家電
扇風機・サーキュレーター
2020/7/20 20:15

コードレス対応の「全部入り」でこの価格!? 「スマート扇風機2S」のコスパに驚くばかり

家電ライターという職業上、筆者は基本的に空調管理はエアコンで行っています。とはいえ、それでも手放せないのが扇風機。エアコンと扇風機を併用すれば、夏は設定温度を少し高めにしても涼しさを感じられますし「足元だけ冷える」という不快な状況もありません。そんなわけで、毎年夏になると扇風機をチェックしているのですが、今年とくに目を引いたのがプラススタイルのSmartmi「スマート扇風機2S」(以下、2S)です。

 

この扇風機、コードレスでも使用できるほか、なんとIoT対応で外出先からでもスマートフォンで操作可能。そして、最大の注目ポイントが価格。なんとこれだけの機能を搭載しながら1万1980円というお手頃価格なのです(2020年7月現在)。とはいえ、こういった製品は使ってみないと本当に良いかはわかりません。そこで1か月使用した感想を詳しく紹介します。

↑シンプルで爽やかなデザインのSmartmi「スマート扇風機2S」

 

高級扇風機のようなソリッドデザインで置き場所を選ばない

扇風機といえば2000円レベルの安い製品もありますが、最近は2万円を超えるような高級扇風機も人気です。高級扇風機と安価な扇風機の違いはいろいろありますが、個人的に大きな違いはデザイン性の高さ、モーターの種類と遠くまで届く優しい風、そして付加機能にあると考えています。そこで、ここからはこれらのポイントから2Sをチェックしたいと思います。

 

最初の「デザイン」ですが、2Sは部屋を選ばないシンプルでモダンなデザインです。ポイントは2点あり、ひとつは操作ボタンが羽根裏側の見えにくい場所にあること。一般的な扇風機は台座部分に操作ボタンを配置しているのですが、これがないだけで生活感が薄れてデザイン性がぐっとアップします。もうひとつは羽根の形。安い扇風機の羽根は3~5枚でスカスカした配置のものが多いのですが、2Sは7枚羽で羽根自体も比較的曲線を使わないソリッドなデザインです。

↑本体サイズは幅340×奥行330×高さ960mm。一見すると操作ボタンなどが見えない生活感のなさが魅力。どんなインテリアにも合いそうなシンプルデザインです

 

↑物理操作ボタンは羽根裏上面に配置。余計な説明はなく、長押しで電源ON/OFF、普通に押すと風量を4段階で切り替えてくれます

 

↑首は写真の幅で上下に角度をつけることができます。扇風機としては十分な角度ですが、個人的にはもう少し上に向いてくれると部屋干しの補助やサーキュレーターとして使いやすいと感じます。横方向には左右120°まで首振り可能です

 

3.5m離れても風をしっかりと感じる

次にチェックするのが「遠くまで届く優しい風」と「モーター」についてです。じつは、家電ライターとして扇風機を購入する際に最初にチェックするのはモーターの種類。扇風機にはACモーターとDCモータータイプがあるのですが、DCモーターのほうが同じ風力でも消費電力が少なく、さらに細かなパワーの切り替えが可能です。また、ACモーターよりも風のコントロールがしやすく、より自然に近い風や微弱な風が作りやすい特徴もあります。2SはこのDCモーターを搭載し、さらに7枚羽根を採用することにより滑らかで疲れにくい「優しい」風を生み出すといいます。

 

ちなみに、2Sは手動で4レベルのパワーを切り替えられますが、スマートフォンと連動させればアプリからなんと100段階の風量切り替えが可能です。実際に風を感じてみると最大パワーの風量100では廊下の端から端までの3.5mほど離れても風をしっかりと感じるレベルのパワーがありました。風速計で計測したところ、最大パワー時の平均風速は約4m/s前後で扇風機としては平均程度かやや強い程度でしたが、直進性能が高いために風が遠くまで届くようです。

↑最大パワーであるレベル4(風量100)で送風。風速は平均約4m/s前後。瞬間的に4.3m/sほどになることもありました

 

↑廊下の端に2Sを置いて3.5m地点で最大風量の風を計測。1m/sというなかなかの数値になりました

長時間風にあたっていても疲れにくい最小風量が気に入った

個人的に気に入っているのがレベル1の最小風量。風速計で計ったところ、最小レベル時の風速は約0.9m/s前後。扇風機の前に立つと、風を感じるというより肌にふんわりと柔らかいものが接触しているような感覚です。じつはこういった超微風が作れるのはDCモーターならでは。このパワーだと直接自分にむかって風をあてても肌に「風が当たっている」と感じませんが、ふんわりとした涼しさが実感できます。このため長時間直接風にあたっていても疲れにくいのがメリットです。

 

また、騒音計で計測したところ、最小風量時の騒音レベルは平均約53dBと静かな事務所レベル。超微風だからという理由はありますが、扇風機としてはかなり静音性が高いのがわかります。このため、近くに2Sを置いてテレビを観たり、寝るときにベッド横に置いても音が邪魔になることはありませんでした。個人的に気に入ったのは、微風なので仕事中に紙資料などの軽いものが風で飛んだりめくれたりすることがないところ。自宅で仕事をしている人にとって、これは結構うれしいポイントではないでしょうか。

↑机のまわりは紙の資料だらけ……という我が家では、紙をまき上げずに静かな微風が非常に便利でした。在宅勤務で同じような状況の人も多いのでは? 微風でも直接風を当てれば意外なほど涼しく、クーラーの設定温度はいつもより2℃ほどあげていました

 

一定の強さで常に送風する通常の「強風モード」以外に、数秒ごとに風に強弱をつける「自然風モード」の切り替えが可能なのも特徴のひとつです。筆者はレベル1の微風モードが気に入ったので、あまり自然風モードは選ばなかったのですが、「扇風機の風に直接あたると疲れやすい」「でも扇風機のパワーはほしい」という人は自然風モードを試してみるのも良いかもしれませんね。

 

起きてもまだ動いている! コードレスがとにかく便利

最後のポイント「付加機能」は、コードレス運転ができることと、IoTに対応していることが挙げられます。とくに便利なのがコードレス機能で、なんと風量1なら、コンセントにつなぐことなく20時間連続運転可能です(スペック値)。我が家では基本的に2Sを筆者の仕事部屋に設置していたのですが、夜はコードを抜いて寝室に移動させてエアコンと2Sを併用していました。ちなみに、就寝時はレベル2(風量35)でずっと運転していましたが、8~9時間たった朝でもしっかり運転をしていました。

↑本体重量は約3.5kgで家のなかの移動くらいなら女性でも軽々できます

 

↑コードは一般的な差し込みタイプで抜くのに少々力がいりました

 

↑電源がいらないので庭での作業やアウトドア時にも便利。停電時などのいざという時にも使えるのも安心感があります

 

専用アプリ「Mi Home」で細かな設定が可能

もうひとつのポイントがIoT機能。2Sは専用アプリ「Mi Home」を使うことで本体だけではできない細かなコントロールはもちろん、外出先からも操作ができます。アプリでは風量を100段階から細かく変更できるほか、自然風の切り替え、チャイルドロック、首振りの有無に首振り範囲、タイマーなど細かな点まで設定可能です。とはいえ、このあたりまでは普通の扇風機でも設定できるものもあります。2Sはさらに別画面にある「デバイス設定」で予約設定時間にオン/オフさせることも可能なので「起床時間にあわせてON」「普段会社にいる時間は自動的にOFF」といった使い方もできます。こういった細かな設定ができるのはIoT家電ならではですね。

↑2Sのアプリ画面はこちら。風量を100段階から変更できるほか、自然風の切り替え、チャイルドロック、首振りのい有無に首振り範囲など、本体では操作できない細かな点まで設定できます

 

ただし、デメリットもあります。ひとつはスマートフォンアプリで操作できるためか、リモコンは付属していません。細かな操作をするのに毎回アプリを立ち上げるのは面倒と感じる人もいるでしょう。もうひとつが、デザイン性を優先させたためか、本体のボタンで操作できるのは電源のON/OFF(長押し)と4段階の風量レベル切り替え(ボタンプッシュ)のみ。さらに、操作ボタンまわりに操作説明がないので、マニュアルを読まないと操作方法がわからないという人もいるでしょう。このあたりは「シンプルで美しいデザイン」を優先させるためと割り切る必要があるかもしれません。

操作性などで少々気になるところがある本製品ですが、充分なパワーと洗練されたデザイン、DCモーターの搭載、自然風モードの搭載、コードレス駆動、IoT機能の搭載と、とにかく最近の扇風機の機能を「全部入り」にしたような製品。これだけの機能で2万円を大幅に下まわる価格というのはただただ驚くしかありません。

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