最近はコードレス掃除機が多機能しており、ハンディクリーナーとしても利用できる製品が増えています。そんな状況のなか売り上げを伸ばしているのが、国内のハンディクリーナーシェアでトップを誇るシャークニンジャ(以下、シャーク)のEVOPOWER(エヴォパワー)シリーズです。そして今年6月末には、同シリーズにプレミアムモデルとなる「EVOPOWER EX」(エヴォパワー イーエックス・実売価格2万2000円~2万9700円/税込)が登場。シャークが「日本のために開発した」というEVOPOWER EXの使い勝手はどうなのか? 1か月実際に使ってその便利さをチェックしてみました!
そもそもEVOPOWERシリーズが人気のワケ
家電に詳しくない人は、シャークというメーカーもEVOPOWERという製品名も聞いたことがないかもしれません。シャークはアメリカ発の家電メーカーで、米国内では掃除機分野でダイソンと人気を二分し「ダイソンキラー」とも言われている存在。EVOPOWERは、そんなシャークのハンディ専用機となります。スティック型のスタイリッシュでスリムな本体デザインと、ハンディとは思えない吸引力の強さ、さらにはゴミ捨てなどの使い勝手の良さで現在は日本国内での「高機能ハンディクリーナー」のトップシェアを奪取。今回レビューするEVOPOWER EXは、このEVOPOWERシリーズの上位機種となります。
ちなみに、EVOPOWER EXが旧製品と大きく異なる点は以下の4ポイント。
・吸引力が約2倍にアップ
・モードが3段階で切り替え可能に
・バッテリー駆動時間が最大35分に(旧製品はバッテリー2個で最大24分)
・アクセサリーが充電器に収納可能に
また、EVOPOWER EXはグレージュ、ダークチョコレート、ローズレッドの3色ラインナップがありますが、カラーによって付属アクセサリーが異なるのも特徴です。今回は、すべてのアクセサリーがそろった最上位モデルのグレージュカラー(WV406JGG)を使いました。
グレージュモデルはアクセサリーが4点付属するのですが、前述したようにほとんどの付属品を充電器に収納できます。しかも、付属品を収納した状態でも全体的に生活感を感じさせないデザインで、リビングに出しっぱなしでも違和感がありません。ただし、グレージュモデルのみ付属する長い延長ノズルは充電台に収納できません。
このほか、ダークチョコレート(WV405JDC)はミニモーターヘッド、隙間用ノズル、マルチノズルを付属。ローズレッド(WV400JRR)は隙間用ノズルとマルチノズルを付属します。同梱アクセサリーの種類でカラーが決まってしまうので「ボディカラーは赤がいいけど、アクセサリーは全部欲しい!」といった人にはツライところ。充電時も「見せてカッコイイ家電」だけに、カラーが制約なしで選べるようになるとうれしいですね。
EVOPOWERの約2倍の「吸引力」ってどれくらいあるの?
EVOPOWER EXで気になるのは、なんといっても吸引力です。ズボラな筆者は「汚れを見つけたらサッと掃除」するため、付属ノズルを装着しない状態で利用することがほとんど。このため、まずは付属ノズルを装着しない状態での吸引力をチェックしてみました。
パウダーゴミ(重曹)をフローリングにまき、ブーストモードでノズルを1度だけ通過して検証。フローリングの溝の奥までしっかり粉が吸引されました。スゴイのが、ノズルの左右5mmくらいの範囲の粉までEVOPOWER EXの吸引力でグイグイと掃除されること。掃除した跡にEVOPOWER EXのノズルを当てると、掃除跡がノズルより太いのがわかります。
続いて、フローリングより手強いカーペットでの吸引力もチェック。パウダーゴミ(重曹)と大きめのゴミ(直径5mmほどのビーズ)、犬の毛をカーペットにまき、パワー最大のブーストモードで吸引。カーペットにすり込んだ毛は少し残っていますが、粉ゴミはそれなりに除去。大きめのビーズはすべて吸い込みました。ハンディクリーナーとしてはパワフルだと感じます。
ちなみに、バッテリー駆動時間は最長35分と書きましたが、これはエコモードでの駆動時間。布にくっついた頑固なゴミなどには強力なブーストモードを利用しますが、ブーストモード時の駆動時間は約8分です。8分と聞くと短い気もしますが、そもそもハンディクリーナーはテレビ周りや食後のテーブルの下などのスポット掃除がほとんど。このため、バッテリーの不足を感じる状況はほとんどありませんでした。唯一バッテリー切れが起きたのは、気合いを入れて車内の犬の毛を掃除したときくらいです。