家電
空気清浄機
2022/7/9 21:15

サンスターが「ペットファースト」な家電を発売!「高さ60cm」からトイレ臭を打ち消す除菌脱臭機を体験してきた

サンスターが手がける除菌脱臭機のブランド「QAIS(クワイス)」から、空気中に漂う犬や猫などペットの“トイレ臭”を消す役割に最適化したペット専用機「QAIS-air-(クワイスエアー)04A1J-OW」が9月5日に発売されます。実売予想価格は3万8500円(税込)。サンスターが開催したプレス向け説明会で新製品を体験しました。

↑サンスターがペットとの快適な暮らしのために開発した新しい除菌脱臭機「QAIS-air- 04A1J-OW」

 

なぜサンスターが除菌脱臭機を作ったか

サンスターといえば、一般にはオーラルケア(口内の健康)を中心とするヘルスケアのコンシューマーブランドとして広く知られています。サンスターグループの中には、自動車部品や建築資材など生産財事業を展開するサンスター技研という会社があります。QAISはサンスター技研による光触媒の技術を中核として、2020年に最初の製品が誕生した除菌脱臭機です。現在までに一般の家庭向け、ならびに医療・介護施設向けにQAISシリーズから計3種類のラインナップを展開しています。ペット専用機はシリーズ第4弾のモデルです。

↑家庭向けの「QAIS-air-03」はカラフルな5色展開

 

ちなみに光触媒とは、光のエネルギーを使って化学反応を発生させる物質のことを指します。身近によく知られているところでは、植物が葉緑素から養分をつくりだす光合成も光触媒による化学反応の一種です。

 

QAISの場合、光触媒を含浸させた多孔質セラミックの基幹部品に光を当てて酸化還元反応を起こし、付着した臭気物質(=ニオイ成分)を二酸化炭素や水に分解して打ち消すという仕組みを採用しています。

 

今回、サンスターが一般家庭向けとして発売する「QAIS-air-03」がペットと一緒に暮らすユーザーから高い脱臭効果を認められたことから、ペット専用機の開発に至ったそうです。

 

ペットのトイレのニオイを徹底的に消すことに特化

今回のQAIS-air-はより正確に言えば「ペットのトイレのニオイを消す」ことに特化した製品です。トイレのニオイの主成分は、ペットの尿に含まれる「アンモニア」。アンモニアは空気よりも軽いことから、放出されると高いところに上昇して拡散する特性を持っています。ちょうど人の顔の位置にまで漂ってくると、アンモニア独特の刺激臭が鼻を突いて不快に感じられます。

↑QAIS-air-はペットのトイレの近くに設置すると最大の効果が得られます

 

一方で、サンスターが2022年4月に行ったインターネット調査の結果から、ペットと暮らす多くの家庭が臭い消し対策として床置きタイプの空気清浄機を使っていることがわかったそう。また空気清浄機のユーザーは脱臭効果の力不足、ペットの毛を吸い込んでしまうことによるメンテナンスの煩雑さを不満点として挙げたといいます。

 

ただ、そもそも高い汎用性が求められる家庭用空気清浄機に、ペットの「トイレのニオイ」を集中的に消すことを求めるのは酷というもの。そこでサンスターの開発チームが専用機として開発した製品が「QAIS-air-」なのです。

 

脱臭効果を最大化する壁掛けスタイル

前置きが長くなりましたが、続いて製品を見ていきましょう。QAIS-air-はペット用トイレに近づけて、高さ60cm前後の壁面に取り付けて使う除菌脱臭機です。

↑壁面設置のイメージ。本体に付属するケーブル長さ2mのACアダプターによる本体への電源供給が必要です

 

壁掛けを基本とした理由は、高いところに立ちのぼるアンモニアが拡散される前に素速くキャッチして、光触媒で打ち消すために最も効果的な設置スタイルだから。サンスターではペットのトイレを置いた場所から、高さ約60cmの場所に置くとベストな消臭効果が得られるとしています。

 

ただ、賃貸住宅の場合などは、壁面を加工して家電や家具を設置することが困難です。QAIS-air-は専用の壁掛けアダプタを装着して壁に掛けられるように設計されていますが、このアダプタが極細のビスを使って壁面に留められるようになっています。極細ビスなので壁に跡が残りづらいことから、設置の可能性も広がるでしょう。

 

本体はボトム側から空気を吸い込み、内部の光触媒で臭い成分を分解・消臭した後に、天面のダクトからキレイな空気を排出する設計としています。

↑本体の背面に壁掛け用マウントを装着

 

↑写真上に赤くマークした壁面の極細ピンを複数使って壁面に固定します

 

光触媒が立体的に作用する新開発の部品を搭載

ちなみに、従来の除菌脱臭機を高さ60cm前後の場所に置くことができれば、QAISと同じ効果が得られるのかと言えばさにあらず。トイレのニオイ成分はまとまった量が一度に立ちのぼることから、これを一気に素早く処理できる光触媒が必要です。

 

従来モデルのQAIS-air-03の場合、金属メッシュの基幹部品に光触媒を浸漬していましたが、QAIS-air-にはペットのトイレのようなより強い臭いを消すために、多孔質のセラミック製パーツに光触媒を浸漬させた新規開発の基幹部品を搭載しました。従来のように面でなく、セラミック部品の穴に取り込んだ臭いに光触媒が立体的に作用するので、強力なトイレ臭を素早く一掃できるのです。また同時に除菌・ウイルス抑制も行います。

↑新開発の多孔質セラミック製パーツをベースとした光触媒を搭載しています

 

なお、本機は基本的にはペットのトイレ近くに設置して、電源をオンにしたまま「24時間つけっぱなし」で使うことを想定。通常は「ノーマルモード」に設定しつつ、ペットが用を足した時に臭いが気になるようであれば吸引強度を上げる「MAXモード」も搭載しています。それぞれは本体のボタン操作により切り換えられます。

 

つけっぱなしで使用する家電製品は電気代も気になるところ。QAIS-air-の1日あたりにかかる電気代の目安は、ノーマルモード時で8円弱。30日では240円前後になる計算です。つけっぱなしにしていればペットのトイレ周辺に限らず、部屋全体にトイレのニオイが漂うことも防げるので、コスパ的には妥当であると言えそうです。

↑本体フロントパネルのボタンでモード切替え、電源のオン・オフが操作できます

 

メンテナンスが簡単でペットにもやさしい静音設計

本体はフィルターレス構造なのでお手入れもカンタン。本体ボトム側には取り外しできるメッシュ状のガードが付いています。

↑取り外しができる本体底面のガード。ベストな消臭効果を得るべく、サンスターでは掃除機などを使って定期的にホコリを取ることを推奨

 

光触媒を含浸させた内部の基幹部品は、基本的には頻繁にメンテナンスする必要はないものの、長く使っていると空気中の油分などが付着して消臭効果が減衰する場合もあります。取扱説明書には本体を開いて、取り出した基幹部品の汚れを取る方法も記載されています。

 

筆者もプレス向け説明会でQAIS-air-の効果を体験しました。ふたつのプラスチック容器の中にアンモニア臭を充満させて比べたところ、本機を稼働させた容器の中は速やかにニオイが消えました。静音設計にもこだわり抜いたという本機は動作時もほぼ無音。大きなファン音にペットが怯えることなく、いつも通りに気持ちよくトイレを使ってくれそうです。

↑QAIS-air-の消臭効果の比較テストを体験。プラスチック容器の中に漂うアンモニア臭が素早く脱臭されます

 

このほか、本機は駆動時に有害なオゾンや薬剤を放出しないケミカルフリー設計であり、本体のボタンに電源タップ、ケーブルにも安全設計を徹底した「ペットファースト」な家電なのだと、サンスターはアピールしています。

 

予約販売はQAIS公式オンラインストアで7月14日からスタート。設置方法など購入前に気になることはQAISのホームページから問い合わせを受付けているので、合わせて活用するのもおすすめです。