「発酵」モードで自家製クリームチーズも簡単に作れる
最近は発酵メーカーを持っている人も多いのではないでしょうか。自家製のヨーグルトや甘酒作りを楽しめるので、健康を意識するなら持っていて損はありません。ラクラ・クッカー プラスの「発酵」モードも専用機と同等の機能を備えるので、かなり大きな強みです。
筆者はチーズが好きなので、同梱のレシピブックに出ていた「クリームチーズ」を作ってみたところ、初めてでも失敗なく作れました。牛乳、生クリーム、プレーンヨーグルト、レモン汁、塩を混ぜて59度で40分発酵したら、ザルに流し入れて水分をしっかり切り、冷蔵庫で2〜3時間おけば完成です。発酵したあとに少し時間はかかるものの、フレッシュなクリームチーズはミルキーな感じがして、既製品とはまた異なるおいしさがありました。
この機能に関しては、わざわざ発酵メーカーを買わなくても、同じことができるのが大きなメリットになっていると感じます。ただし、甘酒や塩麴は調理時間が5時間ほどかかるので、その間はほかの料理に使えない点に注意が必要です。
「レシピモード」の角煮やカレーは時間設定不要で作れる
そして、最後にラクラ・クッカー プラスの基本機能にも触れていきましょう。本機は無水調理、圧力調理、炒め調理、低温調理、蒸す、煮る、もち米やお粥にも対応した炊飯といった機能に対応。加えてカレーや豆類、角煮、なべをワンタッチで作れる「レシピモード」を搭載しています。
前モデルでは「カレー」と「角煮」、「肉じゃが」だけでしたが、新モデルでは「肉じゃが」がなくなり、「豆類」と「なべ」が追加されています。いずれも使用頻度の高いメニューなので、これらの料理がレシピブックで時間を確認しなくても作れるのが便利。
今回は、「レシピモード」で「豚肉の角煮」を作ってみました。圧力がかかるまでの予熱時間は季節や気温、食材の温度、調理量などによって変わりますが、この場合は約10分かかりました。その後20分の圧力調理を終えたら、フタの蒸気排出ボタンを押して蒸気を抜きます。多くの電気圧力鍋は自然に圧力が抜けるのを待つことで味を染み込ませるのですが、時間がかかるのがネック。その点、ラクラ・クッカー プラスは一瞬で圧力を逃せるので完成までの時間が早いのがいいですね。
豚肉の角煮は30分で作ったとは思えない仕上がりに
完成した角煮は、30分という短時間で作ったとは思えない仕上がりです。ただし、長時間煮込んだ角煮に比べると、肉の柔らかさや味の染み込み方がもう少し欲しいので、最後に「煮る」モードで煮詰めてもいいかもしれません。自分なりに作り方を工夫できる点は、通常の圧力鍋を使ってきた人にとってもうれしいはず。“家庭の味”を追求したい人にはこの自由度の高さが魅力です。
ラクラ・クッカー プラスの実売価格は税込で3万250円となっており、1台16役ということを考えれば、かなりのおトク感すらあるように思えます。特にホームベーカリー、発酵メーカーを持っていないけれど、気になっている人には響くはず。逆に、すでにそれらを持っている人は、電気圧力鍋としての時短の効果や、ほったらかし調理ができる点に着目するといいでしょう。
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