近年の住宅は気密性が高いため空気がこもりやすく、室内の空気のほうが外気より2~5倍汚れているといわれています。加えて、ペットを飼っている家庭はペット臭も気になるし、いまの季節は、花粉症の人にとって辛い時期。そして、気密性が高いマンション住まいで、犬を飼っていて、花粉症の家族がいるわが家にとって、空気清浄機はなくてはならないアイテムなのです。
空気清浄機といえば、ダイキン、シャープ、パナソニックといった国内メーカーのほか、ブルーエア、ダイソンなどの海外メーカーが知られていますが、昨年9月に韓国の生活家電メーカー、COWAY(コーウェイ)が日本市場に参入。空気清浄機「AIRMEGA(エアメガ)」シリーズの発売を開始しました。その性能は未知数ながら、インテリアになじみそうなデザインが気に入り、2週間ほど使わせてもらうことに。果たして、その使用感はどうなのか? 以下でレポートしていきましょう。
グローバルでは知名度が高い韓国メーカーのプレミアムライン「AIRMEGA」
そもそもコーウェイというメーカー自体、知らない人が多いかもしれませんが、実は韓国においては空気清浄機と浄水器でシェア№1を占める実力派。さらにアメリカや中国など40か国以上で実績があり、2017年の空気清浄機の販売台数は110万台に上ることから、グローバルでは知名度も高いようです。
そんなコーウェイのプレミアムライン「AIRMEGA」のなかで、今回使わせていただいたのは、適用床面積の目安が~79㎡・約48畳とパワフルな「AIRMEGA 400」(実売価格5万9180円)です。わが家のリビング・ダイニングの広さが16畳で、隣の部屋を入れても22畳なので、その下の「AIRMEGA 300」(実売価格4万8380円/適用床面積の目安が~63㎡・約38畳)でも十分かも…と思いましたが、空気清浄機は、パワフルであればあるほど短時間で空気がキレイになるので、欲張って大きめを選びました。
ちなみに清浄時間は「8畳(13㎡)を6分」(既定の粉塵濃度の汚れが基準値以下になるまでの時間)ですが、このスピードは国内メーカーのフラッグシップモデルに匹敵。AIRMEGA 400自身も、シリーズの中でフラッグシップモデルに位置づけられています。そう考えると、最初は高く感じていた実売価格約6万円という値段が少しお手ごろに思えてきます。
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左右の側面から吸い、高性能フィルターで微細な粒子を除去
AIRMEGA 400は、汚れた空気を左右の側面から吸い込み、清浄化して真上に吹き出す仕組みで、左右にそれぞれフィルターが装着されています。ちなみに、空気清浄機で肝心なのは、このフィルターの性能。空気清浄の存在意義は、空気から、いかに汚れを取り除けるかにかかっているのです。
その点、AIRMEGA 400では独自の「抗菌GreenHEPAフィルター」と「活性炭脱臭フィルター」を一体化した「MAX2 Greenフィルター」を採用。「抗菌GreenHEPAフィルター」は、0.3㎛の微細な粒子を99.97%以上除去、ウイルスと有害菌を99.9%以上不活化し、「活性炭脱臭フィルター」はニオイと有害ガスを99%除去するといいますから、かなり効果が期待できそうです。
置いてみると……やっぱりオシャレ
さっそくリビングに置いてみました。空気を両サイドから吸って、上に吹き出すことから、部屋の真ん中に置いたら効率がいいかも、と思いましたが、さすがに部屋の真ん中は邪魔(笑)。そこで部屋の隅に置いたところ、家具やインテリアのようにしっくりなじみました。脚付きなところは、スツールっぽさを感じさせて親しみが湧きます。
基本操作はモードか風量を選ぶだけ
基本操作は簡単で、上面の右端にある電源ボタンを押すだけ。あとはSmart(スマート)、月マーク(お休みモード)、波線1本(弱)、2本(中)、3本(強)のマークを触ると、風量が調整できます。なお、お休みモードを選ぶと、静音・低速運転するほか、スマートモードを選ぶと、空気の汚れ状態や明るさなど室内の状況に合わせて、ファンの回転速度を自動調整してくれます。24時間つけっぱなしにするなら、スマートモードにしておけばよさそうですね。
さっそくスイッチを入れると、正面にあるリング状のLEDがブルーにぽわんと光りました。それも、単色ではなくグラデーションがかっているのが、なんとも幻想的。AIRMEGA 400にはセンサーが搭載されていて、このLEDの色が空気の状態を表してくれるのです。今のところ、LEDはブルー系なので、空気はキレイなようです。やはり目に見えない空気の状態がわかりやすいのは便利ですね。
料理や家族の帰宅でしっかり汚れを感知した
数時間ほどスマートモードで使い続けましたが、LEDはずっとブルーのまま。「うちってそんなにキレイかな…?」と、センサー性能に不安を感じ始めたころ(失礼)、料理中にパッと見たら、LEDリングがピンクのような黄色のような色に変わっていました。肉を焼いたので、その煙を感知したのかもしれません。また家族が外出先から帰ってきたときや、洗濯物を取り込んだ時なども色が変わり、運転音が大きくなるので、きちんと働いてくれているようです。
なお取扱説明書を読むと、ホコリセンサーの感度は手動で変えられるようです。上面左手前にあるランプボタンを押しながら、右手前のSmartボタンを押すと、風量レベルを選ぶ波線マークがセンサー感度に変わるとのこと。波線1本なら高感度、3本なら低感度に変更できます。
「強」はパワフルだが、お休みモードはほとんど無風
続いて、どれくらいの風量を吸い込んでいるかが気になり、風量「3」(強)モードで運転しながらドライアイスの煙をフィルターに近づけてみました。すると、煙は勢いよくまっすぐ吸い込まれていったので、確かにパワーはありそう。上面から吹き出す風の勢いも風速4.9m/秒とそこそこ強く、天井近くまで吹き上がります。一方、お休みモードで計測すると、ほとんど無風状態。家族が寝ている間はホコリが立つこともなく、新たな汚れが入ってくることもないので、これくらいでいいのかもしれません。
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玄関のドアを開けたときに脱臭効果を実感
また使い続けるうち、家独特のニオイも感じなくなったことに気がつきました。わが家は犬を飼っているため、それなりにニオイがしているはずなのですが、毎日住んでいると鼻が慣れてあまり感じなくなってしまいます。それがAIRMEGA 400を使い始めてから、帰宅して玄関のドアを開けた瞬間、空気が爽やかに感じるのです。おそらく脱臭作用が働いて「いつものニオイ」がしなくなったからでしょう。
2週間後、プレフィルターにはホコリがビッシリ!
しばらく快適に使い続けたところ、プレフィルターボタンのLEDリングの光が欠け始めていることに気づきました(LEDリングはプレフィルターの掃除が必要な時期までの目安を5段階で表示)。そこで、サイドのカバーを外してみると、やはりプレフィルターにホコリがビッシリ! そこで掃除機でホコリを吸い取るとスッキリキレイになり、LEDの光もリング状に戻りました。このランプはお手入れ時期になると、中央の「Wash」の文字が赤く点灯するとのこと。フィルター掃除は忘れがちなので、こういう表示があるのはありがたいですね。
なお隣の「Max2」と表示されたボタンは、内側の「Max2 Greenフィルター」が交換時期になると点灯します。交換目安は一般的な室内環境と使用時間で1年程度。
空気が変わったことを実感でき、インテリアとしても「いい」と感じた
2週間使ってみて、やはり空気清浄機があるとないでは、空気の質がまったく違うな、と実感しました。空気は目に見えないといいながら、やはりニオイが気になったり、鼻がむずかゆかったり、目の前に舞うホコリが気になったり……と汚れを体感することはあります。AIRMEGA 400はこれをLEDリングで見える化しつつ、実際に空気が爽やかになったことを体感させてくれました。
さらに、空気清浄はデザインも重要! 空気清浄機は、使い始めて数日もすると、空気がキレイな状態が当たり前になってしまうため、違いを感じにくくなります。私自身、数日目にして本機の存在意義を忘れかけていたのですが、本機が何気なく視界に入るときは、LEDがキレイでデザインがオシャレなので、インテリアとして「いいな」と感じることができました。
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またAIRMEGA 400やAIRMEGA 300が大きすぎる人や、子ども部屋や寝室などパーソナル空間で使いたい人向けに3月14日、適用床面積~34.5㎡(約21畳)のAIRMEGA 200が発売されます。こちらは奥行きがわずか18.3cmとスリムで前面吸い込み構造のため、壁際に寄せて設置できるのも特徴。AIRMEGA 400とはデザインや仕様が異なりますが、2018年にはグッドデザイン賞も受賞しているモデルだそうで、こちらも気になります。
なお、2019年3月14日(木)から5月31日(金)まで「フィルタープレゼントキャンペーン」を実施。期間中にAIRMEGAシリーズ(400/300/600/200/STORM)本体を購入すると、交換用フィルターを無料でプレゼントしてくれるとのこと。この機会に、AIRMEGAに目を向けてみてはいかがでしょうか。
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