家電
2022/10/11 11:30

家電・デジタルで「これから流行るモノ」といえば? プロが教える9アイテムを一気にチェック!

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回は家電・デジタル編をお届け!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 【ルンバ i2】 同社史上最高のコスパを誇るエントリーモデル

 

私が紹介します!

本誌家電担当

金子麻衣子

家電担当新任。ロボット掃除機は以前から興味はあったが購入に踏み切れず。今回「ルンバi2」で初めて体験して感動!!

 

最近、本誌で家電担当に加わった金子は、実はルンバを使うのが初めて。同様に興味はあるが品質に不安ありという人にこそ、リーズナブルながら効率的な清掃を叶える本機は最適と語る。

 

「e5と比べるとスペックが格段に向上していますが、価格は据え置きでお買い得。ロボット掃除機は吸引力が不安という人や、価格のハードルで購入を悩んでいる人は、ぜひ一度お試しあれ。出先からアプリで遠隔設定し、帰ってきたら掃除が終わっているのは感動モノ。壁際や部屋の隅までしっかり掃除してくれて、アプリ内のClean Mapで掃除済みエリアを確認するのがいまや毎日の楽しみです。常に部屋がキレイで気分スッキリ、時間を有効活用できるのでQOLも爆アガり!!」(金子)

 

同価格帯で比類なき清掃能力を誇りロボット掃除機デビューに最適(金子)

【ロボット掃除機】

2022年7月発売

アイロボット

ルンバ i2

アイロボットストア価格3万9800円

清掃パターンやアプリの使い勝手などが進化した、新世代エントリーモデル。独自の清掃システムを搭載し、ブラシで部屋の隅のゴミまでかき出してパワフルに吸引する。別売で、ダスト容器のゴミを自動排出して紙パックに取り込むクリーンベースにも対応。

↑髪の毛が絡まりにくいゴム製のデュアルアクションブラシを搭載。2本が逆回転することで、床に密着しながらゴミを取り除く

 

↑従来機のe5ではランダム走行だったが、本機ではコの字を描く効率的な走行方法に進化。ゴミの取りこぼしを防ぎ、バッテリー消費も少ない

 

ヒットアナリティクス

“一家に1台”を実現する清掃力と価格設定

ルンバを購入する際にハードルとなっていた性能や価格面の不安を解消すべく、誕生したのが「ルンバ i2」。「ルンバ e5」と比べて吸引力は2倍に、アプリとの連携機能も充実しつつルンバ史上最安価(※)とあって話題性抜群。“一家に1台ルンバ”が常識となる日も近そうだ。

※:カタログ掲載モデルでの市場投入時価格として

 

新旧スペック比較表

↑部屋のマッピングやナビゲーションシステムが進化し、複数の部屋を効率的に掃除。吸引力も倍増され、ゴミをより取り逃しにくくなった

 

ルンバ初心者の家電担当・金子が使ってみました!

設定から掃除までがとにかく簡単で驚き! 散らかりがちな子ども部屋やLDKをタイミングを見計らって掃除しないと……というストレスから解放されました。名付けもできるので愛着が湧き、いまやすっかり金子家の一員です。

 

↑従来は都度、持ち上げて掃除していた遊具の下、寝転ぶような態勢で掃除機がけをしていたソファの下もお任せ。階段の段差も認識し、頼りになる!

 

その2 【タイガー100周年記念モデル】 熱制御技術を極めた100年の集大成

私が紹介します!

本誌副編集長

青木宏彰

「家電コーディネーター」資格保持。本誌で炊飯器の検証企画を多数手がけ、メーカー各社の特性や市場動向を把握している。

 

土鍋ならではの蓄熱性と送風機能の追加で理想の大火力を実現(青木)

【土鍋圧力IHジャー炊飯器】

2022年7月発売

タイガー魔法瓶

土鍋ご泡火炊き JPL-S100

実売価格14万800円

大火力で甘みのあるごはんに炊き上げる「土鍋ご泡火炊き」に、独自の加熱技術を新採用。蒸らし時には釜内温度や圧力を制御し、ハリ・弾力を保ちながら米本来の甘みを引き出す。70銘柄の炊き分け機能を搭載。

 

↑フタ内部に風を送ることで吹きこぼれを制御。理想の温度で加熱を長時間維持することが可能になり、ごはんの甘み・粘りアップを叶えた

 

ヒットアナリティクス

送風機能の新搭載で“トラ旋風”が巻き起こる!!

近年は高級炊飯器市場が大盛況。値が張っても自宅でおいしいごはんを食べたいという人は多く、土鍋ご泡火炊きシリーズのブランド力もすでに確立されている。本機は従来、吹きこぼれを防ぐため断念していた理想の大火力を“送風”機能の追加でクリア。さらに売れそう!!

 

その3 【バリスタタイプ コーヒーマシン】 ひと手間を楽しむ大人のおうちカフェマシン

私が紹介します!

白物・美容家電ライター

田中真紀子さん

白物家電や美容家電を得意とするライター。ユーザー目線を大切にした、主婦ならではのリアルなレビュー記事に定評がある。

 

自分好みの至高の一杯が楽しめる最高技術を集結した逸品(田中)

【エスプレッソ・カプチーノメーカー】

2022年6月発売

デロンギ

デロンギ ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ グラインダー付き エスプレッソ・カプチーノメーカー

オープン価格

8段階の粒度設定と3段階の温度設定が可能なエスプレッソマシン。挽いた豆の粒度に合わせて最適な蒸らしの湯量を自動調整し、香り高いエスプレッソを抽出する。滑らかな泡を作れるミルクスチーマーを備え、カプチーノなどが楽しめる。

 

↑粉を押し固めるタンピングでは、上質なクレマを作るために精緻な力加減が求められる。本機ならレバー式で初心者も失敗が少ない!!

 

ヒットアナリティクス

手間をかけてじっくりと自分好みの一杯を追求

コロナ禍で需要増のコーヒーメーカーは年々進化。豆から淹れる全自動タイプや手軽なカプセルタイプなど、ニーズに合わせて選択肢も増えている。いま熱視線を浴びているのは、挽き目や湯温も自分好みで、淹れる工程も楽しめる“半自動”タイプだ。!

 

その4 【HOT DISH】 調理から後片付けまでワンストップ

私が紹介します!

PC&デジタル家電ライター

コヤマタカヒロさん

白物家電やデジタルガジェットを中心に取材執筆を行う。「米・食味鑑定士」資格持ちで、グルメ方面にも明るい。

 

料理が映えるホワイトで皿としても十分に使いやすい(コヤマ)

【IHホットプレート】

2022年6月発売

エレコム

HOT DISH HAC-IH01DWH

実売価格2万1780円

調理後はそのまま皿として食卓で使えるデザインのIHクッキングプレート。深さのある専用焼きプレートは約600mℓの容量があり、スープパスタや煮込み料理も作れる。保温機能を備え、最後までアツアツを楽しめるのがうれしい。

 

↑保温を含め4段階で温度調節できるIHヒーターに、セラミックコーティングのプレートをオン。プレートのみを外して洗え、片付けもラクだ

 

ヒットアナリティクス

片付けまで手軽に済みおひとり様需要に合致

内食ブームが続くなか、おひとり様に最適な家電。食事は手軽に済ませたいけどレンチンはちょっと、というときにクイックに料理できて重宝する。洗い物もプレート1枚のみ。食卓映えするデザインで、近年人気の少人数向けホットプレートのなかでも特に存在感を放つ逸品だ。

 

その5 【Pixel Watch】 「Pixel」シリーズと連携できるGoogle初のスマートウオッチ

私が紹介します!

編集部

上岡 篤

デジタル全般に明るい本誌のデジタル・クルマ担当。最近ではもっぱらミニ四駆漬けの日々を送る。

 

調和の取れたデザインが上質で国内での使い勝手にも期待(上岡)

【スマートウオッチ】

2022年秋発売予定

Google

Google Pixel Watch

実売予想価格3万2000円前後

日本を含め発売される地域は未発表だが、全世界が注目する同社初のスマートウオッチ。健康管理機能ではFitbitの技術を採用する。シリーズのスマホ・イヤホンとペアリングすると、デバイスをまたいで音楽や動画の操作、紛失時の位置探知が可能。

 

↑心拍計や睡眠をトラッキング。ほかにもFitbit Charge 5で採用されている皮膚電気活動など、最先端のセンサーが搭載されそうだ

 

↑免許証や各種チケットなどと紐付けできる新決済機能「Google Wallet」を搭載。国内でのローンチにも期待だ

 

ヒットアナリティクス

待望のGoogle純正は手に取りやすい価格だと◎

Google初の純正スマートウオッチとして、Android ユーザーには朗報。時計らしい丸形ケースと触覚的なリューズも好印象だ。Fitbitの機能性を備えるのでフィットネスなど幅広い使い方に期待。あとは価格次第で、3万円台前半なら大ヒット確実だが……。

●7月6日時点の公開情報に基づく

 

その6 【スリープテック 2.0】 “コロナ不眠”への回答となるアイテムが続々

私が紹介します!

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。知見を生かしたビューティ家電のレビューには定評がある。

 

睡眠の質を改善すれば集中力や肌質も向上(奈津子)

【いびきケアデバイス】

2020年10月発売

oneA

Sleeim

実売価格3万2780円

睡眠中のいびきや呼吸レス状態を検知し、睡眠時無呼吸症候群をケア。検知すると振動モードに移行し、通常呼吸の時間を増やすことで快眠をサポートする。首にフィットするネックバンド形状の本体は質量30g未満と軽量で、睡眠の邪魔になりにくい。

 

 

↑専用アプリと連携させて睡眠の質を確認。睡眠時間、いびき・呼吸レスの時間と回数や体位など睡眠中の状態を細かくチェックできる

 

↑気流が上気道を通過する際に発する呼吸音に着目。特殊なマイク構造と独自のアルゴリズムで通常呼吸、いびき、呼吸レスを正確に認識する

 

ヒットアナリティクス

睡眠不足を解消すれば免疫力・集中力・肌質が整う

生活習慣の変化からくる“コロナ不眠”に悩む人も多く、ニーズに応えてユニークなスリープテックが増加。入眠を快適にするライトや、深い睡眠を持続させる音を発するヘッドバンドなど、形状もアプローチも様々だ。手軽に取り入れられるものも多い。

 

その7 【新型MacBook Air】 従来の「Pro」に並ぶ性能

私が紹介します!

編集部

松山葉南

本誌オーディオ・ビジュアル担当。ノートPCは取材時などの持ち運びに便利な軽量のモノを選びたい。

 

内蔵チップの進化に合わせてボディも進化しProと差別化(松山)

【ノートPC】

2022年7月発売

Apple

MacBook Air

16万4800円~(M2チップモデル)

新搭載のM2チップに合わせてソフトもハードも全面的に刷新。ボディにオールアルミニウムを採用し、1.24kgの軽量性と1.13cmの薄さを実現した。「Air」史上最大・最高輝度の13.6インチLiquid Retinaディスプレイを搭載。

 

↑M2チップモデルは8コアCPUと最大10コアのGPUを搭載。電力効率も向上しており、最大約18時間に渡りパフォーマンスを発揮する

 

ヒットアナリティクス

パフォーマンス重視でも選択肢となる性能に

初搭載のM2チップにより、いままでパフォーマンスを重視してProを選ばざるを得なかった人にとっても選択肢となるほどに進化を遂げた。インカメの画素数向上やボディの軽量化も特筆。マグネットでワイヤレス充電きるMagSafeが復活した点にも注目したい。

 

その8 【ながら聴きNCイヤホン】 着けっぱなしでもNCと外音取り込みを切り替え

私が紹介します!

カーITジャーナリスト

会田 肇さん

自動車雑誌の編集を経てフリーに。カーナビやドライブレコーダーのほか、先端の自動運転技術なども詳しい。

 

流行りの外音取り込みとNC高音質の没入感を両得(会田)

【完全ワイヤレスイヤホン】

2022年6月発売

ソニー

LinkBuds S

実売価格2万4200円

高性能NC機能を備えるハイレゾ対応のワイヤレスイヤホン。「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」を搭載し、音楽と周囲の音の聞こえを両立する。片方あたり質量約4.8gの小型軽量設計で常時装着も快適。

 

 

↑スマホの加速度センサーを利用してユーザーの行動を判別。あらかじめ設定すれば、NCと外音取り込みが自動で切り替わる

 

ヒットアナリティクス

音漏れ低減や高音質に加え外音取り込みで価値を創出

NC対応ワイヤレスイヤホンがヒットするなかで、外音取り込み能力に注目が集まっている。本機は外音取り込みレベルを20段階から調整可能。“没入”と“ながら聴き”を両立する新しいスタイルを提案した、象徴的なモデルと言えるだろう。

 

その9 【超小型DACアンプ】 スマホで手軽にハイレゾ音質を実現

私が紹介します!

AVライター

野村ケンジさん

ヘッドホンからホームシアターまでオーディオ系に精通。専門誌やWeb媒体でレビュー記事を多数執筆している。

 

デジタルオーディオプレイヤーのノウハウを生かした音質重視のドングル型DAC(野村)

【ポータブルUSB-DACケーブル】

2022年6月発売

Astell&Kern

AK HC2

実売価格2万9980円

スマホやPCで手軽にハイレゾの高音質再生が楽しめるUSB-DACケーブル。デュアルDAC構成を採用し、S/N比が高くクリアで安定した音質を獲得した。4.4mm5極バランス出力端子を備え、高出力かつノイズフリーなサウンドを実現。

 

↑接続した再生機器からの電力を利用。手持ちのデバイスで手軽に超高音質なサウンドを楽しめる。Lightning変換アダプターも付属

 

ヒットアナリティクス

小型で使い勝手良く高音質・低遅延を実現

ストリーミングサービスが人気の昨今、ヘッドホン出力のないスマホから直接良好なサウンドを楽しめるアイテムが再燃中。小型でも高音質・低遅延という有線の優位性を発揮し、完全ワイヤレスイヤホンの対抗馬として注目だ。迫力の音響は映画鑑賞にも十分使える。