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2021/3/27 18:30

これはほぼスイーツだ!「超蜜やきいもトースター」でトロットロの焼きいも作り

これまで焼きいもが焼ける調理家電をレビューするたびに「焼きいもが好きだ」と書いてきた筆者ですが、今年の冬はついにさつまいもをお取り寄せするまでに至りました。最近はUberEatsでも専門店の焼きいもを注文できますが、やはりお店の焼きいもは高価なのが悩み。

 

自宅で本格的な焼きいもを焼けないか……と考えていたところ、ライソンの「超蜜やきいもトースター」という、まさに焼きいも好きのための家電を発見。これを使わない手はないと思い、さっそくレビューしてみることにしました。お店クオリティの焼きいもが本当に焼けるのか、いざ挑戦!

 

さつまいもの包み方にもコツがある

「超蜜やきいもトースター」は、東京の人気店「超蜜やきいもpukupuku」が監修、開発協力しており、専門店さながらの焼き芋が焼けるのがウリ。クラウドファンディングサイトの「Makuake」では、トースター部門の支援額で歴代1位に輝いたアイテムで、1000万円以上の支援を集めたほどです。

↑サイズは約幅35.5×奥行き31.5×高さ21cm、重さは約4.5kg。操作はタッチボタン式

 

焼きいもを焼くには、付属の「やきいも専用ケース」を使用します。このケースにアルミホイルに包んださつまいもを入れることで、近赤外線効果で芯までしっかり加熱できます。

↑やきいも専用ケースを使う際は、さつまいもにケースの直熱を当てないようにアミ台を置く。加熱後は同梱のケースハンガーで取り出そう

 

まずはさつまいもをアルミホイルに包むのですが、実はこの包み方にもコツがあります。さつまいもの端を1cm切り落としたら、さつまいもをアルミホイルの中央に置き、手前から奥に向かってくるくると巻きつけます。このとき、できるだけふんわりと巻くのがポイント。左右を折りたたんだら、さつまいもの形に合わせて形を整え、最後に隙間を作ります。

↑アルミホイルとさつまいもを密着させるのはNG。Lサイズのさつまいもは入らないので、直径約4cmまでかSサイズのものを使用する

 

ここで意外なのが、アルミホイルの上から水300ccを全体に回しかける点。先ほどアルミホイルに開けた隙間は水が入るようにするためのものなんです。焼く前に水を入れることで、太さや長さの違うさつまいもも均一に焼き上げてくれます。

 

「超蜜やきいも」モードだと約2時間かかる

やきいもケースにフタをして庫内にセットしたら、「4:超蜜やきいも」モードに設定して加熱を開始。このモードでは時間の設定は不要で、約2時間のタイマーがセットされます。焼きいもを作るのに2時間もかかるとは……。想像以上に長かったのでひるみそうになりましたが、加熱中は放っておけるので、まぁいいか。

↑「メニュー」ボタンを押して「4」を選択し、「スタート/ストップ」ボタンを押すと加熱がスタート

 

加熱中の様子を見ていると、上下のヒーターが点いたり消えたりするのがわかります。超蜜やきいもトースターはさつまいもの甘さと蜜を引き出すために、最高250度で加熱するそうです。こうした火加減を自動制御してくれるのが専用機ならではですね。

↑今回は「超蜜やきいも」モードを使用したが、ほかにも「トースト」「冷凍食パン」「ロールパン」の3つのモードとセルフセッティングに対応する

 

想像以上に甘くてねっとりした口当たり

2時間後、「いしや〜きいも〜おいもっ」のメロディが流れてついに完成! と思いきや、焼き上がってもそのまま庫内に置いたままにしたほうが蜜が出やすいので、もう15分ほど待ちました。ついに完成した焼きいもを手に持ってみると……柔らかい!

↑アルミホイルに蜜が付いている。手に持つとかなり柔らかく、2時間前の硬さが嘘のようだ

 

さっそくほかほかの焼きいもを頬張ってみると、想像以上に甘くてねっとりした口当たり。ほぼペーストのような食感で、まるでスイートポテトを食べているようです。砂糖を使っていないのに甘みが強く、これなら専門店が監修しているというのも納得! 最初に完成した焼きいもがあまりにおいしくて、このあともう1ターン焼いたほどハマってしまいました。

 

焼きいもはラップに包んで冷蔵すると冷やし焼きいもになり、冷凍しておけばひと月ほど持ちます。冷やし焼きいもはしっとりした口当たりで、ほとんどスイーツ! これなら冬だけでなく夏場も楽しめるのでおすすめです。

 

超蜜やきいもモードはさつまいもの品種に注意

「超蜜やきいも」モードを使うにあたって注意したいのが、「熟成された紅はるか」を使うのがベストだという点です。収穫されたばかりのいもはおいしく焼けず、最高の焼きいもを食べるにはさつまいも選びからひと手間かける必要があります。土付きであれば自分で熟成させることが可能ですが、スーパーで買ったさつまいもは一度洗われているので熟成の難易度が高いそうです。

↑近場のスーパーで手に入らない場合はネット通販で探すといい。筆者は最近「新潟直送計画」というECサイトにお世話になっている

 

とはいえ、熟成した紅はるかが手に入らなくても超蜜やきいもトースターは使えるのでご安心を。セルフセッティングで温度と時間を設定すれば焼きいもが作れます。ホクホク系の品種は180℃で60分、ねっとり系のさつまいもは180℃で90分、水を入れずに加熱。今回はねっとり系の「安納芋」とほくほく系の「紅あずま」を焼いてみたところ、たしかに品種ごとに口当たりや甘さの違いが感じられました。

↑安納芋はねっとりした口当たりで、甘みが強い。これで干し芋を作るとおいしそう

 

↑紅あずまはほくほく感が強め。まさに昔ながらの焼きいもという感じ

 

いずれも「超蜜やきいも」モードに比べると蜜はほとんど出ませんでしたが、それでもさつまいもの味わいが際立っており、好みによってはこちらを好む人もいるはず。あつあつで食べるときはセルフセッティング、少し冷やして食べるなら超蜜やきいも、といった使い分けをするのも良さそうです。

 

超蜜やきいもトースターの実売価格は1万8480円(税込)となっており、焼きいも好きなら買う価値のある一台。これまで焼きいもに思い入れのなかった人でさえ、このトースターで作った焼きいもを食べれば、間違いなくその魅力に気付くことでしょう!

 

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