>詳しくはwebサイト「DAIKIN ストリーマ研究所」をチェック!!

ストリーマ技術の基本情報や最新の研究結果をまとめて随時掲載。風邪や花粉、ハウスダストなどについての正しい知識を詳しく学ぶこともできる。

www.daikin-streamer.com

 

 

撮影/石上彰(gami写真事務所 取材)