今回の「あかりセミナー」では、ほかにもパナソニックの新製品として2月下旬に発売される寝室用LEDシーリングライトが紹介されました。新製品には間接光搭載モデルとリネン柄モデルの2種類があり、それぞれに適用畳数が10畳前後と8畳前後のサイズに分かれます。価格はオープンですが、参考までにリネン柄10畳前後のモデル「HH-CD1071A」が3万円前後の売価を見込んでいます。
新製品には全灯・消灯・常夜灯など一般的な点灯モードのほかに、3種類の特徴的なモードが搭載されています。「くつろぎモード」は眠りに就く時間帯に最適な照度と色温度に調整したプリセット。例えば親が子どもを寝付かせるためにベッドサイドで絵本を“読み聞かせ”する時にベストな明るさであると、本機の商品企画を担当するパナソニックの下田真由美氏が説明しています。
照明の明るさを上げてしまうと子どもが寝付けなくなってしまいます。かといって部屋を暗くすると、絵本の字が読みづらいということに。タブレットで読み聞かせをするという手段もありますが、ブルーライトの影響が気になります。今回のイベントにゲストとして参加した、JAPAN絵本よみきかせ協会の代表理事でありナレーターの景山聖子氏が、くつろぎモードの明るさ環境で絵本の読み聞かせを実践するデモンストレーションを体験しました。
全灯の明るい部屋に比べると確かに手もとは暗くはなるのですが、絵本の文字や絵が見づらくなりません。むしろそれぞれの輪郭が明瞭になって、目が疲れにくくなるように感じました。パナソニックの下田氏によると、プリセットの名称を読み聞かせモードではなく、くつろぎモードとした理由は子育て世代に限らず、入眠時に最適な明るさが得られる機能として幅広いユーザーに活用してほしいからなのだと言います。このほかにも夜中に目が覚めた時に足元が見えるぐらいの明るさに照明を点灯する「夜間モード」や、照明が次第に明るくなって、光とアラーム音で心地よく目覚められる「お目覚めモード」が搭載されています。
↑白が強い蛍光等色で全灯にした照明(P10)とくつろぎモード(P11)を比較。くつろぎモードは色合いがやわらかく、文字や絵を眺めていても疲れにくい感じがしました
寝室用LEDシーリングライトもパナソニックらしい「ユーザーへの思いやり」があふれる新製品でした。本機については、まだコエリモなどスマートスピーカーとのWi-Fi、Bluetooth連携には対応していませんが、将来はパナソニックらしい照明製品の機能が最先端のスマートテクノロジーとシームレスに連携するとさらに面白くなりそうです。今後の展開も楽しみです。