家電
洗濯機
2019/1/3 18:00

2019年は「つながる洗濯機」が来る~ 注目モデル5選とIoT 4大トピックを一気見せ!

2019年は(インターネットとの)「つながる家電」に注目です。すでに幅広い製品をIoT化しているシャープに加え、日立も「今後、全製品をコネクテッド対応する」と発表。なかでも本誌が注目しているのは、「つながる洗濯機」。洗剤の自動投入機能や、天気に応じて最適なコースをアドバイスする機能などを各社が実装し始めました。以下では、その注目モデルをチェックしていきましょう!

 

【その1】天気情報や洗濯履歴に応じた洗濯方法をAIがアドバイス!

シャープ

プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-W111

実売価格36万5040円

AIoTクラウドサービス「COCORO WASH」と連携。業界で初めて、天気情報・季節・洗濯履歴に応じた適切なコースを本体やスマートスピーカーの音声、スマホアプリで提案します。乾燥フィルターの自動掃除機能も便利です。【スマホ操作:対応】【スマートスピーカー:対応】【液体洗剤・柔軟剤自動投入:非対応】【独自機能:超音波ウォッシャー】

 

↑アプリ内の「洗いかたナビ」でコースを選び、洗濯機に送信。洗い方を迷う洗濯物も簡単に設定できます

 

↑洗濯終了の通知のほか、乾燥フィルターのゴミ捨てのリマインドなどもしてくれます

 

【その2】洗剤や柔軟剤の銘柄に合わせて洗剤量を計算して自動投入!

パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機

NA-VX9900

実売価格36万4110円

液体洗剤と柔軟剤の銘柄をスマホで登録すると、銘柄ごとの特性や洗濯物の量やコースに合わせて適量を投入。スマホアプリを使い、帰宅時間に洗濯乾燥が終了するよう設定・変更もできます。「ナノイーX」で遠隔操作待機中の衣類のニオイ発生を抑えることも可能です。【スマホ操作:対応】【スマートスピーカー:非対応】【液体洗剤・柔軟剤自動投入:対応】【独自機能:ナノイーX】

 

【その3】汚れや洗濯状況に合わせて洗い方と時間を判断

日立

ヒートリサイクル

風アイロン ビッグドラム

BD-NX120C

実売価格38万2770円

AIが洗い方や洗濯時間を自ら判断。布動きを見て洗浄効果が最大になるよう回転数を制御したり、すすぎ具合に合わせてすすぎ時間を短縮したりしてくれます。専用アプリがカットソー、トレーナー、ニットなど衣類ごとのおすすめ運転コースを提案。【スマホ操作:対応】【スマートスピーカー:非対応】【液体洗剤・柔軟剤自動投入:対応】【独自機能:AIお洗濯】

 

【その4】アプリでダウンロードした多彩なコースで洗濯できる!

LGエレクトロニクス

LG SIGNATURE DUALWash

実売価格49万4640円

洗濯11㎏(乾燥6㎏)のメイン洗濯機の下に、2㎏のミニ洗濯機を装備。メイン洗濯機の操作を専用アプリで行え、出先から洗濯開始ができます。本体に搭載していない33種類の洗濯コースを、スマホからお好みでダウンロードして操作することも可能です。【スマホ操作:対応】【スマートスピーカー:非対応】【液体洗剤・柔軟剤自動投入:対応】【独自機能:スチーム】

 

【その5】自社の液体洗剤やカプセルで衣類を理想の洗い上がりに

ミーレ

洗濯乾燥機

WTZH 130 WPM

実売価格58万3200円

液体洗剤自動投入システムTwinDosが、2種の自社製液体洗剤(別売)を組み合わせることでベストな洗浄性能を実現。「ウールケア」「スポーツウェア」といった純正カプセル式洗剤を使えるのも特徴です。【スマホ操作:対応】【スマートスピーカー:非対応】【液体洗:剤自動投入・自社製品対応】【独自機能:TwinDos】

●専用コンテナ(別売)により市販洗剤・柔軟剤の自動投入にも対応

 

ちなみに…ミーレのドイツ製品はさらに先進的!!

洗剤が少なくなるとメールで通知→同社の液体洗剤をネット注文

海外では家電のIoT化は一般的で、「コネクテッド」という概念もすでに実用化されています。ドイツの家電大手ミーレの洗濯機は、自動投入カートリッジ内の専用洗剤が少なくなると、スマホやタブレットにメールで通知。そのまま同社洗剤のネット注文ができます。ただし、同機能は日本仕様では未対応なので、今後の対応に期待!

 

Pick up

「つながる家電」そのほかの注目トピック

その1 シャープがAIoT製品の相互連携を強化中

 洗濯機の乾燥機能を使わないときエアコンが出番を確認!? 

シャープは“家電同士がつながる”段階にきています。例えばウォーターオーブン ヘルシオで「さんまの塩焼き」調理を開始すると、ニオイが発生する前に空気清浄機が運転を始めます。近い将来、雨の日に洗濯機の乾燥機能を使わないと、「部屋干ししますか?」とエアコンが確認してくる……なんて日が来るかもしれませんよ!?

↑ウォーターオーブン ヘルシオ

 

その2 ハイアールがAmazonと提携

Amazonで洗剤を自動オーダー可能に

ハイアールは世界最大の家電見本市「IFA2018」で、Amazonとの提携を発表しました。洗剤が切れそうになると洗濯機が検知して、自動でAmazonに注文するソリューションが展開されます。IoTの恩恵をより感じられるようになるはずです。

 

その3 発売延期となっていたランドロイドが2019年春ついに発売

“たたむ”“仕分ける”の作業からやっと解放される!!

機械学習で衣類を折りたたみ仕分けるランドロイドが、2019年3月末発売となりそうです。当初は17年度の出荷予定でしたが、開発最終段階でシルクなどをうまくたためないことが判明し、ロボットアームが全面改良されました。

 

 

その4 洗濯機とも通信できるスマートウエアの時代へ

洗濯機が繊維から情報を読み取り最適な洗剤やコースをアドバイスする!?

ユニクロ、GUは2018年春夏から全商品の値札にRFID(電子タグ)の貼付を開始。RFIDとは色柄・素材など商品情報を詰め込んだ回路で、これで「無人レジ」も実現しました。業界的にはRFIDを繊維に織り込む研究も進んでおり、IoT洗濯機との連携も近いかも!?

↑ユニクロの無人レジ(セルフレジ)
↑RFID(電子タグ)が貼付された値札

 

文/ゲットナビ編集部、伊勢洋平、榎木由紀子、河上 拓、黒川秀紀、酒井麻里子、中山秀明、並木政孝、平島憲一郎

撮影/我妻慶一、佐坂和也 スタイリング/佐々木誠