梅雨時や初夏、秋の長雨の時期など、ジメジメと蒸し暑くて息苦しいときってありますよね。でも冷房をつけるほどじゃない。むしろ、冷房をつけると今度は寒くなりすぎてカゼをひきそう……。そんなときにうってつけの家電がシャープから発売されました。除湿しながら冷風を吹き出すという画期的な製品です。これからの季節にきっと欲しくなるんだろうなあ、なんて自分の物欲に話しかけながら説明会に参加してきました。
シャープの除湿機は、前面から冷風を送り出す
一般的な除湿機は背面から室内の空気を吸い、除湿したあとの乾いた風を室内に放出したり、洗濯物に当てて衣類を乾かしたりしますが、シャープが3月20日に発売したプラズマクラスター除湿機「コンパクトクール CM-J100」(実売価格5万3870円)はちょっと仕組みが異なります。
シャープ
プラズマクラスター除湿機「コンパクトクール CM-J100」
本機は冷媒を使って空気を冷やし、結露させた水を取り除くコンプレッサー方式を採用。まず、本体横から取り込んだ室内の空気から熱と水分を取り除き、水は内部のタンクに貯めます。熱は背面の排気口から排出し、熱を奪った冷たい空気を前面上部の吹出口から送り出すのです。これにより、前面の吹出口からは室温より約マイナス10℃も低い冷風を出すことができ、前面に立てば涼しく感じることができます。
本機は真夏の暑い日に外出から帰宅してエアコンが効くまでの間のスポット冷房に使えるほか、料理中のキッチンやお風呂上がりの脱衣所など、エアコンの冷房が届きにくく湿気があるところでも活躍するはず。ただ、本体後ろからは暖かい風が出てきますので、締め切った部屋では逆に室温が上がるので注意しましょう。例えば、背面からの温風が逃げられるよう、脱衣所のドアを開けたり、キッチンでも勝手口を少し開けたり、といった工夫が必要ですね。
さすがシャープ!除湿機なのに消臭や付着カビ菌の抑制も
もちろん、衣類乾燥機および除湿機としてもしっかりと機能します。除湿能力は9L/日(50Hz時、60Hz時は10L/日)、排水タンク容量は2.5L。衣類乾燥時間は2kgで約120分です。なお、背面にホースを取り付けることができるので、お風呂場の除湿など湿気の多い場所での連続運転も可能。また、プラズマクラスター7000を搭載しており、衣類乾燥時の衣類の生乾き臭の消臭、壁・カーテンなど付着カビ菌の増殖を抑えるといった効果が期待できます。つまり、本機は「冷風」「衣類乾燥」「除湿」「消臭」といった1台4役の機能を備えているわけですね。
本体サイズは幅315×奥行き235×高さ575mm、質量は約12.5kg。消費電力および1時間あたりの電気代目安は(50Hz)、衣類乾燥が250W・約6.8円、除湿が245W・約6.6円、冷風が245W・約6.6円です。
シャープの除湿機の新ラインナップ登場
また、4月18日には冷風機能を搭載しないコンパクトタイプの除湿機「CV-J71」(実売予想価格4万910円)も発売します。本体サイズが幅303×奥行き203×高さ524mmと設置面積がA4サイズとほぼ同等ながら、1日あたりの除湿能力は6.3L(50Hz)とパワフル。こちらも背面にホースを取り付けての連続排水が可能です。
シャープ
プラズマクラスター除湿機「CV-J71」
本機がユニークなのが、送風ルーバーが下向き約45°まで傾くこと。ここまで床面方向に乾燥風を吹き出せる除湿機はいままで見たことがありません。
ルーバーが下向きになると何が良いかというと、例えば雨の日に濡れた玄関のタタキを乾かしたり、靴やブーツを乾燥したり、お風呂場のタイルを乾燥させたり、掃出し窓の下にびっちゃりたまった結露を乾燥させたりと、さまざまなメリットがあります。プラズマクラスター7000搭載なので、風呂上がりのバスマットを乾かしながら一緒に除菌できるし、結露した窓のカビ菌の増殖の抑制にもつながります。
我が家のジメジメ個室にぜひ導入したいシャープの除湿機
わが家の場合、筆者の趣味部屋が往々にして洗濯物を干す部屋に変わります。趣味部屋にエアコンを入れることは許されていないため、いつも衣類乾燥機の熱風を受けて汗びっしょりになりながらギターを弾いたりプラモを作ったりしているのですが……。その点、本機があれば、空気を乾燥させつつ、筆者は涼しい冷風で快適に過ごせるはず。筆者がいない間は、衣類を温風で一気に乾かすといった使い方も可能です。この夏を快適に過ごすために、わが家の金庫番にちょっとごまをすっておこうかなぁ……なんて思わせてくれる魅力的なモデルでした。
協力:楽天市場