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2020/7/15 19:10

レイコップの「スティック掃除機」は買いなのか? レイコップ歴6年のユーザーが使った買い換えるべき人、買い足すべき人

筆者はレイコップのふとんクリーナーの愛用者。我が家ではもう6年前以上前に買ったモデル(レイコップ SMART/2012年発売)を使っている。このレイコップ SMART、まったく壊れる気配がなく、吸引力も衰える気配もしないので満足度は高く、ずっと使い続けている。そういう人、相当数いるのではないだろうか?

 

ただ、それなりに不満もある。コードが有線で取り回しが面倒、結構重い、そこそこデカい、という点だ。まあ、このあたりの問題は最新モデルではほぼ解決されており、使い勝手も大幅に向上している。

↑今回筆者が使用したレイコップRSC。実売価格はUVヘッドが付属する「レイコップ RSC-300」が3万6800円。布用ノズル付属の「レイコップ RSC-100」が2万8800円

 

さて、一方でレイコップから6月に発売されたコードレススティッククリーナー「レイコップRSC」という商品をご存知だろうか。ふとん掃除機としても、通常のスティック掃除機としても使える一挙両得の新製品だ。

 

本機は古いレイコップを使っているユーザーのお悩みを解決するアイテムであり、高い満足度を与えてくれると確信している。これは、6年間レイコップを使っている筆者が本製品を使って思い至った結論だ。何がそこまでオススメなのか、本稿で明らかにしていこう。

 

レイコップならではの「ふとんのふわふわ感」をしっかりキープ

本来であれば、「レイコップRSC」はコードレススティック掃除機なので吸引力や清潔性の話から入るべきだが、個人的にレイコップをかけ続けるモチベーションのひとつになっているのが、かけたあとの「ふわふわ感」。そして、きっと多くのユーザーもこの点は気にところだと思っているので先にお話したい。

 

結論から言うと、柔らかく包み込んでくれる肌触りの良い感覚は変わっていない。我が家は日々の掃除・洗濯は最低限で済ませて、土曜日にまとめて行うのがルーティーンとなっている。ふとん掃除もそのときに行うのだが、土曜日の夜にベッドに入った瞬間の心地よさは何物にも代えがたい。幸せ度合いでいうと、ここが1週間のピークといえるほど。身体的衛生面だけでなく、精神衛生面でも良い影響を与えてくれているのだ。

↑レイコップRSCは、ヘッドを替えればふとん掃除機としても使える。写真はUVヘッドを装着したレイコップ RSC-300

 

とはいえ、いくらふわふわでもきちんとゴミやホコリ、ダニなどを吸ってくれなければ意味がない。次の項目ではスペック的な部分から同機の高い性能を見ていこう。

 

ふとんのゴミ・チリは十分に取れて除菌・ウイルス除去性能も高い

レイコップ製品の要のひとつとして「たたき回数」がある。これは文字通り、ブラシがふとんをたたく回数で、叩く回数が多いほどふとんの中のゴミ・ダニ・チリが取れる。

 

ここも結論から述べよう。本機レイコップRSCのたたき回数は毎分6200回。専用機であるレイコップ PROが毎分2万8800回、レイコップ RNが毎分1万8000回なので、ここは専用機のほうが軍配が上がる(当たり前ではある)。

 

とはいえ、実感としてはたたき能力も吸引力も、レイコップRSCで十分だと感じている。筆者はややアトピー体質で調子が悪いと肌をかいてしまい、皮膚がふとんに付着するケースがあるのだが、本機はそうした皮膚もしっかりと回収。また、タオルケットやクッションの毛玉がベッドに溜まりやすいのだが、そうした細かいゴミもしっかりと吸引してくれた。

 

では、続いてレイコップの大きなウリ、「UV性能」についてはどうだろう? レイコップ RSC-300に付属するUVヘッドには波長253.7nm(ナノメートル)のUV-C(深紫外線)を照射するUVランプを搭載。99.9%の除菌・ウイルス除去性能(※)を備えている。こちらは同社ふとんクリーナーの上位機種、レイコップPROと同等の性能だ。その意味で、UVによる除菌・ウイルス除去の機能を重視するなら、本機は狙い目ということになる。

↑レイコップ RSC-300のUVヘッド。中央がふとんをたたく役割を持つフィンパンチブラシで、先端の青く光っている部分がUVランプだ

 

スティック型で軽量だから大きなベッドの掃除もラクラク

続いては、使い勝手について目を向けてみよう。メーカーによれば、レイコップのふとんクリーナーは、短時間でも良いので週1回以上かけることを推奨している。我が家では、週1回が現実的なペースである。というのも、うちはベッドが広いのだ。自慢ではなくて、寝ることは身体のための投資と考え、広いスペースでゆったり寝たいと思い、夫婦でクイーンベッドを使っている。

 

というわけで、レイコップのふとんクリーナーを使うときは片膝をついて手を伸ばすようなイメージ。体幹トレーニングのダイアゴナル(対角線の動き)のような体勢でいつもレイコップをかけている。自粛生活でなまった身体に刺激を与えるにはいいのだが……。

↑クイーンサイズのベッドでレイコップ SMARTを使用する筆者

 

その点、レイコップRSCはスティックタイプなので、苦もなくベッドの奥まで届く。軽量で安定感もあるので、スイスイと掃除することができるのだ。

↑レイコップRSCだと大きなサイズのベッドの掃除もカンタン

 

思い立ったらすぐ掃除できる機動力はスティックならでは

もうひとつ、レイコップRSCは掃除するまでのアクションが少ないのも魅力。そもそも、掃除というのは些細な障害でもモチベーションが削られる行為だ。我が家で使っているふとんクリーナー・レイコップ SMARTを例にあげると、押入れから本体を出す→ケーブルを解いてコンセントにつなぐ→掃除機をかける→ダストボックスを取り出して洗う→干す→コンセントを外してケーブルをさばいて結ぶ→押入れにしまう、という工数が必要になってくる。

↑レイコップ SMART(左)とUVヘッドを装着したレイコップ RSC-300(右)

 

その点、レイコップRSCなら、リビングに常時置いてある(「立てかけクッション」付きで壁に立てかけておくことが可能)製品を持ってくる→UVヘッドを装着→掃除機をかける→リビングに戻す→必要であればダストボックスを洗う、といった程度で、極めてスムーズに掃除をスタートすることができる。これならふとんを整えるついでにさっと使えて、いつも気持ち良いベッドで寝ることができる。……幸せだ。この機動力の高さはデイリー使いするスティック掃除機ならでは。その気軽さは、毎日ふとん掃除をしたうえで、娘の部屋のふとんまでついでにかけたくなるレベルだった。

↑立て掛けて置いておけるのが魅力。デザインもオシャレで出しっぱなしでも違和感がない

 

なお、ふとん掃除で使用するモードは、吸引でふとんを巻き込まないよう、メーカーはLowを推奨している。マットレスなどの巻き込みづらい生地でしっかりかけたい人はMidもオススメ。一番強いMaxは吸引が強すぎてふとんに吸い付きやすく、使用時間も限られてしまうため、あまり向かない印象だ。ふとんを掃除する時はLowもしくはMidで使用するのがよさそうだ。

 

ソファで使ったら、ベッドとは違うゴミがたんまり取れた

ソファの掃除というのはどうしても億劫になりがちだ。床は髪の毛やゴミが落ちているとイヤでも目につくが、ソファの場合、一見わかりづらいから見て見ぬフリをしがちだ。しかし、我が家の場合、夕方〜夜は娘が、深夜は私がソファに座ってゲームをする。そのときおつまみやお菓子を食べたりするものだから、ボロボロとカスがこぼれがち。さらに、最近はおうち時間が増えて映画やドラマを見る時間も増えたから、ソファはかなり汚れているはず。

 

というわけでソファで実際にレイコップRSCを使ってみたら、やはり思った通り。ベッドではまた違ったゴミがわんさか取れた。また、すき間ノズルを使えばゴミが溜まりがちなところも一気にキレイになって気持ちがいい。ふとん専用クリーナーだとこうはいかないが、こうした汎用性の高さは、取り回しの良いスティック型ならではのメリットと言えるだろう。

↑ソファに使用したらたんまりとゴミが取れた!

 

こんなに活躍するのに、さらに床掃除までできるのである

ここまで長々とふとん掃除機としてのレイコップRSCの高い実力をみてきたが、忘れてはいけないのが、本機は床掃除もできるということ。以前の記事で家電ライターの平島憲一郎さんがおっしゃった通り、吸引力が高く、床掃除の性能は極めて高い。吸引力「Low」でも日常使いには全く問題なし。メイン機としても十分に活躍する性能になっている。

↑床保護マットの上にカラーサンドをまいて吸引したら優秀な結果に

 

↑床保護マットにドライペットフードを撒いて吸引した結果。走行したヘッドの幅でしっかり吸引しているのがわかる

 

なお、我が家の場合はロボット掃除機があるので、ロボットが広範囲を掃除し、細かい部分をレイコップRSCで掃除して仕上げるという形で運用。ロボットが掃除できないポイントは部屋の角、微妙に入れない棚の下などと決まっていて、そのような場所もカンタンに掃除できるし、何よりUVヘッドでカーペットやじゅうたんがキレイにできる点もうれしい。

↑ロボットが見逃していそうな部分をレイコップRSCでカバー

 

↑UVヘッドはブラシを交換すればカーペットやじゅうたんにも使える

 

レイコップRSCを使ってみた結論

では最後に、日ごろレイコップのふとんクリーナーを愛用している筆者が、レイコップRSCを使ってみた印象を踏まえたうえで、誰にどんなモデルをすすめるべきか、自分なりに考えてみた。その結論は以下の通りだ。

●もともとレイコップを使っていた人で温風機能を求める人=ふとんクリーナーのレイコップ PRO

●もともとレイコップを使っていた人で高い叩き性能を求める人=ふとんクリーナーのレイコップ PRO、レイコップ RN

●もともとレイコップを使っていた人でマルチな性能を求める人=レイコップRSC(筆者)

●もともとレイコップは使っていなかったが、ふとん掃除機にも興味がある人=レイコップRSC

●もともとレイコップは使っていなかったが、一台でふとんを含めて家中の掃除を完結させたい人=レイコップRSC

●ロボット掃除機がすでにあり、サブで活躍する掃除機を探している人=レイコップRSC

なんだ、ほぼレイコップRSCでいいじゃないか、という方。そう、まさにその通り。同社のふとんクリーナーのユーザーにも、ふとんクリーナーに興味のある人にも、コードレススティックを求めている人にもオススメできる汎用性の高いモデルということ。詳しい内容は検証記事に譲るが、UVヘッドで除菌やウイルス除去を行えるのもうれしい。ぜひ、多くの人に注目してもらいたい製品だ。


撮影/我妻慶一

 

※【UV除菌】(一財)日本食品分析センター調べ【方法】菌液を含む布に製品のUVを約8㎝/秒で2往復移動させて照射し大腸菌(生菌数79×10⁵)を測定※自社換算値※全ての菌に有用ではありません。第20012503001-0101号令和2年4月14日
※【ウイルス除去】(一財)北里環境科学センター調べ【方法】シャーレにウイルス液(A型インフルエンザウイルス)を入れ(1.3E+07)製品のUVを2秒間照射後、ウイルスを回収して感染価を測定※全てのウイルスに有用ではありません。北環発2019_0538号令和2年4月16日

 

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