2018年に日本市場に進出し、快進撃を続ける米国売上ナンバーワンの掃除機ブランド「Shark(シャーク)」。2018年9月に発売したハンディクリーナー「EVOPOWER(エヴォパワー)」は発売からわずか3か月でハンディクリーナー市場のトップに躍り出て以来、首位を独走し、今年6月時点で金額シェア58%、台数シェア35%を占める人気となっています。
そんなSharkから8月26日、新コンセプトのコードレススティッククリーナー「EVOPOWER SYSTEM(エヴォパワーシステム)」が登場するというので、一足先に実物を見てきました。日本市場のために一から開発したという新システムのクリーナーは、まさに日本のライフスタイルに合わせた機能が満載! さっそくご紹介しましょう。
開発のきっかけはハンディクリーナー「EVOPOWER」の大ヒット
「EVOPOWER SYSTEM」開発のきっかけは、先述のハンディクリーナー「EVOPOWER(エヴォパワー)」の日本での大ヒットでした。ハンディクリーナーは北米をはじめ各国で販売したものの、2万円を超えるという価格にかかわらず、日本で圧倒的に売れているのです。その後、ハンディクリーナーではあるけれど床の隅のゴミも屈まずにサッと吸いたい、というニーズから、フロアノズルも付属したところ、販売台数がさらにアップしたとのこと。
こうした事実から、同社は日本市場には欧米とは違うニーズがあることを認識。コードレススティック掃除機においても、ハンディタイプと同様、「サッと取って、サッと使える」という特性が重要と実感し、日本市場向けとして、床も家具も掃除できる「EVOPOWER SYSTEM」の開発に至ったというわけです。
今回発売されるのは、どんな床でも掃除するマルチフロア対応のCS401J(実売予想価格4万9500円)と、フローリング専用のCS200J(実売予想価格3万3000円)の2タイプ。違いは、ヘッドの構造と付属するアタッチメント、バッテリーの数で、ハンディ部の構造や吸引力は同じです。一目見て、EVOPOWER同様に部屋に置きたくなるスタイリッシュなデザインが印象的ですが、特徴はそれだけではありません。システムクリーナーと呼ぶゆえんを含め、1つずつ見ていきましょう。
サッと取ってサッと使えるデザインとシステムを採用
開発にあたって最初に考えたのが、「どんな掃除機なら出しておきたくなるか」ということ。「サッと取って」もらうためには、部屋の真ん中に置いても絵になるデザインでなければなりません。そこでデザイナーは、掃除機に見えないデザインを設計。スマートなシルエットにこだわったほか、正面からゴミが見えない構造になっています。
本体のカラーリングは日本人の好みに合うよう、日本のデザイン会社が担当。クルマの塗装を参考に、自然光や蛍光灯など光の種類によって違った表情を見せるカラーを施しました。まずプラスチック自体に色をつけ、そこにペイントを重ねることで、高級感と深みのある質感に仕上げたといいます。
さらに「サッと使える」よう、充電ドックから軽い力で着脱できるほか、ハンドル近くのボタンを押しながら真上に持ち上げると、ハンディ部分のみが抜けるので、片手で手に取りそのまま掃除が始められます。ハンディ部は先端が斜めにカットされ、吸い込み口に柔らかい素材が装着されているため、アタッチメントをつけなくても掃除が可能。アタッチメントも使う際も、ハンディをそのまま差し込むだけでセットできるため、こちらも片手で着脱できます。
バッテリーは追加購入が可能で、ゴミ捨てもカンタン
バッテリーは、マルチフロア対応のCS401Jには2個付属。1つは本体ハンドル部分に、もう1つは充電ドックに装着して充電できます。1つの充電が切れたら、もう1つのバッテリーに差し替えて使うことで、最長40分の掃除が可能(ハンディ時)。満充電になれば通電が止まるので、バッテリーの劣化も抑えられます。なおCS200Jにはバッテリーは1つのみ付属ですが、充電ドックは共通のため、別売のバッテリー(4000円前後)を購入すれば、同様の使い方ができます。
ゴミ捨ても簡単で、ゴミ箱の上でボタンを押すだけ。ダストカップがパカッと開いて、ゴミが落とせます。集じん方式がサイクロン式のため、落ちるゴミもまとまっており、ゴミが散らかりにくいのもメリット。これらのユニークなシステムから、同社は本機を新ジャンルの「システムクリーナー」と位置づけています。
CS401Jには絡まった毛が消えていくローラーを採用
マルチフロア対応の「CS401J」のヘッドには、ブラシを使わない独自の「ブラシレスパワーフィン」を搭載。ブラシの代わりにシリコンのヘラ状フィンを採用することで、フローリングの汚れを磨きつつ、カーペットに絡んだ髪の毛もかき出して取り除きます。
ローラーに絡んだ毛は、ヘッドのコームがほどきながら内側へ集められ、回転するうちにほどかれていくため、ブラシに毛が絡まないのも大きな特徴。
一方、フローリング専用の「CS200J」は、ローラーを搭載しない薄型のヘッドを搭載しました。床面に密閉させることで吸引力を高めつつ、ヘッド裏の溝からゴミをキャッチします。なお、両モデルとも、ハンディ時の吸引力は、「1kg未満のハンディの中でもっとも強力な吸引力」としています。
本機の開発にあたり、日本のユーザーの潜在ニーズをくみ取ることに注力したため、本体の重さなどの数字にこだわることはなかったとのこと。「あくまで出しておきたいデザインと使いやすさを最適化した結果」(代表の古屋氏)が形となったのだといいます。みなさんも米国ナンバーワンの掃除機メーカーが、日本のために作ったクリーナーの魅力をぜひチェックしてください。
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