ふわふわで耳までおいしいパンが完成!
待つこと4時間10分、ブザーが鳴ったら完成。「取消キー」を押し、パンケースを本体から取り出します。
焼き上がった食パンをパンケースから出したら、網の上に置いて蒸気を逃します。改めて見てみると、生まれて初めて焼いた(材料を入れただけですが)食パンは、お店で買うものよりも外側の皮がサクッとしているように見えます。
人肌程度に冷めた食パンをカットしてみると、きれいに中まで焼き上がっています。しかもふわふわ! 実際に食べてみても、パン屋さんで買ったような仕上がりで、そんなに高級な食材を使っていないにも関わらず、はっきり「おいしい!」と思えます。
こんなに簡単に最高の仕上がりの食パンが食べられるなら、みんながホームベーカリーを買うのも納得です。特に、耳の部分が香ばしくておいしい! 「パンはパン屋さんで買うのが一番」というのがこれまでの持論でしたが、家で作るできたてのおいしさも格別だということを知りました。
「早焼きパン」は味は十分だが、騒がしい時間が長い
すっかり食パン作りに自信を持った筆者が、続いて作ってみたのは「早焼きパン」メニューでの「カレー粉パン」作り。先ほどの「食パン」メニューが4時間10分かかるのに対し、「早焼きパン」メニューは「予備発酵」と「ねり」の行程をカットするので、2時間40分で焼けます。
結果として、早焼きパンでも十分にふっくらした食パンが焼き上がりました。食欲をそそるカレー粉の香りがする食パンは、食事に合わせるのにもぴったり。むしろお店ではあまり見かけない食パンなので、「これぞ自家製」という感じがします!
ただし、早焼きパンは最初の「ねり」の時間が30分ほどあったので(ねりの工程は全体で1回)、その間は騒がしかったのが最大の課題。たしかに完成まで1時間30分も短縮できるのは大きなメリットですが、これを深夜や朝方にやるのははばかられます。短時間で仕上げるモードなので、日中の食事前に振動音に気を付けながら使うのがベストでしょう。
「蜜甘焼き芋」のおいしさは感動レベル!
なお、ふっくらパン屋さんは、「ねり」「発酵」が単体で行えるモードがあるので、本格的にパンを作りたい人には重宝するはず。生地作りだけをホームベーカリーにまかせて、成形してオーブンで焼き上げるといった使い方もできるでしょう。
とはいえ、そこまで本格的にやるのは面倒だな、もっとカンタンに試せるメニューはないかな……と思って筆者が注目したのが「蜜甘焼き芋」メニューです。焼き芋がとにかく好きな筆者にとって、これを使わない手はありません。
加熱時間は芋の重さによって異なりますが、今回は300gを2時間10分加熱。かなり時間がかかるなぁ……と思いながら、完成した焼き芋のアルミホイルを開けて、前言撤回。完成した焼き芋は、持った瞬間にわかるくらい芋から蜜がたっぷり出ています! これだけ蜜が出るなら、時間がかかるのも当然です!
実際に食べてみると、とろっとろの仕上がり。ただ焼くだけでこんなにも水分と甘みが出てくるとは……驚きを隠しきれません。食パンを焼いたときにもおいしくて驚きましたが、焼き芋はそのさらに上をいく感動レベル。焼き芋機能メインで買う人はそういないと思いますが、ふっくらパン屋さんを買った人にはぜひ試してほしい機能です。
ふっくらパン屋さん HBS-100Wは、公式通販では1万695円ですが、ネット上では8000円程度で買えるショップもあるようです。安いので初心者には扱いにくいモデルなのかと思いきや、ホームベーカリー初心者の筆者も大満足の一台。外出しづらいいまこそ、パン作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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