家電メーカーのsiroca(シロカ)は12月13日、2つの新製品を発表しました。1つは、2年前に発売して話題を呼んだオーブントースターの後継機であり、“泣けるほどおいしいトーストが焼ける”と豪語する自信作。もう1つは、電気ケトルの域を超えた新発想の電気ケトルです。果たしてどんな機能を持っているのか。新製品発表会で製品の魅力を語るのは、シロカのイメージキャラクターとして起用された関根ささらさんと池田 航(こう)さんのお2人です。
外サクッ、中モチッ! を実現する「プレミアムオーブントースター すばやき」
1つめの製品は、“泣けるほどおいしいトーストが焼ける”をコンセプトにした「プレミアム オーブントースター すばやき」 です。シロカといえば2016年に瞬間的に発熱するヒーターと熱風循環ファンを搭載したトースター「ハイブリッドオーブントースター」を発売して人気となりましたが、今回はそれ以上においしく焼けるというオーブントースターの開発に成功。なんと最短約1分で、外はサクッと、中はもちもちのトーストが焼けるというのです。それを実現したのが工学院大学の山田昌治教授のパン焼き理論と、石窯ピザからヒントを得た高い庫内温度です。
水分の含有率は、一般的なトースターで焼いた場合の2倍に
山田教授のパン焼き理論は、一言で言うと「速さがうまさ」。トーストは時間をかけて焼くと表面の水分が蒸発し、パサパサになってしまいますが、高温ですばやく焼けば表面の水分の蒸発が少なく、内側に水分が閉じ込められて、外はサクっと、中はもちもちの食感に焼きあがるのだそう。実際、この理論のもと作られた「すばやき」で焼いたトーストの水分含有率は、一般的なトースターで焼いた場合の約2倍に。トースト中心部分の水分量はトースト前よりもアップしています。
石窯ピザの石窯に着眼し、構造をイチから見直し
では、この「高温ですばやく焼く」という山田教授の理論をどのように製品に落とし込んだのでしょうか。ヒントになったのは「石窯ピザ」。石窯ピザは高温の石窯で焼くため、短時間でも生地がカリカリに焼きあがります。つまり、高温ですばやく焼くためには、ヒーターの熱を効率よく集め、庫内温度を上げる必要があります。
そこで同社は、オーブントースターの構造をイチから見直し。電気ストーブをヒントに、高火力ヒーターの周囲を反射板(※)で取り囲むことで、ヒーターの熱をパンに集めました。さらに従来の循環ファンに加え、「低放射ガラス」の扉が熱を閉じ込め、庫内温度を高めることに成功。食パン1000枚以上を焼いては試食して……を繰り返した結果、ついに山田教授のパン焼き理論に基づくおいしいトーストが焼けるオーブントースターが完成しました。
※庫内反射板は2枚焼きモデルが搭載。4枚焼きモデルは非搭載
さらにお手入れしやすさにもこだわり、扉を取り外して洗えるようになりました。もちろん網も取り外せるので、魚や肉などオーブン調理したあとも、ニオイを気にせずトーストが楽しめます。温度は100℃から280℃まで設定でき、タイマーは最大15分です。
「プレミアムオーブントースター すばやき」は2019年1月25日発売。2枚焼きの「ST-2A251」のメーカー希望小売価格は2万円、4枚焼き「ST-4A251」は同3万円(税抜)。カラーはホワイトとブラックの2色です。