象印マホービンは10月17日、大阪の難波に誕生した商業施設「なんばスカイオ」(南海電鉄難波駅直結)に和食レストラン「象印食堂」をオープンしました。
これまで、期間限定のアンテナショップは過去2年にわたり実施してきましたが、常設の食堂を出店するのはこれが初めてです。
象印の最高級ジャーで炊いたごはんを提供する常設の食堂
象印食堂はスカイオの6階にオープンしました。同フロアは「カラダのデザインサイト ヘルシー・ラボ」のコンセプトのもとに、美容・健康関連の商品を扱うショップが入居しています。そこで「象印食堂」は、料理家の吉田麻子さん監修のもと、「和」をテーマにしたバランスの良い家庭料理を提供するものです。
提供するごはんはもちろん、同社の最高級IH炊飯ジャー「炎舞炊き」(NW-KAシリーズ ※5.5合炊きNW-KA10は実売価格9万9380円、一升炊きNW-KA18は実売価格10万9900円)で炊いたもの。一升炊きモデル29台を同時に炊ける環境を作り、ランチの混雑時でも、常においしいごはんを提供できるようにしています。
オリジナルブレンド米など3種類のごはんを提供
提供されるごはんは3種類。そのうち2種類は五ツ星お米マイスターの金子真人さんがブレンドした「象印食堂のお米」。これは、「つや姫」と「さがびより」を配合したオリジナルブレンドで、食堂では「標準炊き」か、もちもち/しゃっきりなどの「炊きわけ」の2種類が選べます(「炊きわけ」の種類は日替わり)。
残り1種類は、健康応援米として、玄米/金賞健康米/金のいぶきなどを月替りで提供します。なお、ごはんのおかわりは自由。つまり。10万円クラスの高級炊飯器のごはんが食べ放題ということ! これはなかなかない機会ですよ。
ランチメニューは1000円から、ディナーメニューは1980円から
ランチメニューは1000円/1600円/2400円(すべて税別)の3種類。ディナーメニューは1980円/2400円/2800円/3800円(すべて税別)で、鯛カマと豆腐の白湯煮込み(700円・税別)など、アラカルトメニューも数多く取り揃えています。お酒も用意していますよ。
30~40代の働く女性とインバウンドの客がターゲット
正式オープン前に開催された内覧会では、市川典男社長は常設レストランを開設した狙いを次のように語りました。
「この食堂は30-40代の働く女性をターゲットにしています。若い女性たちに、家庭料理を通じて日本食のおいしさ、そして、象印の炊飯器で炊いたごはんのおいしさを味わってもらいたい。また、難波はインバウンドのお客様も多いので、この食堂は世界に象印ブランドを広める大きな看板になるでしょう」
料理を監修した吉田麻子さんは、「大阪では今では粉物が有名ですが、実は日本料理が発達してきた街。凝った調理ではなく、家庭でも作ることができる大阪らしい料理を考えました。また、象印の炊飯器で炊いたごはんは甘く、味がしっかりしているので、それに負けないよう、でも、邪魔しないような味付けを心がけています」とメニューを解説してくれました。今後、同食堂では吉田さんや五ツ星お米マイスターを講師に、料理教室や「おいしいお茶の淹れ方」などのセミナーも実施する予定です。
店内ではお弁当やオリジナル商品の販売も
店内ではお弁当の販売や、食堂内で提供しているお米の販売、ステンレスマグやタンブラーといった象印オリジナル商品の販売も行っています。
確かに、大阪というとお好み焼きやたこ焼きなどの粉物文化ばかりが有名。東京から仕事で行ったときは、和食を食べようと考えたことがありませんでした。しかし、粉物の派手な味付けとは対象的な和食も、実は大阪の食道楽文化によって育まれたもの。そう考えると、大阪の炊飯器メーカーで炊いたごはんと、大阪の味付けの和食が合わないわけがありません。今後、象印食堂はミナミの新名所になるかもしれませんね。
なお、象印食堂があるフロアには、理美容家電メーカーのヤーマンのショップや、マッサージチェアメーカー・ファミリーイナダのショップもあります。ともに、購入できるだけでなく、その場で体験もできるので、のぞいてみてはいかがでしょう。