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2018/11/6 18:45

「ルンバe5」の驚きのコスパに心が揺れる!従来品との圧倒的違いとは?

ルンバe5」(以下e5)は、「ルンバの購入障壁となっている課題を解決したモデル」です。e5のグレードは、ハイエンドの900シリーズの次という位置づけ。セカンドグレードに当たる800シリーズの後継モデルとして2018年秋に登場しました。

 

その発表会で、アイロボットジャパンの挽野元(ひきの・はじめ)社長は、2018年9月末でルンバとブラーバ(床拭きロボット)が累計販売台数300万台を突破したと語りました。とはいえ、「日本国内におけるロボット掃除機の世帯普及率はまだ4.5%ほどです」とのこと。ルンバの認知度を考えると、もう少し普及してもよさそうですが……。

 

 

ルンバe5とロボット掃除機の世帯普及率

↑新製品の「ルンバe5」

 

「ただ、共働き世帯で見ると、普及率は17.3%に達します。ペット保有世帯では20%以上。小さい子ども、高齢者、ペットのいる家庭ではロボット掃除機は必需品になりつつある。ロボット掃除機により、もっと豊かな暮らしを実現してほしい。今回発表する新製品には、そんな思いを込めています」(挽野社長)

↑国内のロボット掃除機の世帯普及率は4.5%。意外に低いです

 

↑一方、共働き世帯では17.3%と高くなります。明確な目的やニーズがあるユーザーには浸透していることがわかります

 

ルンバe5は、ルンバを買わない2大理由を解決する

一方、アイロボットが「ルンバを買わない理由」を消費者に聞いたところ、「従来型の掃除機を好む」と「値段が高い」の2つが大きな要因となっています。また、3番目の「自分で掃除するのが好き」と4番目の「キレイに掃除できないと思う」を合わせて、「ロボット掃除機はきちんと掃除できるかどうか不安だし、自分で掃除機をかけたほうがキレイになる」と信じている人が多いという事実が浮かび上がってきました。

 

それら掃除性能に対して疑問を持つ人にとっては、必然的に価格も高く感じるわけです。こうした購入障壁を払拭し、さらなるシェアを獲得すべく、同社は、高い掃除性能を持ちながら価格を下げた「e5」投入に踏み切ったわけです。

↑ルンバの購入障壁は、きちんと掃除できるか不安なことと、価格が高いこと

 

ルンバe5は従来モデルに比べて吸引力やゴミを掻き出す力もアップ

では、まず性能の面から紹介していきましょう。e5は「AeroForce 3段階クリーニングシステム」を搭載することで、従来の下位モデルに比べて約5倍の吸引力を実現。さらにゴム製の「デュアルアクションブラシ」の設計を変更してゴミの掻き出し力をアップしました。具体的には、ブラシの芯を若干細くし、そのぶん、ヒダの部分が長く(深く)なっています。これにより、絨毯やカーペットなど毛の長い家具にヒダが入りやすくなり、ゴミを掻き上げる力が向上。従来比で約1.5倍のゴミ除去量を実現しました。

↑ゴム製の「デュアルアクションブラシ」はヒダが深くなり、ゴミを掻き上げる力がアップ

 

【動画】
回転ブラシの力だけでゴミを掻き上げている様子。吸引力を使わなくても重い砂を跳ね上げています。

 

稼動時間も1.5倍になったルンバe5、ダストカップも丸洗い可能に

稼働時間も800シリーズの最大60分から90分への1.5倍増。これは、充電池の容量はそのままに、電力の消費を細かく見直すことで実現したものです。「稼働時間が1.5倍になったことで、部屋の隅々までしっかり掃除できるのか? という不安を払拭できます」と挽野社長。

 

また、新たな改良点として、ダストカップを丸ごと水洗いできるように変更しました。従来でもダストカップと吸引モーターが一体化していたので水洗い不可でしたが、レイアウトを見直し、モーターと分離することで丸洗いを可能としました。

 

「これは日本のユーザーの要望により実現した機能です。日本のユーザーは世界一きれい好きなので、ダストカップの水洗いには強いニーズがありました」(挽野社長)

↑日本ユーザーの強い要望によって実現した、丸洗いできるダストカップ

 

Wi-Fi搭載で、スマホアプリの「iRobot HOME アプリ」に引き続き対応し、外出先からルンバの操作ができるほか、スマートスピーカーの音声アシスタント機能・GoogleアシスタントおよびAmazonアレクサに対応。スピーカーに話しかけるだけでルンバの操作ができます。

↑e5シリーズの性能まとめ。新たに「AeroForce 3段階クリーニングシステム」を搭載し、丸ごと水洗いできるダスト容器を搭載。なお、制御プログラムは「高速応答プロセスiAdapt」で、下位モデルの600シリーズと同じです

 

【動画】
高速応答プロセスiAdaptとセンサーにより、ゴミのある場所を何度も入念に掃除し、取り残しがありません。

 

【動画】
掃除しているところを下から見ています。重くて硬いおはじきもしっかり掻き上げて吸い取っています。

ルンバe5が目指す、ロボット掃除機「一家に一台」の時代

そして、もうひとつの購入障壁、「価格」について。e5は800シリーズより進化したにもかかわらず、価格は4万9880円(アイロボットストア価格・税抜)と、従来のルンバ890(同6万9880円)より2万円もダウンしました。アイロボットによると、現在、日本のロボット掃除機市場で同社のシェアは60%強にも達するとのこと(ルンバとブラーバの合計)ですが、このe5の投入によりさらにシェアを高めたい考えです。

 

「家電品は普及率10%を超えると急激に普及のスピードが上がっていきます。e5によってまずは10%の壁を破り、近い将来、ロボット掃除機一家に一台を目指したい」と挽野社長は鼻息を荒くします。

↑ルンバの新ラインナップ。e5は下位モデルの600シリーズと1万円しか差がなく、より買いやすくなりました

 

↑「一家に一台」の目標を掲げる挽野社長

 

実は筆者、家電ライターという職業でありながら、ロボット掃除機を持っていません。「家具が多くてロボット掃除機が走り回れない」というのが表の理由ですが、それは言い訳に過ぎず、「ちょっと価格が…」と思っていたのが本音です。でも、夫婦共働きでこまめに掃除をするヒマがなく、さらに飼い猫の抜け毛が多いこともあって、できればロボット掃除機が欲しい……と思い悩んでいたところ。

 

そこに高性能・低価格を両立した本機の登場です。同社の思惑通りとなるのは少々しゃくですが…これで、買わない理由を消されてしまいました(笑)。うーむ、これは欲しい!

 

 

協力:楽天市場