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美容家電
2019/2/14 20:00

光脱毛器は「男にも便利」って知ってた? パナ最新「美容家電2モデル」仕組みと効果が興味深い

パナソニックが2017年に銀座にオープンした「Panasonic Beauty SALON銀座」。こちらは同社の美容家電を使ってセルフエステができるサロンです。今回、「2019年春夏 タッチアップウィーク」と題し、春夏向けのパナソニックビューティー製品を展示した「シークレットルーム」を開催するとのこと。肌の露出が増える春夏に向け、いまから肌をケアするのが大切。…でも面度くさい~…と思っていたところ。家電で手軽にケアできるなら、それに越したことはありません。これはぜひ行ってみなければ!

 

まずは美容成分を肌に浸透させる導入美容器をチェック

というわけで同店を訪れた筆者。そちらでメインとして紹介された新製品が、導入美容器イオンエフェクターEH-ST97と、光美容器 光エステ ES-WP81です。

↑手前が3月20日発売の光美容器 光エステ ES-WP81(実売予想価格は7万5000円前後)、奥が6月1日発売の導入美容器 イオンエフェクター EH-ST97(実売予想価格は4万6000円前後)

 

・光エステ ES-WP81

 

・イオンエフェクター EH-ST97

 

それではそれぞれを詳しくみていきましょう。まずは導入美容器 イオンエフェクターから。本品は化粧水や美容液を肌の奥まで浸透させながら、肌ケアを行う機器。よくみると、前後に2つのヘッドが搭載されているのが分かります。

↑横から見るとこのようなフォルム。前後に2つのヘッドを備えているのがわかります

 

5つのモードのなかで注目は「プレケアモード」

モードは、高分子美容成分の浸透を高める「プレケアモード」、冷却によって肌を引き締める「クールモード」、肌にやさしく余分な汚れを取り肌の表面を整える「(導出)スキンクリアモード」、化粧品のビタミンCを肌の角質層まで届ける「(導入)ブライトニングモード」、化粧品の保湿成分を肌の角質層まで届ける「(導入)リズム保湿モード」の5つのモードを備えています。

↑この金属製のヘッドが「プレケアモード」以外で使うイオンヘッド。温かくして使ったり冷たくして使ったりします

 

↑背面の大きめの白いヘッドが「プレケアモード」で使うプレケアヘッド

 

なかでも注目なのがプレケアモード。いつもの化粧水の浸透が、ヒアルロン酸なら5.7倍、コラーゲンなら5.0倍になるというのだから驚きです。

↑プレケアモードを使うとヒアルロン酸、コラーゲンの浸透性が高まります

 

↑新製品では、電極を密度化して電位パルスを高密度に発生させて、さらに浸透率をアップさせました

 

角質すきまを埋める細胞間脂質を一時的にゆるめる

本品の仕組みを知るには、まずは肌の仕組みから知っていきましょう。肌の一番外側にあるのが角質層。その角質層は角質細胞と細胞間脂質からなっています。細胞間脂質は、角質細胞のすきまを埋めています。この細胞間脂質は脂質と水分が何層も重なる「ラメラ構造」で、外部からの異物が侵入しにくい構造となっています。そして、このラメラ構造に注目したのが「プレケアモード」。ラメラ構造を一時的にゆるめ、ヒアルロン酸などの成分の通り道を作るというのです。

↑「ラメラ構造」という角質細胞をゆるめます

 

↑緑に光っているところがヒアルロン酸です。左側の手塗りと比較すると、「プレケアモード」と「リズム保湿モード」を使った肌(右)は肌の奥まで浸透していることが分かります

 

3つのモードを試したら、もっちり肌を実感!

仕組みは分かったのですが、「ラメラ構造をゆるめる」と聞くと痛くないのかな? と心配になります。そこで実際にプレケアモードをトライしてみました。ブルブルと振動している間(約3秒)に肌にプレケアヘッドを軽く押し当て、これを繰り返すだけでOK。肌にあててみましたが、特に痛みは感じません。

↑下から上に向かって肌にやさしくプレケアヘッドを押し当てます

 

約1分間プレケアが終わったあと、今度は「リズム保湿モード」を体験。今回はシートマスクの上から使いました。ヘッドを軽くおしあてたり、離したりを繰り返し、ゆっくり動かします。イオンヘッドがほんのり温かくなり、気持ちいいですね。

↑シートマスクの上からケア。手軽に肌のお手入れができます。このあとクールモードに切り替えて毛穴を引き締めます

 

そして最後が肌を引き締めるクールモード。モードを切り替えるとパッとイオンヘッドが冷たくなるので驚きました。クールモードは約1分で、こちらもゆっくりと押し当てていきます。

 

今回は、顔の半分だけにEH-ST97を使ったのですが、使ったほうは肌がもっちりしていました。使ってすぐに効果を実感できるのは、うれしいポイント。操作もシンプルなので毎日のケアに取り入れやすいですね。

 

黒く太い毛の毛根に作用して脱毛する光美容器 光エステ

さて、続いて体験したのは光美容器 光エステです。これは、黒い色に反応する光をあてて毛根にダメージを与えて脱毛するというもの。

↑光美容器 光エステ ES-WP81

 

使い方は、本体に搭載されているランプの部分を肌に押し当てて使います。バチッという音とともにランプが光ります。黒いものに反応するため、黒く太い毛の部分には強く反応し、細い毛の部分は弱く反応します。そのため、腕などの毛が細い部分に使うと痛みなどは感じませんが、すねなどで使うと刺激を感じやすい傾向にあります。

↑ヘッド部分のランプを肌に押し当てて使用します

 

連続発光の「Wランプ」で刺激を感じにくい

この問題を解決するためにパナソニックが採用したのが連続発光するWランプ。2本のランプをパパンッ! と、ちょっと時間差をつけて照射させます。これにより、1本でエネルギーの量を増やした場合よりも刺激を感じにくくなり、それでいてパワーはそのまま維持できるというわけです。

 

さらに、波長調整フィルターを備えて、肌の刺激になりやすい光エネルギーを一部吸収するように配慮しています。

↑ランプを2本搭載し肌にやさしくしています

 

↑波長調整フィルターによって、刺激になりやすい波長を減らしています

 

加えて、付属しているフェイス用のアタッチメントを使うと美肌に効果のある光のエネルギーがアップ。ムダ毛のケアをしながら肌のお手入れまでしてしまうというわけです。

↑フェイス用アタッチメントを使うと、美肌に効果のある光エネルギーが一部アップ

 

男性のヒゲの脱毛ニーズにも対応

ちなみに、昨今は脱毛に対するニーズが多様化しているとのこと。女性だけでなく、男性の顔のヒゲの脱毛ニーズや、将来自分が介護されるようになった場合に備えてデリケートゾーンなどを脱毛しておく「介護脱毛」ニーズなども出てきているそうです。実は、そんなニーズにも本品はぴったり。従来のランプだと、毛が太い箇所で使用すると痛みを伴いましたが、本品では波長を調整したことで、男性のヒゲなど太い毛の箇所でも使用できるのだそう。これはうれしいですね。

使ってみたら少々ニオイは出るが、痛みは感じない

では、実際に使ってみましょう。光エステを使う時には、ちょっとした下準備が必要です。ムダ毛が伸びていると毛の部分に反応してしまうので、ムダ毛を丁寧に剃ります。

 

その後、光エステのスイッチをオン。本機には「肌検知センサー」を搭載しており、肌に押しあてると、日焼けをした褐色の肌や色白の肌など、肌の色にあわせてオススメの出力レベルを表示してくれます。その後、ランプを肌に押し当てて使用。

↑筆者の場合はレベル5がオススメのレベルでした

 

【動画】
ランプを肌に押し当てるとピカッ! と光ります。今回は、わかりやすく1回ずつ肌から離して使っていますが、すべらせて連続で照射することも可能です。

筆者は手の甲の産毛に対して照射。特に痛みなどは感じませんでしたが、少々焦げ臭いニオイがしました。なお、ムダ毛手入れの頻度は両ワキなら1回約2分を2週間に1回(最初の2か月・以降は4~8週間に1回)、男性の顔のヒゲの場合は1回約3分、3日に1度とのこと。

↑はじめのうちは2週間に1回のケアです

 

↑顔をケアするときは、照射面が少ないフェイス用のアタッチメントを使いましょう

 

エステサロンなどで脱毛をしようと思うと、予約の手間やスケジュール調整が面倒ですが、自宅でできる光エステなら、自分のペースにあわせてムダ毛のケアができます。また、ビキニラインなどデリケートな部分の脱毛をしたいけれど、人にお願いするのがちょっと恥ずかしいときにも光エステなら安心ですね。

 

肌のケアもムダ毛のケアも、継続することが大切。美容家電を使えば自宅で自分のペースでケアできるのが魅力です。肌の露出や人と会う機会が増える春夏に向けて、ぜひ新製品をチェックしてみてください。