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2019/10/30 18:00

「1本抜けるとゴッソリ」むし歯よりヤバい病気を防ぐには? 「歯の健康シンポジウム」で電動歯ブラシを使ったケアを学ぶ

11月8日は「いい歯の日」ということで、その日を目前に控えた10月23日、日本歯科医師会がパナソニック協賛で「歯の健康シンポジウム2019秋」を開催。歯周病が健康に及ぼす影響、そして歯の磨き方などケアのポイントについて学んできました!

 

「1本抜けるとどんどん抜ける」歯周病による抜歯の割合が増えている

 

日本歯科医師会は、平成元年より「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という「8020運動」を推進しています。これは、20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できるといわれているからなのだそう。

 

実態調査をすると、平均20本以上の歯を保有するのは69歳まで。そこから少しずつ歯の本数が減っていき、80歳から84歳までの平均は15.3本、85歳以上になると10.7本程度まで減ります。

 

歯の健康というと、むし歯に意識がいきがちですが、実はむし歯による抜歯よりも、歯周病による抜歯の割合の方が増えているとのこと。

↑年齢階級別の抜歯数とその原因。歯周病の割合が増えています

 

日本歯科医師会の常務理事 小山茂幸氏は「若い世代の虫歯は減っていますが、今増えているのは歯周病。45歳以上から歯周病の割合が増えてきます。むし歯の場合は、1本1本抜けていきますが歯周病の場合は1本抜けるとどんどん抜けていきます」とその恐ろしさを話してくれました。

↑シンポジウムで話す日本歯科医師会の小山茂幸常務理事

 

そんな歯周病のリスク因子は、「喫煙」「口の中の清潔不良」など。歯周病の影響は、歯が抜けて本数が抜けてしまうだけではありません。歯周病は肥満、心疾患などの、全身の病気と深い関係があることがわかっています。

↑歯のケアをすることが、歯周病のリスク因子を減らすことになります

 

↑歯周病は全身の病気に深く関係するそうです。歯周病菌の毒素で肥満が進行する、歯周病による動脈硬化が心臓の血管をつまらせ、狭心症や心筋梗塞につながるなどの例が挙げられました

 

↑歯がほとんどなく、義歯を使用していない人は、20本以上の歯を持っている人と比較して、認知症発症のリスクが高くなることが示されたそう

 

そんな歯周病などの対策をするにはどうすればよいのでしょうか。小山氏は歯科医との連携も必要と語ります。「歯磨きなどのホームケアのほか、かかりつけの歯科医に定期的に受診することが大切。歯の磨き方の指導や歯石の除去などを行い、専門家と一緒に歯の健康を管理することが大切」と話しました。

 

ホリエモン「歯周病はサイレントキラーだ」

また、シンポジウムには、ゲストとしてホリエモンこと堀江貴文氏が登場。堀江氏は、病気を未然に防ぐ予防医療の普及活動に取り組む「予防医療普及協会」の理事として歯周病などの予防活動に取り組んでいます。

 

堀江氏は「むし歯は痛みがあるからケアをするけど、歯周病は痛くならない。『サイレントキラー』とよばれていて、気がついたらひどくなっている。歯のケアは禁煙の相談と同じ。歯科医師に管理してもらうのが大事」と強く語りました。

 

ちなみに堀江氏は、パナソニックの電動歯ブラシ「音波振動ハブラシ ドルツEW-DP53」を使っているとのこと。「ホームケアでは朝起きてブラッシング、夜はデンタルフロスもしています。それから、3か月に1回は歯科医師のところで、歯石クリーニングと茶渋のケアをしています」とのこと。EW-DP53の使い心地については「普通の電動歯ブラシよりも横振動が分かる。それがいいですね。電動歯ブラシを使うと、手磨きよりも短い時間で歯のケアができて時短になるというのも魅力」と堀江氏。

↑「パナソニックさんなど各メーカーさんには、最低でも半年に1度は歯科検診にいくよう皆に知らせて欲しい」と堀江氏(右)

 

歯と歯ぐきの境目を意識して磨くべし

また、セミナーでは、歯科衛生士の濱田真理子氏によるEW-DP53を使った歯磨き指導が行なわれました。まずは持ち方から。子どもや高齢者など、握る力が弱い人は安定がしやすい、手のひらでぐっと握った持ち方をするのがオススメとのこと。一方、普通の握力の人は、ペンを握るような持ち方をするのがオススメだといい、こうすることで細かい動きもできるといいます。

 

歯磨きの時のポイントは、歯と歯ぐきの境目をしっかりと磨くこと。ブラシをヨコに動かすヨコ磨きをして、境目を意識することが重要なのだそうです。奥歯を磨くときは、口の奥にブラシがあたっていることをしっかり確認しながら動かすといいそう。なお、ちょっと磨きにくい、前側の歯には、歯ブラシを立てることでぐっと磨きやすくなるとのこと。みなさんもぜひ参考にしてみてください。

↑濱田氏による実演。上からぐっと握る持ち方は、小さい子どものカトラリーの持ち方のようです

 

↑意外と忘れがちな前歯の根元は、ブラシを立てて磨きます

細いブラシとヨコ磨きを兼ね備えたのがドルツ EW-DP53

歯周病の予防に大切なのが、歯と歯ぐきの境目をしっかりと磨くこと。しかも歯と歯ぐきのすき間のいわゆる「歯周ポケット」に届くよう、細いブラシを使うことが重要です。

 

一方、むし歯の場合は、歯の表面の汚れを落とすことがポイントになります。歯の表面、さらに歯と歯の間の溝に入りこんだ汚れを落とすのに有効なのがヨコにブラシを動かすこと。パナソニックの調査によれば、歯科医師の87%がヨコに細かく動かす磨き方を推奨しているそう。

 

そして、歯のケアのポイントである「極細のブラシ」そして「ヨコ磨き」この両方を兼ね備えたのが、9月1日に発売したパナソニックの電動歯ブラシの最上位モデル「音波振動ハブラシ ドルツ EW-DP53」(実売価格3万3000円)というわけです。

↑ドルツW音波振動の最上位モデル「EW-DP53」。本体寸法は、高さ23.5×幅2.9×奥行3.5cm、本体質量は約110g(ともにブラシ含む)。カラバリはピンク(左)、シルバー(中央)、青(右)

 

EW-DP53の標準ブラシは新「極細毛ブラシ」を採用。毛の細さが約0.02mmのため、ブラシが歯周ポケットにしっかりと届きます。振動方式は「W音波振動」を採用。振動数は「ヨコ磨き」では毎分約3万1000ブラシストローク、「タタキ磨き」では毎分約1万2000ブラシストローク。

 

7種類ものブラシが付属し、ニーズに応じたケアが可能

このほか、歯周ポケットや、歯と歯ぐきの間などを中心にケアできる「極細毛ブラシ(コンパクト/ラージ)」、歯面・かみ合わせ面をしっかり磨く「マルチフィットブラシ」、円錐形上で歯間や歯並びの悪いところを磨く「ポイント磨きブラシ」、ひし形の毛が歯に密着して着色汚れ(ステイン)を取り除く「ステインオフブラシ」、2週間に1度の集中ケアに使う「ステインオフアタッチメント」、音波振動とシリコンの組み合わせで歯ぐきを心地よく刺激する「シリコンブラシ」が付属します。これだけあれば、自分の悩みにぴったりのケアができそうですね。

↑ステインケア、舌のケアなど、悩みに応じた替えブラシの種類も豊富! 極細毛ブラシ(コンパクト)の場合、3か月あたりのコストは約450円(税抜)と経済的

 

フル充電の充電時間は約1時間。使用時間はWクリーンモード/Wガムケアモード時で約11日間(約45分)。モードはWクリーンモード/ノーマルモード/ソフトモード/Wガムケアモード/ステインオフモードの5つ。

 

歯科衛生士の濱田さんによると、「EW-DP53」は、小刻みに動くため、歯磨きペーストを使わずに水だけで磨いてもキレイになりますよ。7つの付属ブラシがあるので、忙しい朝は歯垢除去をする磨き方をして、夜など時間があるときは、ステインケアも取り入れるといった使い方もオススメです」とのこと。こうした電動歯ブラシでホームケアを行いながら、定期的な歯科検診も行うことで、いつまでも健康な歯を保ちたいですね!

↑「ヨコ磨き」は87%の歯科医がオススメしています

 

↑歯にあてるだけで「ヨコ磨き」と「タタキ磨き」が複合した最適な動かし方ができるなんて便利!

 

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