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2016/11/1 11:00

2週間以上かかる「果実酢」が1日で!? ツインバードのフルーツビネガーメーカーで果実酢が身近に

オシャレなカフェなどで見かける、甘酸っぱい果実酢。おいしいのに健康にも良いということで、最近はデパートの地下などに専門店も見かけます。とはいえ、専門店で購入すると意外に高価。そこで最近は果実酢を自作する人も多いようです。とはいえ、一般的に果実酢を作るには2週間ほど必要。そこで、この果実酢を1日で作れるようにしたのがツインバード工業の「OLALA フルーツビネガーメーカー EH-4686W」(税抜1万円・以下、ビネガーメーカー)です。

 

美肌にも健康にもいい果実酢がたった1日でできる!

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そもそも、果実酢の人気が出たのは「美容・健康に良い」から。お酢にはアミノ酸やビタミン、ミネラル、さらには骨を丈夫にする成分も豊富。しかも酸っぱさの成分であるクエン酸や酢酸は、疲労回復効果や美肌効果があるといわれています。さらに、血液がサラサラになる効果もあるので、生活習慣病が気になる人にも人気。とはいえ、お酢は味や刺激が強いため、そのまま飲むのには向いていません。そこで登場したのが、フルーツや砂糖を加えて飲みやすくした「飲むお酢」です。

 

この「飲むお酢」の最大のメリットは、なによりおいしいこと。さらに果物を使用するので、その果物の栄養も取り入れることができます。作り方は簡単で、果物とお酢、氷砂糖を瓶に入れ、砂糖が溶けるまで朝晩ボトルを振ってかき混ぜるだけ。とはいえ、砂糖が溶けて果物のエキスを十分抽出するには、気温にもよりますが約1~4週間ほどかかります。そんな「飲むお酢作りは時間がかかる」という常識を覆したのが、今回試用したビネガーメーカー。なんとたった1日でおいしい果実酢が作れるんです。しかも、面倒な「ボトルを振る」作業も不要。

 

作り方は簡単で、付属するボトルに材料を入れ、本体にセットしてスタートボタンを押すだけ。ボトル全体を50℃前後にジワジワを包み込むように温めることで、溶けにくい氷砂糖やフルーツエキスの抽出を早めます。温め中は本体ボタン上にあるLEDが青く光り、果実酢ができるとLEDが赤色にチェンジ。ボタンも一つだけと非常にシンプルな製品です。

↑サイズは直径約130×高さ305mm、重量はボトル込みで約900gと比較的コンパクト
↑サイズは直径約130×高さ305mm、重量はボトル込みで約900gと比較的コンパクト

 

↑付属ボトル(中央)に材料を入れ、本体(右)にセットしてカバー(左)を装着します。ボトルは満水容量が1.6L。とはいえ、基本的には700ml以上は入れてはいけないようです
↑付属ボトル(中央)に材料を入れ、本体(右)にセットしてカバー(左)を装着します。ボトルは満水容量が1.6L。とはいえ、基本的には700ml以上は入れてはいけないようです

 

↑ボタンは一つだけと操作がシンプル。調理中はLEDが青、調理が終わるとオレンジ色に変化するので、調理終了がひと目でわかります
↑ボタンは一つだけと操作がシンプル。調理中はLEDが青に変わるため、状況がひと目でわかります

 

オリジナル炭酸飲料やヨーグルトのソースなどに幅広く使える

我が家で最初に作ったのは秋の味覚であるブドウと、年中冷凍品が出回っているブルーベリーの果実酢。お酢は一般的な家庭にある穀物酢でも作れますが、より刺激が少なく飲みやすいものを作りたいなら、刺激が少ないリンゴ酢がおススメです。ちなみに、リンゴ酢は穀物酢に比べるとアミノ酸が少ないのですが、ペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維やカリウムを含んでいます。便秘やむくみ、そして血糖値の上昇を抑える効果もあるそうですよ。

 

これらの材料をガラスボトルに入れたら、キャップを閉めて本体にセット。カバーをかけてスタートボタンを押すだけと非常に手軽です。ちょっと気になったのは、キャップがシリコン製で中央にガス抜き用の穴が開いていること。小さいとはいえ穴があるので、そのまま冷蔵庫に保存したら冷蔵庫内にニオイが漏れそうです。またキャップがシリコン製のためか、洗ってもニオイが完全には落ちませんでした。このため、我が家では出来上がった果実酢は、すぐにガラスのキャニスターボトルに入れて保存しています。

↑ブドウとブルーベリー、氷砂糖で調理。濃厚な色の果実酢が出来上りました。酸味はありますが、フルーツの香りで飲みやすい味です
↑調理前(左)と調理後(右)。ブドウとブルーベリー、氷砂糖で調理。濃厚な色の果実酢が出来上りました。酸味はありますが、フルーツの香りが豊かで飲みやすいです

 

↑キウイとレモン、さらにミントを入れた爽やかな果実酢など、思いつき次第でバリエーションも豊富に作れます。ミント特有のスウッとする香りがあるので、風邪などで鼻が詰まったときにも良さそうです
↑キウイとレモン、さらにミントを入れた爽やかな果実酢など、思いつき次第でバリエーションも広がります。ミント特有のスーッとする香りがあるので、風邪などで鼻が詰まったときにも良さそう

 

こうしてできた果実酢は、だいたい5倍に薄めればおいしいドリンクになります。水で割っても良いですが、甘くない炭酸水と割ると爽やかな炭酸ジュースとしても楽しめます。市販されている炭酸ジュースはあまり健康によくない印象がありますが、本機で作った果実酢ジュースなら、むしろ健康のために一日一杯ずつ飲むべきですね。

 

また、原液だと甘みが強いので、甘いソースのようにも使えます。たとえば、プレーンヨーグルトや紅茶の砂糖代わりとしても最適。ちなみに、お酢にはタンパク質を固める力があるので、牛乳に入れるとヨーグルトドリンクのようなドロっとした食感を楽しめます。ちょっと小腹が空いたときに一杯飲むと空腹が抑えられるので、ダイエットにも便利です。漬け込んだフルーツはそのまま食べてもおいしいですが、酸味が強すぎると感じたら煮立ててジャムにすると、おいしく食べられますよ。

↑水や無糖ソーダで割るのが基本。冬はホットも美味しいですよ。原液をヨーグルトにかけたり、ホットケーキのシロップ代わりにするなど、ソースとして使用するのもおススメです
↑水や無糖ソーダで割るのが基本。冬はホットも美味です。原液をヨーグルトにかけたり、ホットケーキのシロップ代わりにするなど、ソースとして使用するのもオススメ

 

↑牛乳に混ぜればヨーグルトのようなドロッとした食感も楽しめます。お腹に溜まりやすいのでダイエット中にも嬉しい一品です
↑牛乳に混ぜればヨーグルトのようなドロッとした食感も楽しめます。お腹に溜まりやすいのでダイエット中にもうれしい一品です

 

果実シロップや梅酒、ピクルスも短時間で作れるのが便利

ちなみに、この製品の名前に「ビネガーメーカー」とありますが、もちろんお酢以外のものも作れます。たとえば、お酢を入れずに、果物と氷砂糖だけで作る「果実シロップ」。お酢を入れないので、水気の多い果実を選ぶ必要がありますが、果実シロップなら酸味が苦手な子どもでも喜んで飲んでくれるはず。なお、我が家は青梅と氷砂糖で作る「梅シロップ」を冷蔵庫に常備していますが、この梅シロップもビネガーメーカーで簡単に作れました。もちろん、お酒と梅、氷砂糖で作る「梅酒」なども1日で作れますよ。

 

もう一つ面白いのが、ピクルスが作れること。ピクルスも数日間漬け込むことで、ようやく中まで均等に味が染み込みます。ですが、ビネガーメーカーを使えば半日ほどでおいしいピクルスが出来上がりました。

↑酸味が苦手なら、絶対試してほしいのがフルーツシロップ。おススメは梅と砂糖で作る梅シロップ。青梅は5~7月頃しか出回っていませんが、我が家ではいつでも作れるように青梅を冷凍して保存しているほど、定番のドリンクとなっています。ただ、お酢を入れない分、出来上がる量が少なめです
↑酸味が苦手なら、絶対試してほしいのが果実シロップ。オススメは梅と砂糖で作る梅シロップです。お酢を入れない分、出来上がる量は少なめ

 

↑カットした野菜とお酢や塩、砂糖でピクルスも作れます。調味液を作るのが面倒な場合は、市販のらっきょ酢でも代用できますよ
↑カットした野菜とお酢や塩、砂糖でピクルスも作れます。調味液を作るのが面倒な場合は、市販のらっきょ酢でも代用できますよ

 

カビが発生する不安がないのがうれしい

実は、我が家では普段から年に数度、果実シロップや果実酢を作っていました。ただし、毎回面倒に感じていたのが果実が溶けるまでの「ボトルを振る」という作業。果実酢も果実シロップも、砂糖が溶けて果物全体が液体に浸かるまで毎日ボトルを振ってフルーツが常に「濡れている」状態にする必要があります。この作業をサボると簡単にカビが生えてしまううえ、最悪の場合、フルーツが腐ることもあります。しかし、ビネガーメーカーを使用すれば「カビているかも?」という不安はほぼありません。個人的な経験では、砂糖のかわりにはちみつを使用するとカビが生えやすかったのですが、ビネガーメーカーを使用すれば、氷砂糖の代わりに半分はちみつを使用してもカビは発生しませんでした。

 

また、旬の果物や、黒糖やきび糖など、自分の気に入った材料でササっとオリジナル果実酢やジュースができるのは単純にうれしいところ。市販のジュースを飲むのは身体に悪そう……という人も、自家製フルーツ酢やシロップなら罪悪感が薄れるのでは? お酒で割ってもおいしいので、夜のお供としてもぴったりですよ。