家電
洗濯機
2018/4/11 19:30

タテ型洗濯機の逆襲が始まった! 「白物」のイメージを覆し「温水洗浄」も追加したパナソニックの新モデル

一時は一世を風靡したドラム式洗濯乾燥機の人気は一段落。一方で、旧来の縦型洗濯乾燥機が、使い勝手の良さで見直され、ジリジリと人気を取り戻してきています。そんななか、パナソニックが6月1日に発売する新しい縦型全自動洗濯機と縦型洗濯乾燥機を発表。従来と大きく変わった新製品の機能をレポートします!

 

デザイン性を高め、洗濯機をハッピーライフの印象に変える

フルモデルチェンジでデザインを一新した、縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」(実売予想価格26万円・税抜)と全自動洗濯機「NA-FA120V1」(実売予想価格20万円・税抜)。新しいデザインは明度や彩度を抑え、高級感を漂わせながらサニタリー空間と調和するシルバーボディを採用しています。

↑本体はメタリック調を採用。欧州の流行なども意識し、従来の白一辺倒のカラーとは一線を画しています

 

「洗濯機は、取り出しやすさや分かりやすい操作部などの“使いやすさ”を高めるデザイン、水平/垂直や段差レスなどの“空間の質”を高めるデザインを経て、新たに“ひとの気持ち”を高めるデザインにたどり着きました」

 

そう語るのは、パナソニックのメジャーアプライアンス商品部 洗濯機商品課の阿部 彩さん。見た目が美しく、お手入れもしやすく、機能性にも優れたデザインは、洗濯する人の気持ちを高め、汚れた洗濯物と格闘する洗濯のネガティブな印象を、ポジティブなハッピーライフの印象に変えるといいます。

↑メジャーアプライアンス商品部 洗濯機商品課 阿部 彩さん

 

そんな同社の取り組みを象徴するのが、同社がテクノポップユニット「Perfume」とコラボして公開している泡洗浄のオリジナルムービー「AWA DANCE」。こちらも明るくポップな仕上がりとなっています。

↑パナソニックの泡洗浄のサイトで、Perfumeの「AWA DANCE」の360°VR映像バージョンが公開されています。まるでPerfumeが自分の周りで歌って踊っているみたい!

 

フルモデルチェンジを機に、縦型でも温水洗浄を実現

フルモデルチェンジで外観を大きく変えるのに伴い、ダイナミックな機能強化も行われました。NA-FW120V1とNA-FA120V1で共通する強化ポイントは、洗濯容量が業界最大クラスの12kgに対応したこと。大量の衣類や毛布などが一度に洗濯でき、家族の多い家庭や週末にまとめ洗いしたい家庭には見逃せない仕様になっています。

↑両機種とも、「温水泡洗浄W」を搭載し、洗濯容量12kgを実現。NA-FA120V1は、業界最大の「ビッグサークル投入口」を搭載。NA-FW120V1は、ダニバスターコースを搭載しています

 

業界初となる温水専用ヒーター式の温水洗浄も新搭載。ドラム式のVXシリーズやCubleシリーズで好評の「温水泡洗浄W」が縦型にも対応しました。洗濯前の予洗いなしでも皮脂汚れや油汚れをしっかり落とせるうえ、最強の「約40℃つけおきコース」だと、諦めていたガンコな黄ばみも落とせるというから驚きです。

↑温水洗浄コースは洗濯物の種類や洗濯の内容によって、運転時間が約140~約228分で変わります
↑約40℃つけおきコースなら、頑固な黄ばみも真っ白に

 

「これまでも縦型で温水洗浄を使いたいというニーズはありましたが、縦型は内部の空間に余裕が少なく、ヒーターを組み込むスペースを確保できずにいました。今回のフルモデルチェンジの機会は逃せないと考え、なんとかスペースをやり繰りして、洗濯槽の下にドラム式で採用しているものと同じ温水専用ヒーターを搭載しました」(阿部さん)

↑カットモデルの写真。フルモデルチェンジによって洗濯槽の下にドラム式と同じ温水専用ヒーターを搭載

 

ちなみにドラム式の最上位機種「NA-VX9800」で採用する、洗剤の自動投入機能も大変な人気で、本機も実装を期待したいところ。ところが、機構が必要とするスペースがかなり大きいため、今回のフルモデルチェンジのタイミングでは搭載を見送らざるを得なかったそう。今後のリニューアルに期待したいですね。

  1. 1
  2. 2
全文表示