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2021/8/17 18:00

「電気圧力鍋の丸パン」に幸せを感じた! ティファール「ラクラ・クッカー プラス」は3万円でもオトク感あり

電気圧力鍋といえば、時短調理の味方。数ある電気圧力鍋のなかでも、機能の多さを売りとするのがティファールの最新モデル「ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋 CY352AJP」(以下ラクラ・クッカー プラス)です。2020年に発売された「ラクラ・クッカー コンパクト 電気圧力鍋」が1台10役だったのに対し、ラクラ・クッカー プラスはなんと1台16役! さらに作れる料理の幅が広くなっています。

 

そんなラクラ・クッカー プラスを実際に使ってみると、従来の電気圧力鍋のイメージが大きく変わりました。それは、「電気圧力鍋は単に時短調理するための調理家電ではない」ということ。ひと手間かけた料理が作りたい人にもうれしい進化ポイントがあったんです! 一体どんな魅力がプラスされたのか、ご紹介していきましょう。

 

新搭載モード「発酵」と「ベイク」で憧れのパン作り

ラクラ・クッカー プラスは、4人分の調理や4合までの炊飯が可能な電気圧力鍋です。サイズは5.5合炊きの炊飯器と同じくらいで、サイズ感やシンプルなデザイン性は前モデルとほぼ同じです。

↑サイズは約幅260×奥行き285×高さ283mm、重さは約4.2kg。内容量は満水3.0L/調理2.0L。蒸し料理用の蒸し台、炊飯用カップ、レシピブックが付属する

 

今回、筆者が特に気になっていた新機能が「ベイク」モードです。パン生地の発酵から焼き上げまでが可能で、オーブンがなくてもパンやケーキが焼けるのだとか。わざわざオーブンを使うのは面倒だなというときも、これなら気軽に作れるのでは? ……と期待に胸が膨らみます。

 

筆者はパン作り初心者なので、今回はシンプルな「丸パン」を作ることにしました。まずはボウルで生地作り。ラクラ・クッカー プラスを使ったパン作りで大変なのはここだけです。生地ができたら鍋に薄くバターを塗り、生地を置いてフタを閉めます。

↑パン作りに慣れていないので、生地をこねるのは少し苦労した。この手間さえクリアすればかなり気軽にパン作りが楽しめそう

 

このときの調理モードは「発酵」。そう、ラクラ・クッカー プラスは発酵モードが搭載されたのも大きな進化なんです! 発酵モードではパン生地だけでなく、甘酒や塩麴なども作れるので、これも汎用性の高そうな機能ですね。

↑発酵モードでは22〜59度までの温度設定が可能。丸パンの一次発酵は35度で40分となっている

 

焼き上がった丸パンはほかほか&ふかふか!

一次発酵を終えた生地は2倍ほどに膨らんでおり、しっかり発酵が進んでいることがわかります。ここからは二次発酵へ。生地のガスを抜き、表面がなめらかになるように丸め直したら、再度35度で40分発酵させます。

↑一次発酵させたことで生地がふんわり膨らんでいるのがわかる。パン作りは発酵に時間がかかることに改めて気付いた

 

二次発酵を終えた生地は先ほどよりもしっかり膨らんだように見えます。約2倍になっていれば発酵は終わり。あとはフタを閉め、「ベイク」モードの130度で35分焼くだけ。

↑二次発酵を終えたら、ガスを抜かずにそのままベイク工程に移る。発酵が終わるタイミングで手を加える必要があるので、完成までほったらかしというわけにはいかない

 

焼き上がった丸パンはこちら。オーブンとは違い、鍋肌に接している部分のみ焼き目が付くので全体的には白っぽい仕上がりです。「まぁ丸パンってこんなイメージだよな」と思いながら食べてみると……ほかほか&ふかふかで幸せな気分に! 正直、少し手間はかかったのですが、“焼きたてのパン”で気持ちが満たされてチャラになった気がします。

↑パン作りに慣れていない筆者でもしっかりパンが焼けた。直径20cm以上あるのでかなり大きい

 

筆者の印象として、ラクラ・クッカー プラスでパンを焼くのは、ホームベーカリーに比べると面倒でした。しかし、ホームベーカリーを買っても頻繁に使うかどうかわからないという人や、家電を増やすのを躊躇する人には、パンを焼く以外の機能をたくさん備えたラクラ・クッカー プラスがおすすめです。

 

「発酵」モードで自家製クリームチーズも簡単に作れる

最近は発酵メーカーを持っている人も多いのではないでしょうか。自家製のヨーグルトや甘酒作りを楽しめるので、健康を意識するなら持っていて損はありません。ラクラ・クッカー プラスの「発酵」モードも専用機と同等の機能を備えるので、かなり大きな強みです。

 

筆者はチーズが好きなので、同梱のレシピブックに出ていた「クリームチーズ」を作ってみたところ、初めてでも失敗なく作れました。牛乳、生クリーム、プレーンヨーグルト、レモン汁、塩を混ぜて59度で40分発酵したら、ザルに流し入れて水分をしっかり切り、冷蔵庫で2〜3時間おけば完成です。発酵したあとに少し時間はかかるものの、フレッシュなクリームチーズはミルキーな感じがして、既製品とはまた異なるおいしさがありました。

↑水分を切るのに時間がかかるが、寝る前に冷蔵庫に入れておけば、翌朝に食べられる。自家製なら、食べる前にレーズンを加えるなどのアレンジがしやすい

 

この機能に関しては、わざわざ発酵メーカーを買わなくても、同じことができるのが大きなメリットになっていると感じます。ただし、甘酒や塩麴は調理時間が5時間ほどかかるので、その間はほかの料理に使えない点に注意が必要です。

 

「レシピモード」の角煮やカレーは時間設定不要で作れる

そして、最後にラクラ・クッカー プラスの基本機能にも触れていきましょう。本機は無水調理、圧力調理、炒め調理、低温調理、蒸す、煮る、もち米やお粥にも対応した炊飯といった機能に対応。加えてカレーや豆類、角煮、なべをワンタッチで作れる「レシピモード」を搭載しています。

↑「レシピ」ボタンを押して「角煮」を選ぶと、自動的に20分に設定された

 

前モデルでは「カレー」と「角煮」、「肉じゃが」だけでしたが、新モデルでは「肉じゃが」がなくなり、「豆類」と「なべ」が追加されています。いずれも使用頻度の高いメニューなので、これらの料理がレシピブックで時間を確認しなくても作れるのが便利。

 

今回は、「レシピモード」で「豚肉の角煮」を作ってみました。圧力がかかるまでの予熱時間は季節や気温、食材の温度、調理量などによって変わりますが、この場合は約10分かかりました。その後20分の圧力調理を終えたら、フタの蒸気排出ボタンを押して蒸気を抜きます。多くの電気圧力鍋は自然に圧力が抜けるのを待つことで味を染み込ませるのですが、時間がかかるのがネック。その点、ラクラ・クッカー プラスは一瞬で圧力を逃せるので完成までの時間が早いのがいいですね。

↑蒸気排出ボタンを押して蒸気を抜くと、圧力表示ピンが下がる。これがフタを開ける目印になる

 

豚肉の角煮は30分で作ったとは思えない仕上がりに

完成した角煮は、30分という短時間で作ったとは思えない仕上がりです。ただし、長時間煮込んだ角煮に比べると、肉の柔らかさや味の染み込み方がもう少し欲しいので、最後に「煮る」モードで煮詰めてもいいかもしれません。自分なりに作り方を工夫できる点は、通常の圧力鍋を使ってきた人にとってもうれしいはず。“家庭の味”を追求したい人にはこの自由度の高さが魅力です。

↑30分でここまでのクオリティに仕上がるのには驚くはず。ただし、作ってすぐに食べるより、少し時間を置くと予熱でじっくり味が染み込むのでそちらもオススメ

 

ラクラ・クッカー プラスの実売価格は税込で3万250円となっており、1台16役ということを考えれば、かなりのおトク感すらあるように思えます。特にホームベーカリー、発酵メーカーを持っていないけれど、気になっている人には響くはず。逆に、すでにそれらを持っている人は、電気圧力鍋としての時短の効果や、ほったらかし調理ができる点に着目するといいでしょう。

 

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