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2021/2/26 18:00

最新ルンバ発売日レビュー!「価格もデザインも画期的」と話題の「ルンバ i3」は何が違う?

アイロボットジャパンは、ロボット掃除機の新製品「ルンバ i3」および「ルンバ i3+」を2月19日に発売しました。「ルンバ i3」は6万9800円(※アイロボット公式ストア税込価格・以下すべて同)で、自動ゴミ収集機「クリーンベース」付属の「ルンバ i3+」は9万9800円。「ルンバ i3」は、スタンダードモデルとハイエンドモデルのちょうど中間に位置し、ルンバとしては初採用という新デザインと、クリーンベース付属モデルとして初めて10万円を切ったのが画期的。クリーンベースは魅力的だけど、従来モデルはちょっと手が届かなかった…という人にとって待望のモデルとなります。

 

一方で、実際に何ができるのかよくわからない、ほかのルンバと何が違うかがわからない……という方も多いはず。今回は、「ルンバ i3+」を発売前に使うことができたので、従来モデルとの違いを明らかにしながらレビューしていきましょう!

↑ルンバ i3本体の大きさはφ342×H92mmで、質量は 約3.2kg。充電時間は約3時間

 

↑クリーンベースにセットした状態

 

ファブリック調のグレーボディがインテリアによく馴染む

まず、一見してわかる「ルンバ i3」の大きな特徴といえば、ルンバとして初めて採用されたファブリック調のグレーボディ。存在感を主張しすぎないデザインとなっていて、確かにソファやカーペットなどのインテリアによく馴染みました。表面には硬化加工が施されていて、ホコリや指紋がつきにくいのもいいですね。

↑ファブリック調の落ち着いた本体デザインを採用しています

 

↑インテリアにも違和感なく溶け込みます!

 

 

クリーンベースの手軽さはやっぱり格別!

そして、なんといってもうれしいのが、9万9800円という現実的な価格で「ルンバ i3」本体と自動ゴミ収集機「クリーンベース」のセット(ルンバ i3+)が手に入るということ。クリーンベースの何が便利かというと、当たり前ですが、いちいちダスト容器のゴミを捨てる必要がないことです。掃除が終わった本体がクリーンベースに帰還すると、ダスト容器のゴミを自動で排出し、クリーンベース内の密封型紙パックに取り込みます。ダスト容器約60日ぶんのゴミが収集できるため、その間はゴミ捨ての必要がないというわけです。

↑クリーンベースのイメージ。本体ダスト容器のゴミを自動で排出し、クリーンベース内の密封型紙パックに取り込みます

 

ペットを飼っている我が家の場合、1回の掃除でかなりの量のゴミがダスト容器にたまります。普段は3~4回の掃除でダストボックスはパンパンになり、さらに春秋の換毛期だったら2回でパンパン。我が家の猫は短毛種なのでこれくらいで済んでいますが、長毛種の猫、さらには犬だったら1回でダストボックスは満タンになるのではないでしょうか。

 

しかし、クリーンベースのおかげで、我が家のゴミ捨ては一気にラクになりました。なにせ、クリーンベースのLEDランプが赤色に点灯するかアプリに通知が来たら、紙パックを引っ張り出してゴミ箱にポイするだけ。その頻度は約60日に一度なので、ゴミ捨てがあることすらほとんど忘れてしまうイメージです。

 

併せて、掃除の開始日時を予約設定できるスケジュール機能を活用すれば、スタートからゴミ捨てまで完全にルンバまかせで掃除が完結してしまうわけですね。その手軽さはやっぱり格別。たとえペットを飼っていなくても、家族が多かったり、部屋が広かったりしてゴミが多く出る家庭でも、間違いなくクリーンベースは重宝するでしょう。

↑3日ぶりにリビング・キッチン・廊下・和室で「ルンバ i3」を走らせたら、こんなにゴミと猫の毛が取れました。これを毎回捨てると考えるとイヤになりますよね

 

このほか、ゴミ捨てでイヤなことといえば、捨てるときにホコリが舞うことですよね。その点、ルンバ本体からクリーンベースへのゴミの流路は密閉されていて、細かいホコリでも外に漏れることはありません。また、クリーンベースの紙パックを取り出すときも、紙パックを引き上げると自動的にパックのシャッターが閉まり、中のゴミが舞い散ることもありませんでした。特に花粉に悩ませられるこの季節、せっかくルンバで吸い取った花粉をまき散らさずに済むのは、本当にうれしいことです。

↑紙パックをクリーンベースから引き出すと、プレートがスライドしてパックの穴をふさぐので、中のゴミが飛び散りません

 

 

吸引力や吸引システムは上位モデルと同等

続いて従来モデルと何が違うのか、まずは吸引力から見ていきましょう。ルンバのエントリーモデルである「ルンバ 671」(4万3780円)の吸引力を1とした場合、「ルンバ i3」の吸引力はその約10倍。これは上位モデルの「ルンバ i7」と同等のレベルとなっています。

 

また、「ルンバ i3」は上位モデルの「ルンバ i7」と最上位モデル「ルンバ s9+」と同様、「AeroForce 3段階クリーニングシステム」を搭載し、エッジクリーニングブラシで掻き出したゴミをゴム製のデュアルアクションブラシで浮き上がらせ、強力な吸引力で微細なゴミも吸い取ります。デュアルアクションブラシは、髪の毛やペットの毛が絡まりづらく、メンテナンスがしやすいというメリットもあります。

↑回転するエッジクリーニングブラシ(写真左上)で壁際や家具の隙間からゴミを掻き出し、デュアルアクションブラシ(中央)で浮き上がらせて強力な吸引力で吸い取ります

 

↑ゴム製のデュアルアクションブラシは髪の毛が絡まりにくく、取り外しもカンタンなのでメンテンナンスがラク

 

「ルンバ i3」には、上位機種にも搭載されているダートディテクトテクノロジーも搭載。これは、センサーがゴミの多い場所を検知すると、キレイになるまで往復して念入りに掃除する機能です。特にキッチンやじゅうたんの上などでは何度も同じ場所を往復していたので、ダートディテクトテクノロジーが効いていることが見て取れました。

↑キッチンなど、ゴミの多い場所では何度も往復してゴミの取りこぼしを防ぎます

 

空間を把握して効率良く走行してくれる

なお、従来のエントリーモデルは、部屋の中を不規則に動き回って部屋の中の空白を埋めていくように掃除する一方、「ルンバ i3」はフロアトラッキングセンサーで移動距離から空間を把握。部屋の中を一筆書きで効率よく動き、全体をくまなく掃除していきます。

↑ランダムに動き回るのではなく、規則的な走行ルートで隙間なく掃除します

 

家具の下などでの立ち往生を防ぐリアクティブセンサーは、ユニークかつ便利な機能で、上位モデルにもない新機能です。これは本体前部のバンパーの上部が圧力を感じたとき、それ以上の前進をやめて後退するもの。実際に観察してみると、ギリギリの高さの隙間では起用に後退してくれたので、ムリな隙間に突撃して中で立ち往生……ということもなくなるはず。すべての家具がルンバに適した高さになっているわけではないので、いちいち対策しなくてもいいのは助かります。

↑バンパー上部で圧力を検知することができ、家具に隙間に挟まって立ち往生ということが防げます

 

 

清掃履歴マップを見て、次回の掃除が改善できた

「ルンバ i3」は、充電が完了したら中断した場所まで戻り、掃除を再開してくれるのが便利です。また、専用の「iRobot HOME」アプリでは、設定した曜日・時間に自動的に掃除をスタートするスケジュール機能が使えるほか、スマートスピーカーと連携して音声でルンバを操作できます。「ルンバ i3」はこれに加えて、清掃履歴マップを作ることが可能。

 

家具などの障害物のせいで今日はここが掃除できなかった、このスペースに侵入できなかった……などと振り返ることができます。これにより、家具の配置を変えたり、ドアを開け忘れないようにしたりと、次の掃除に向けて改善できるのが便利でした。

↑掃除の履歴がマップとして残るので、どこを掃除したのかが一目瞭然。家具の配置やルンバの通り道を考えるときに役立ちました

 

↑「iRobot HOME」アプリでは、曜日と時間を指定したスケジュールを複数作ることができます

 

「ルンバ i3」は価格・機能ともちょうどいい「プレエコルンバ」だった!

最近、筆者は在宅ワークで家にいる時間が長くなり、家の中の汚れが目立つようになりました。しかし、在宅でも仕事は忙しく、掃除に割く時間はあまりありません。その点、「ルンバ i3」は違和感のないデザインで、運転音も気になるほどではなく、仕事に集中しながら掃除できるのがうれしいところ。

 

また、筆者は毎朝決まった時間にウォーキングするのを日課にしていますが、スケジュール機能を利用して、こうしたすき間時間に「ルンバ i3」を動かせるのも便利です。さらに、クリーンベースのおかげでゴミ捨てすら忘れることができ、肉体的にも精神的にもとてもラクになりました。掃除という面倒な家事を丸投げできるこの解放感……みなさんにもぜひ味わってほしいですね。

 

今回のレビューを振り返ってみると、総じてこの「ルンバ i3」は、クリーンベース付きでも9万8000円という点も含め、かなりおトクなモデルと感じました。上位モデルと同等の吸引力を備え、上位モデルにもないデザインやリアクティブセンサーを採用し、走行性能も優秀。機能面での物足りなさはまったく感じませんでした。「ルンバ s9+」や「ルンバ i7」のようなファーストクラスは無理だが、「ルンバ e5」や「ルンバ 671」のようなエコノミークラスでは物足りない……そんな方にふさわしい、まさに「プレミアムエコノミールンバ」ともいうべき、ちょうどいいモデルでした。多くの方にオススメできることは間違いありません。

撮影/我妻慶一