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2020/6/1 19:30

【調理家電レビュー】チャーシューの概念が変わった! ティファールの「ラクラ・クッカー」で家飲み用のおつまみ量産

4月20日に発売されたティファールの「ラクラ・クッカー コンパクト 電気圧力鍋 CY3501JP」(公式オンラインショップ価格2万6400円)は、これまでの同社の電気調理鍋「クックフォーミー エクスプレス」とは少し趣向の異なる調理家電です。クックフォーミーが「全部入り」なら、ラクラ・クッカー コンパクトは「いいとこどり」といった感じ。

↑ラクラ・クッカー コンパクトのサイズは幅26×奥行き28.5×高さ28.3cmと小ぶり

 

今回はこのラクラ・クッカー コンパクトを使って、家飲みでほしくなるおつまみを3品作ってみることにしました。いずれもテレワークの合間にちゃちゃっと仕込んで作った料理なので、普段なら帰宅後に作ってもあっという間に完成しますよ。

 

5つの調理モード、3つのレシピモードを搭載

ラクラ・クッカー コンパクトは、5つの調理モード、3つのレシピモード、2種類の炊飯モードを搭載した電気圧力鍋です。圧力鍋とはご存じの通り、調理中にフタをして密閉して鍋の中の圧力を上げ、沸点を上げることで高温調理ができる鍋のこと。調理時間を短縮できるのが最大の特徴です。また、蒸気を活用することで食材の旨みを逃さなかったり、加熱時間が少ないので野菜の栄養素が残りやすかったりといったメリットもあります。

 

サイズは同社の「クックフォーミー エクスプレス」に比べると小さく、5.5合炊きの炊飯器をひと回り大きくした程度。4人分までの調理ができてこの大きさならキッチンにも置きやすく、一般的な圧力鍋とは違い、出しっぱなしにできそうです。

↑内鍋は珍しい球状タイプ。側面に62度の角度を付けることで熱循環の効率を高め、「炊飯」モードでお米をふっくら炊き上げるそうだ

 

豚かたまり肉を使っておつまみチャーシュー作りにトライ

付属のレシピブックには50のレシピが掲載されており、このなかからおつまみになりそうな料理を選びました。最初に挑戦したのはチャーシュー。用意したのは、豚モモかたまり肉500g、薄切りにしたしょうが4枚、しょうゆ大さじ6、砂糖大さじ3、酒大さじ3、水50ml。鍋にすべての材料を入れて全体を混ぜたら、フタを締めます。

↑鍋に材料を入れてスイッチを入れるだけなので、準備にはほとんど時間がかからない

 

あとは、調理モードで「圧力調理」を選択し、調理時間を30分に設定。「電源/再加熱」ボタンを押せば調理を開始します。ここで注意したいのが、実際の調理にかかる時間は30分以上かかるということ。圧力がかかるまでに10分程度かかるので、トータルで40分は必要になるんです。

↑自分でモードと時間を設定するのは通常の圧力鍋を使う感覚に近い

 

圧力調理が終了するとブザーが鳴るので、フタの蒸気排出ボタンを押して蒸気を排出。蒸気が出なくなれば料理は完成です。

↑蒸気排出ボタンを押すと、圧力調整おもりが上がって蒸気が出てくる

 

完成したチャーシューは加熱のムラもなく、きれいに火が通っていました。普通の鍋でチャーシューを作るとなると、こんなに短時間では作れないうえに火の番も必要なので、「チャーシュー=面倒な料理」という認識でしたが、40分ほったらかしておくだけで完成するなら作る機会も増えそうです。

↑味のしみ込み方に関してはやや物足りない印象。煮込み料理は冷やす過程で味がしみ込むので、このあと少しタレに漬け込んでおくのがおすすめ

 

圧力調理でサバの味噌煮があっという間に完成

続いて作ってみたのが、サバの味噌煮。鍋で作ると煮崩れしやすかったり、火加減に注意したりしないといけませんが、ほったらかしで作れる電気圧力鍋ならその心配は不要です。

 

今回はレシピの半量の2人分の食材を用意しました。サバ2切れ、薄切りのしょうが2枚、酒大さじ2、砂糖大さじ1、みそ大さじ1、しょうゆ大さじ1/2、水50mlを鍋に入れたら全体を混ぜ、フタを締めれば準備は終わり。

↑ひとり義らしでなかなか魚の煮物を作る機会がなかったが、火の番をしなくていいので作る際のハードルが低い

 

調理モードで「圧力調理」を選び、4分にセットしたら調理開始。ブザーが鳴ったら蒸気排出ボタンを押して圧力を抜けば完成です。

↑15分かからずにサバの味噌煮が完成。鍋で作るよりも圧倒的に早い

 

できたてのサバの味噌煮を食べて感じたのが、身はパサつくことなくしっとりしているのですが、ちょっと味が薄いかな……ということ。先ほどのチャーシューと同様、やはり冷めるときに味がしみ込むので、できたては表面にのみ味が付いているような状態なんです。そこで、少し冷ましてから食べてみたら、納得のおいしさに!

 

カレーやシチューなら作ってすぐに食べられますが、今回試した煮物の圧力調理に関しては、作ってから少し時間を置くことで味がしみ込むことがわかりました。そこを踏まえると、食べる時間を見越して予約調理しておくのもひとつの手。1〜12時間の予約調理に対応しているので、食事の時間の1時間前に完成させ、味が入るのを待つといった方法を取るのが良いでしょう。

 

「蒸す」モードのじゃがバターが最高のデキ

ここまでは圧力調理を試しましたが、「蒸す」モードも気になるところ。そこで、おつまみになりそうな「じゃがバター」を作ってみたところ、これが最高の出来栄えだったんです!

↑鍋に水を入れ、付属の蒸し台にじゃがいもをセット。「調理モード」→「蒸す」→「25分」を選択して調理開始

 

時間としては35分ほどかかったのですが、電子レンジを使うときとはケタ違いのホクホクした仕上がりに! 蒸し器は場所を取るので持っていないのですが、ラクラ・クッカー コンパクトならいろいろな蒸し野菜が楽しめますね。

↑バターと塩でシンプルに食べるのが最高! ここに塩辛をのせれば立派なおつまみに変身する

 

ラクラ・クッカー コンパクトはほかにも使い勝手の良さそうなモードが豊富です。「カレー」「角煮」「肉じゃが」の調理時間の設定が不要な「レシピモード」や、「煮る」「炒める」「低温調理」といった調理モード、「白米」と「玄米」の炊飯モードを搭載しています。

 

なかでも「炒める」モードはフタを開けたままで炒めものができるようになっており、120〜150℃まで10℃単位で温度調整が可能。ガスやIHのコンロがあれば実際にこれで炒めものをする頻度は低いかもしれませんが、火を使わないので、子どもやお年寄りがいる家庭では安心です。また、コンロがひと口しかない住宅で暮らす人にとっても、これがあるだけで自炊がはかどるでしょう。

 

知らない料理に挑戦したくなる一台

ラクラ・クッカー コンパクトは公式オンラインショップで2万6400円となっていて、機能の豊富さを考えるとこの価格も納得。これが一台あるだけで、いままで作ることのなかった料理に挑戦したい気持ちになれます。今回も、作った料理をちょっとずつ何回かに分けて晩酌のお供にしながら、「次は何にしようかな?」とあれこれ考える楽しみがありました。

 

時短調理に役立つキッチン家電が欲しい人はもちろん、すでに圧力鍋を持っている人の買い替え候補としてもかなり有力な一台になりそうです。

↑作った料理は最高の晩酌のお供になった

 

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