昨年の夏は記録的な猛暑が発生しました。エアコンを長時間つけていた人も多いのではないでしょうか。ただ、エアコンをつけっぱなしにしていると、身体に風が直接当たって手足が冷え、むくみが出るなどの悪影響が気になりますよね。そんな悩みに応えるため、東芝は風を感じにくい「無風感冷房」機能を搭載したルームエアコンの新製品「大清快 DXシリーズ」(以下DXシリーズ)を発表しました。
「風カットルーバー」で風のかたまりを砕き、身体が感じにくい冷房を実現
一般的なエアコンは、空気の塊が一直線に身体に届くところ、DXシリーズは吹出口に風を細かくする「風カットルーバー」を採用。ホースで出した水に当たるのと、シャワーで出した水に当たるのとでは感触が違いますが、それと同様、「風カットルーバー」で風のかたまりを細かく砕くことで、部屋を冷やしながらも風を感じにくい「無風感冷房」を実現したといいます。
センサーが「快適」と判断すると、風カットルーバーが可動
操作方法は、リモコンか専用のスマホアプリで「風ケア冷房運転」ボタンを押すだけ。室内機の「温冷熱センサー」が人の体や壁などの表温度を感知し、さらに、温度センサー、湿度センサー、明るさ[日あたり]サーチセンサーなど複数のセンサーが総合的に部屋の「快適度」を判断します。部屋が快適な状態になると自動で風カットルーバーが出現し、身体が感じにくい快適な風を届けるというわけです。
風カットルーバーが風を「噴流」に変え、通常の風を引き込んでかき混ぜる
発表会ではスモークとレーザーを使い、風を可視化するデモンストレーションが行われました。通常の冷房の場合は風がまっすぐ遠くまで届く一方、「無風感冷房」になると、「風カットルーバー」を通った風が細かな「噴流」に変化します。噴流には、周囲の空気を巻き込み空気をかき混ぜる効果があり、この噴流がルーバーの下側の風を引き込んでかき混ぜ、冷風のかたまり砕きます。
実際に体験してみると、ふんわりと涼しい空気に包まれる印象
無風感冷房は、エアコンから約2.5m、床上60cmの状態が感じやすいというので、ソファに座った状態で体験してみました。確かに、通常冷房では風を感じますが、無風感冷房になると、涼しいけれど、ふんわりとした空気に包まれたような感じ。これなら、リビングでくつろぐだけでなく、寝ている時にも快適に過ごせそうです。
空気清浄機能「プラズマ空清」やフィルター自動お掃除機能も搭載
東芝がエアコンに以前から搭載している空気清浄機能「プラズマ空清」も備えています。これは、花粉やほこり、PM2.5、PM0.1などの空気中の汚れを室内機内にある「プラズマ空清ユニット」で帯電。帯電した汚れは「マジック洗浄熱交換器」に吸着します。これらの汚れは、冷房運転時などに発生する結露水で流され、自動でドレンホースから屋外に排出されるので、特別なお手入れはいりません。なお、空気清浄適用床面積は8畳相当なので、子ども部屋程度なら別途空気清浄機を置かずとも、本機さえあれば良さそうです。
このほか、フィルター自動お掃除機能も搭載。こちらは、ダストボックスにホコリを集めるタイプです。付属のノズルを使えば掃除機で吸い出せる「楽ダストボックス」となっていて、踏み台などを使わずにカンタンにダストボックスのお手入れができます。このほか、専用アプリをダウンロードし、本機を無線LANでインターネットに繋ぐことで、外出先からでもエアコン操作や運転状況の確認ができます。
中級クラスでの新機能搭載は貴重で、夏の夜には大活躍間違いなし
今回の新機能「無風感冷房」機能は、寝苦しい夏の夜に大活躍しそうな機能です。しかも空気清浄機能も備えているので、子ども部屋や寝室などにぴったりですね。また、一般的に新機能というと高級クラスに搭載されることが多いのですが、今回のDXシリーズは中級クラスなのもうれしいところ。本格的な夏を迎える前に、個室向けのエアコンを見直したいという方は、ぜひチェックしてみてください!