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掃除機
2020/8/5 20:00

「あこがれ掃除機」の最新版「Pure Q9」の進化を実感! デザインも充電台も「抜け感」がすごくイイ

筆者が初めて「コードレス掃除機が欲しい!」と思ったのは、スウェーデン発の家電メーカー・エレクトロラックスの「エルゴラピード」シリーズでした。日本でまだコードレス掃除機がメジャーではなかったころにインテリアショップで見かけて、さすが北欧生まれは違う! これならリビングに置いても絵になるな~と憧れたものです。当時は吸引力、運転時間ともに物足りず、どちらかというとサブ的な存在であったものの、おしゃれなオフィスには必ずこれがあったような……(完全な偏見ですが)。

 

あれから10年以上が経ち、いまや性能のいいコードレス掃除機が群雄割拠する時代。「エルゴラピード」もデザイン性の高さはそのままに、吸引力、運転時間が年々パワーアップしています。

 

そんななか今年6月に登場したのが、今までにないデザインの新モデル「Pure Q9」です。なんでも「エフォートレスな操作性」と「デザイン」を両立したそうですが、エフォートレスってどんな感じ……? さっそく使ってみました。

↑「Pure Q9」を実際に使ってチェックしました!

 

デザインは「抜け感」があるためかインテリアに意外となじむ

エレクトロラックスのコードレスといえば、モーターなどの重心が下方にある足元重心の構造が特徴です。新モデル「Pure Q9」も足元重心はそのままですが、デザインはかなりユニーク。曲線を描くようなアルミフレームがモーターを搭載したハンディ部を挟み込んだようなデザインです。

↑ユニークなデザインのPure Q9のラインナップ。左のサテンホワイト(実売価格6万9740円)は付属品が多く、中央のマホガニーブロンズ(実売価格5万4780円)、右のインディゴブルー(実売価格5万4780円)はベーシックタイプ。今回はインディゴブルーを使用しました

 

今までに見たことがないデザインのため、最初は正直、変わったデザインだな……と違和感を感じました。しかし実際に置いてみると、抜け感があるためかインテリアに意外となじむのです。今回使わせてもらっている「インディゴブルー」の色味も落ち着いていていい感じ。今までの「エルゴラピード」シリーズも好きでしたが、これはより近未来的な印象を受けました。

 

充電台離れがスムーズで、使い始めは確かにエフォートレス

ちなみに、キャッチコピーにあった「エフォートレス(effortless)」とは、努力を要しない、無理のない。肩肘張らないなどの意味があるそうで、Pure Q9もスムーズに使える操作性の良さにこだわっているよう。

 

そのポイントの一つが充電しやすさ。コードレス掃除機の多くは手元に重心があり、充電部もハンドル付近にあるため、たいていの充電台は背が高く、上からひっかけてぶら下げるような感じでセットします。しかしPure Q9は足元付近に充電部があり、本体自体も自立するほど安定感があるので、充電台も低くてコンパクト。使いはじめも「よっこらしょ」と持ち上げる必要がなく、スッと手前に引き出すだけで、そのまま掃除が始められます。デザインと同様、充電台からの「抜け感」も抜群にいいということで、なるほど、これは”エフォートレス”ですね。

↑充電台にセットした状態

 

↑充電台から降ろすときは上に持ち上げることなく、手前に引くだけ。マグネットが付いているので、充電時は安定して固定されます

 

平面の掃除がスムーズで、ハンディ部はサッと引き抜けるのが便利

昨今は2kgを切るモデルが多数登場するなど、コードレスクリーナーの軽量化が進むなか、本機の重量は2.9kg。重いほうの部類ですが手元自体は軽いため、自走式のモーターヘッドが動き出すと、むしろスイスイと軽く感じられます。また従来のエルゴラピードに比べると、ヘッドの動きもスムーズな印象。ただし足元重心のため、やはり小回りはききづらく、ヘッドから持ち上げようとすると重さを感じます。

↑広い面の掃除は得意ですが、家具のまわりの掃除など、小回りを利かせたいときはちょっともどかしく感じることも

 

さらにハンディとして使いたいとき、レバーやボタン操作が不要でハンディ部をサッと取り外せるのも「エフォートレス」なポイント。ハンディ部の「抜け感」も上々です(笑)。特にPure Q9は自立するので、たとえば掃除機をかけている途中に家具の上に気になるホコリを見つけたとき、ハンディ部をサッと引き抜いてその場で掃除が可能。

 

その間、本体はその場に立てておけるので、いちいち充電台に戻したり、床に寝かせたりする必要はありません。ハンディ部は使い始めるまでが面倒だと、つい使わなくなってしまうので、これはかなり便利です。

↑レバーやボタンを押すなどの操作なしで、ハンディ部が引き出せるのは珍しいです。ハンディ部を使っている間、本体はその場に立てておけるので、ハンディ部を戻せばすぐに床掃除が再開できます

 

フローリングの吸引力テストでは十分な吸引力を発揮

↑インディゴブルーに付属するフローリング掃除用の「ソフトブラシノズル」。かたさの違う2種類の素材を採用し、大きなゴミから細かなホコリまで吸い取ってくれるそう

 

デザイン性と使いやすさの進化については十分体感できましたが、気になるのは吸引力と運転時間。運転時間についてはスペック上だと低電力モードで53分、最大モードで14分だそう。低電力モードであれば1回の充電で、家じゅう掃除できそうです。

 

なお、インディゴブルーに付属しているのはフローリング掃除に適した「ソフトブラシノズル」のみ。もちろんカーペットにも使えますが、汚れをしっかりかき出したいなら、カーペット用ノズル「ブラシロールクリーンフロアノズル」も付属したサテンホワイトを選ぶといいでしょう。

 

さて、それでは吸引力をチェックしてみましょう。フローリングに重曹をまき、低電力モードと最大モードで掃除してみたところ……正直、ほとんど違いが分からないほど、どちらもきれいに吸い取りましたよほどゴミが多くない限り、低電力モードでよさそうです。

↑フローリングで重曹を吸引。ヘッド前方にLEDを搭載しているので、暗い場所でもゴミがよく見えます

 

↑低電力モードで掃除した場合でも、これだけきれいに吸引できました

 

ダストケースに付着したホコリは水洗いでスッキリ

続いて、ダストケースにゴミが溜まったので、ゴミ捨てをチェック。エレクトロラックスのゴミ捨てというと、小さいプリーツフィルターの中に溜まったものをトントンと出さなければならず、ちょっと面倒なイメージがありましたが(笑)、今回はプリーツフィルターが入っていない様子。片手でワンタッチとはいかないものの、以前よりはだいぶ簡単にゴミが捨てられるようになりました。

↑まずダストケースを取り外し、さらにフタを外して中のゴミを捨てます

 

ダストケースの汚れやホコリがこびりついたときは、分解して水洗いも可能。排気については、メッシュフィルター、マイクロフィルター、排気フィルターなどによる「5段階フィルターシステム」により、0.3~10μmの微粒子を99.9%カットできるそうです。

↑ダストケースに付着したホコリは水洗いでスッキリ。フィルター部分は完全に乾いてから戻します

 

このように、Pure Q9をしばらく使ってみましたが、吸引力は十分なうえ、充電台からの着脱やハンディ部の着脱もスムーズ。使いやすさは大きく進化したと感じました。あとはこのデザインをどう見るか。個人的には従来のエルゴラピードも好きですが、このPure Q9も抜け感があって思った以上にインテリアになじみますし、徐々にオブジェのように見えるので、けっこう気に入っています。ホワイトサテン、マホガニーブラウンのカラーも含め、検討してみてはいかがでしょうか。

 

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