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2020/10/15 17:30

ストレス激減、料理は一気にランクアップ! 「実感音40%カット」のフードプロセッサーを使った納得感をレポート

料理好きの人であればフードプロセッサーは欠かせないでしょう。そのなかで、タイガー魔法瓶が行った調査によると、フードプロセッサーユーザーの約46%が「お手入れが面倒」、約26%の人が「音がうるさい」と感じているとか。その声に応え、新たに開発されたのが同社の「SKU-A100」です。

↑タイガー魔法瓶「良い音設計シリーズ」の新作、フードプロセッサー「SKU-A100」。2020年8月21日に発売され、実売価格は1万9500円

 

本機はミンチ・ペースト・おろし・生地・ホイップなどができる一台5役のアイテムで、カップとふたが食器洗浄機で丸洗いできる新仕様となりました。さらに新たな機能として、気になる動作音を抑えた「良い音設計」により、運転音を従来品より大きく低減したとのこと。もしフードプロセッサーの音がうるさくなくなるならこのうえない朗報ですが、本当のところはどうなのか? 使い勝手はどうなんだ……? 浮かんできた疑問を解決すべく、実際に使ってみて実力をチェックしてみました。

 

従来品より実感音を約40%カットし、音を気にせず調理できる

↑本体サイズは幅212×奥行171×高さ274mm。変形A4の「GetNavi」より小さいサイズとなっています

 

内容は本体のほか、カッターはチタンコートチョッパーカッターとおろしカッターの2種類。カップが本体にしっかりとセットされ、ふたがカップに正しくセットされていないと駆動しない仕様です。さらにカップのふたを上から押している間だけ作動し、手を離すと停止する安全な構造となっています。

↑左がおろしカッターで、右がチタンコートチョッパーカッターをカップにセットしたところ

 

↑ヘラやブラシなど、快適に使うためのパーツもそろっています

 

本機の肝となる「良い音設計」は、食材同士の衝突音、モーターの振動による音の広がり、カップの隙間からの音漏れなど、フードプロセッサーの「うるさい音」の原因をひとつずつ見直して設計に反映することで実現。同社の従来品より実感音を約40%カットし、会話やテレビの音を妨げにくく、音を気にせずに調理できるようになったとのこと。

 

たとえば、食材同士の衝突音をやわらげるために、カップは「トライタン」という樹脂を採用。ほかにも、ブラシレスのモーターを使ったり、随所に防振ゴムを配置したりすることで「良い音」を実現しているそうです。

↑軽くて丈夫な「トライタン」という樹脂を採用したカップ。また、このカップとふたを食器洗浄機で丸洗いできるのも特徴となっています

 

動作音は「カラカラ~」という控えめの動作音で耳ざわりな印象はなし

ここからは実際に使ってみて、真価をチェックしていきましょう。まずはおろしカッターで、大定番の大根おろしを作ります。使い方は簡単。大根の皮をむき、2~3cm大にカットしたらカップに入れてふたを閉めて上から押すだけです。

↑前述したように、正しくセットされていないと動作しない安全な設計もポイント

 

肝心の運転音は、ガガガガーッと耳に触る感じではなく、カラカラ~といった印象の控えめのサウンド。音は角のとれたニュアンスで、確かに刺激が低減されていると感じました。以下に運転時の動画をアップしましたので、動作音を確認してみてください。

やがて、ものの数秒でサラサラの大根おろしが完成。キレイな大根おろしをさんまと厚焼き玉子に盛り付けることで、見た目のシズル感も“味変”の楽しさもアップ。また大根に豊富に含まれるビタミンが摂れる点も見逃せません。

↑大根おろしが完成。付属のヘラを使えば取り分けにも便利です

 

↑秋といえばさんま、焼き魚には大根おろし。そして手軽に大根をおろすには、フードプロセッサーが欠かせません

 

刻みブロッコリーで手抜きパスタをランクアップ

次はチタンコートチョッパーカッターを使って、いろいろな野菜を刻んでみます。まずトライしたのは、ブロッコリーを活用したお手軽スパゲッティ。ブロッコリーを刻み、レトルトのパスタソースと混ぜることで、単調になりがちな手抜きスパゲッティを格上げしようという狙いです。

↑SEIYUの「ちょい足し野菜」プロジェクトからレシピを参照。刻んだブロッコリーを入れて見た目の鮮やかさと栄養価アップを図ります

 

レンチンで加熱したブロッコリーを大根と同じく2~3cm大にカット。チタンコートチョッパーカッターをセットしたカップのなかに入れ、先ほどと同じ要領でふたをして押します。こちらの音も、やっぱり静か。カラカラ、コロコロとしたソフトなサウンドながら、野菜自体は瞬時に刻んでくれます。これなら、うるさい! と顔をしかめることもなく、涼しい顔で調理できますね。運転音は以下の動画でぜひチェックを。

こうして刻んだブロッコリーを、市販のたらこペーストとマヨネーズとともに混ぜてソースを作り、茹でた麺を入れれば完成です。これだけで栄養価が偏りがちなたらこスパゲッティが、ワンランクアップした仕上がりになりました!

↑刻んだブロッコリーをたらこペーストとマヨネーズに混ぜてソースを作ります

 

↑麺を入れて刻みのりをあしらってでき上がり!

 

みじん切りの玉ねぎで本格バターチキンカレーを作る

次はランチやディナーを想定して、カレーとコーンスープにチャレンジしました。カレーは、みじん切りにして炒めた玉ねぎを使用したインドカレーに。そしてコーンスープは、とうもろこしをペースト状に細かく刻んで、ガチのホームメイドスープを作ります。

↑カレーの具材は玉ねぎと鶏肉。ソースのベースには9月7日に発売されたハウス「こくまろバターチキンカレー」を使いました

 

本格的なインドレストランには、具材が肉だけしか入っていないように見えるカレーもありますが、これは玉ねぎなどの野菜を細かく刻んで炒め、ソースのなかに溶け込ませているケースがほとんど。その味わいを目指したのが今回のレシピです。

↑こちらも玉ネギを2~3cm程度に切ってカップのなかへ

 

包丁などでみじん切りにすると涙が出てくるというのが“玉ねぎあるある”ですが、フードプロセッサーならその心配はありません。しかも、包丁でカットするより何倍も早くみじん切りにすることができます。

↑動画は割愛しますが、数秒でこの細かさに

 

↑大人なら片手で楽に持ち上げられる、軽さもポイント

 

カレーの調理工程は、鶏肉とともにみじん切りの玉ねぎを油で炒め、水とルウ、ミルクを加えて完成です。大量に作る場合でなければ鍋ではなくても、深みのあるフライパンで十分に調理できます。

↑筆者はフライパンで調理。玉ねぎを先に炒めてもいいですが、今回は鶏肉を炒めたフライパンに、みじん切りの玉ねぎを入れました

 

↑細かくなっているぶん火の通りも早く、水分が飛んでうまみがどんどん凝縮されていきます。ソテーされた玉ねぎの甘い香りもたまりません!

 

↑肉と野菜がしっかり加熱されたら水を加え、今回使用しているカレーのルウを投入。この「こくまろバターチキンカレー」は、仕上げにミルクを入れて完成です

 

自然な風味が際立つコーンスープもカンタン

カレーの次はコーンスープ。自家製のコーンスープは、とうもろこしの新鮮な甘味をふんだんに感じられるので、既製品よりもおいしく作りやすい料理です。ということで、今回は缶詰のスイートコーンではなく、生のとうもろこしで作ります。

↑味付けのベースはコンソメ。さらに隠し味にはパルメザンチーズを使ってコクをプラスします

 

とうもろこしは10分程度ゆで、冷めたら粒を取って準備完了。そうして粒になったとうもろこしを、カップに入れてチョッパーカッターで刻みます。

↑このまま食べても甘味たっぷり。これがスープになれば、おいしいに決まっています

 

↑こちらも音の不快感は皆無。心地よい動作音で、あっという間にとうもろこしがペースト状になっていきます

 

コーンクリームのようになったとうもろこしは、小鍋に移します。そこにミルクを入れて、温めながら味を調整して完成。

↑今回は温製スープにしますが、温めずに混ぜれば手軽に冷製のスープができ上がります

 

スープはコンソメやチーズで味を調整し、仕上げにクルトンやパセリを振ってできあがり。これでカレーとコーンスープが食卓に揃いました! カレーは玉ねぎのおかげで旨みが凝縮され、絶妙な粘度に。コーンスープも自然な甘味と食感で、最高の仕上がりになりました!

↑絶品インドカレーとコーンスープの完成です!

 

手洗いでの洗浄はラクで収納にも便利

筆者は食器洗浄機を持っておらず、食洗機で洗えるという点は試せなかったものの、手洗いでの洗浄は至って快適でした。おろしカッターは2つに分解して丸洗いできるので収納にも便利です。ただ、個人的には本体に持ち手のようなものが付いていたら、より運びやすくて良かったのに、と思いました。

↑普通のシンクでジャブジャブ洗えます

 

↑チョッパーカッターとおろしカッターは、カップ内に収められる仕様になっていて、後片づけもスッキリ

 

↑邪魔になりがちな電源コードも、コードリール式ですっきり収納。使用時もすばやくセッティングできます

 

料理は音楽やラジオを聴きながら、またTVや動画を見ながら作る人も少なくないでしょう。そういったユーザーをはじめ、フードプロセッサーの音が苦手で使っていない、という方に本機はオススメ。うるさいと感じないから気分的な抵抗もなくなり、何度でも気軽に使えますね。本機を使えば、料理の効率もおいしさもアップして、料理の時間がより楽しくなるはずですよ。

 

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