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2018/11/9 21:00

サンコー「自家製焼き鳥メーカー」レビュー!煙を出さない、”家飲みの革命児”

焼き鳥を家で食べようとすると、鶏肉を買って調理するのは大変だし、コンビニやスーパーの既成品を電子レンジで温めるのも味気ない……。だから、焼き鳥はお店でしか食べない、という方も多いのではないでしょうか。そんな焼き鳥事情に、光明をもたらす画期的な調理家電があります。それが、サンコーの「自動で回る卓上無煙焼き鳥器『自家製焼き鳥メーカー』」(5980円)です。

 

サンコー「自家製焼き鳥メーカー」をレビューしてみた

サンコーは、トガった家電を数多く生み出すメーカー。「シワを伸ばす乾燥機 アイロンいら~ず」「糖質カット炊飯器」など、ニッチなニーズをすくいあげる、一風変わったモノづくりに定評があります。とはいえ、アイデア先行で、実用性がなければ意味がない。果たして「自家製焼き鳥メーカー」はどうか? …というわけで、本稿では焼き鳥を実際に焼いてみて、その実力を検証します!

 

サンコー

自動で回る卓上無煙焼き鳥器『自家製焼き鳥メーカー』

実売価格5980円

 

「自家製焼き鳥メーカー」レビュー①

ヒーターの周りで立てた串が自動でくるくると回る

さっそく実物を見てみましょう。幅210×高さ255×奥行き210㎜と、少し高さのあるつくりですが、卓上に置いてもまったく問題のない大きさです。

↑こちらがセット一式。写真右下が本体で、10本の串が付属しています

 

本体中央に塔のようにそびえ立っているのがヒーター部分。この周りに串を立てて、焼いていくわけです。この「立てて焼く」というのが重要なポイント。一般的な横向きで焼くのとは違い、肉汁がヒーターに落ちないので、煙が発生しません。

 

また、立てた串自体がくるくると自動で回転してくれるので、串をひっくり返す手間もなし。いちどセットしてしまえば、あとは焼き上がるのを待つだけです。

↑操作はタイマーをひねるだけ。機械オンチでも大丈夫!

「自家製焼き鳥メーカー」レビュー②

串打ちにコツがいるが、セッティングは超カンタン

本機を使う前に、焼き鳥の代表的な部位をいくつか用意し、焼き鳥の仕込みを行いました。

↑写真右上から時計回りにつくね、ムネ肉、モモ肉、豚モモ、ねぎま用のネギ、砂肝を用意してみました

 

まずは串打ちから。付属している金属製の串に、肉を刺していきます。串は丸ではなく角ばった形で、肉がずれ落ちにくくなっているのが好ポイント。ただし、串打ちはちょっとコツと力のいる作業です。ケガにご注意ください。

↑付属の串での串打ちは、ちょっとしたコツがいります

 

串の準備ができたら、マシンのセッティングへ。ドリップトレイと呼ばれる、肉汁を受け止めるカバーをかぶせます。

↑油を受け止めるドリップトレイがあることで、後片付けがラクになります

 

続いてはドリップカップという、串立てと歯車がいっしょになった器具を設置します。

↑ドリップカップをひとつずつセットします

 

↑この歯車がかみ合うことで、すべての串が回転します

 

あとは油の飛び散りを防ぐグラスカバーをセットして準備完了。2回目からは説明書を見なくてもいいくらいカンタンです。このパーツが分解できることで、使ったあとで洗うのがカンタン。衛生的なのもうれしいです。

↑グラスカバーのおかげで、テーブル上に脂が飛び散りません。熱も逃がさず効率的

 

「自家製焼き鳥メーカー」レビュー③

完成した焼き鳥は、ジューシーで想像以上のクオリティ!

いよいよ焼いていきましょう! 串を立ててタイマーを回せば、あとは完成を待つばかり。ジリジリと肉が焼けていく様子に、食欲もいやおうなしにアップしてきます。

↑ヒーターが少しずつ赤くなっていき、串が回転を始めます

 

↑焼けていくまでを眺めるのも楽しい!

 

焼き上がりまでに要した時間は、およそ20分。いい具合に焦げ目もついて、おいしそうに焼き上がりました。実食してみると、想像以上のクオリティ! お店で食べるような、ちゃんとした焼き鳥です。 焼きたてだから、弾力も申し分なく、極めてジューシー。自宅でこれを味わえるのは、ちょっと感動です!

 

タイマー式だから焼き加減も自由自在。少人数で焼きたてを楽しむなら、本数を少なくにしてこまめに焼くなど、ペースもお好みで加減できます。市販の木串や竹串でも使えるとのことですので、より手軽にやるなら、業務スーパーやコストコなどの冷凍焼き鳥もおすすめ。野菜やお団子など、串に刺せるものなら肉以外でも何でも焼けるので、いろいろ試してみてもいいでしょう。

 

なお、なるべく本体を汚さないようにしたいなら、タレや塩などでの味付けは焼いた後がベター。おいしさを優先するなら先付けがいいですが、今回はふだん使いということを考慮して、後付けパターンを採用しました。

↑自家製の焼き鳥ができあがりました

 

「自家製焼き鳥メーカー」レビュー④

肉をカットするサイズと肉の位置には注意が必要

なお、これは自分の失敗なのですが、今回はちょっと肉を大きくしすぎたかもしれません。大きくカットしたほうが串打ちがしやすく、肉が安定するのですが、隣の串の肉とぶつかってうまく回転しない場面もありました。一般的なサイズであれば、もう少し早く焼き上げられたはず。また、つくねも焼こうとしたのですが、一般的な肉だんご用ではやわらかすぎ、形が崩れて焼けませんでした(笑)。タネを硬めに作るか、つくねを採用しないのが無難です。

↑つくねは形が崩れてしまい、あえなく断念…

 

一方、使っていてひとつ気になった点がひとつ。それは、肉を刺す位置にちょっと注意が必要なこと。串の上すぎたり下すぎたりすると、ヒーターが当たらず焼けません。付属の串か、あるいはグラスカバーに「肉の位置はここからここまで」なんていう線があると分かりやすかったですね。

 

「自家製焼き鳥メーカー」レビュー 結論!

いろいろなお酒と合わせてオリジナルの焼き鳥パーティを!

家庭でジューシーな焼きたての焼き鳥を楽しめるとあらば、ビールはもちろん、いろいろなお酒とのペアリングを楽しんでみては? 部位にもよりますが、特にタレで味付けするなら赤ワインも合うでしょう。塩味には、キリっとしたお酒がベスト。ワインなら白、日本酒で今の季節なら、フレッシュな「ひやおろし」を選んでみては。と、お好みの食材やドリンクで、家族や友人と手軽に焼き鳥パーティ楽しめるのが本品のいいところ。焼けるまでのワクワク感やビジュアルも相まって確実に盛り上がりますし、ちびっ子も大喜びするのは間違いありませんね。

↑焼きたてには赤ワインもバッチリ! 今回は安ウマで知られるチリの「アルパカ」から、ボディの豊かなシラーをチョイス。

 

↑日本酒は、高知県の「亀泉 純米吟醸原酒 ひやおろし高育63号」をセレクト

 

これまで、焼き鳥が焼ける卓上グリルなどは存在しましたが、筆者の知る限り、家庭で焼き鳥を自動で焼いてくれるマシンはありませんでした。しかも、ここまで手軽においしく仕上げてくれるとは……本当に驚くばかりです。本機の登場は、家飲み事情を大きく変える「革命」となるかもしれません。

 

サンコー

自動で回る卓上無煙焼き鳥器「自家製焼き鳥メーカー」

実売価格5980円 

【SPEC】●消費電力:800W●温度:60℃〜240℃●タイマー:~60分●ケーブル長:1.0m●付属品:串10本●サイズ/質量:W210×H255×D210㎜/2.3㎏

 

協力:楽天市場