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2023/7/6 20:00

「吸引だけじゃ物足りない!」キレイ好き層にダイソン初の水拭きコードレス「サブマリン」が刺さりそう

ダイソンは水拭きもできる「Dyson V12s Detect Slim Submarine(ダイソン V12s ディテクト スリム サブマリン)」(直販価格12万1000円)と、同社のコードレス史上最もパワフルな「Dyson Gen5detect Absolute(ダイソン ジェンファイブ ディテクト アブソリュート)」(同12万1000円)の2モデルを発売しました。

↑水拭きもできる「Dyson V12s Detect Slim Submarine」(左)と、同社のコードレス史上最もパワフルな「Dyson Gen5detect Absolute」(右)

 

Dyson V12s Detect Slim Submarineはダイソン初の水拭き機能を搭載したモデルで、付属する「Submarineウェットローラーヘッド」を装着することで、「自動給水」から「汚れを吸着」、「汚れを汚水トレイにかき取る」まで自動で行う機能によって床を水拭きできます。吸引掃除と同時に水拭き掃除は行えませんが、これ1台で吸引掃除から水拭き掃除まで一通り行えるのが大きな魅力です。

 

一方、Dyson Gen5detect Absoluteは、毎分最大13万5000回転を実現した最新の「第5世代Hyperdymiumモーター」を搭載。ダイソンのコードレス史上で、最もパワフルであることを売りにしています。0.1μmもの微細な粒子を145回折りたたんだ全長1.9mのフィルターによって99.99%捕えるのが大きな特徴です。

 

ローラーに自動で給水し、汚水はトレイにためる仕組み

パワフルなDyson Gen5detect Absoluteも魅力ですが、標準質量が3.2kgとかなり重いことが惜しいところ。やはり注目は、ダイソン初の水拭き機能を搭載するDyson V12s Detect Slim Submarineです。

 

付属するSubmarineウェットローラーヘッドは、容量300mlの給水タンクと容量360mlの汚水トレイを搭載。8つの自動給水ポイントから毎分18mlの水をウェットローラーに供給し、均等に水を行きわたらせて水拭きを行います。吸着した食べこぼしや液体、皮脂、小さなゴミなどは、内部のステンレススクレイパーがかき取って汚水トレイに排出される仕組みです。1回の給水で最大110m2(約66畳)の床面を水拭き掃除できるとのこと。

↑Dyson V12s Detect Slim Submarineに付属するSubmarineウェットローラーヘッド

 

Submarineウェットローラーヘッドはモーター駆動するものの、吸引機能は搭載していないため、水分などを吸い込んでモーターが壊れる心配は全くありません。なお、吸引掃除をする場合は、付属のFluffy Opticクリーナーヘッドなどを使う必要があります。

↑Submarineウェットローラーヘッドの仕組み。ウェットローラーに接するステンレススクレイパーが汚れをかき取ります

 

↑発表会場では巨大なSubmarineウェットローラーヘッドの模型も展示されていました

 

Submarineウェットローラーヘッドは薄型設計になっており、家具の下など掃除がしにくい場所でもゴミや食べこぼしを水拭きできます。使用後のウェットローラーと本体ケースは希釈した家庭用洗剤によって水洗いが可能なほか、食器洗い乾燥機にも対応しているのでメンテナンスもラクだといいます。

↑Submarineウェットローラーヘッドはワンタッチで分解でき、汚水トレイと給水タンク部、ウェットローラーを取り外せます

 

光でホコリを可視化できるヘッド搭載で吸引掃除も抜かりなし

Dyson V12s Detect Slim Submarineには、光でホコリを可視化できる「Fluffy Opticクリーナーヘッド」も付属しています。2021年に登場した「Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド」に比べて床面をより広く照らし出し、約2倍のホコリを可視化できるようになりました。

 

また、吸気口に設置したピエゾセンサーによってゴミの量とサイズを常に計測。床面の種類やゴミの量によって吸引力を自動調整する機能も備えています。

 

発表会では重曹などをFluffy Opticクリーナーヘッドで掃除するデモと、こぼしたコーヒー、クレヨンによる落書きなどをSubmarineウェットローラーヘッドで掃除するデモが行われました。Fluffy Opticクリーナーヘッドは光でホコリを可視化してキレイに吸い取り、こぼしたコーヒーやクレヨンによる落書きは、Submarineウェットローラーヘッドがしっかりと落とす過程を見ることができました。

↑Fluffy Opticクリーナーヘッドは光でホコリを可視化しながら掃除を行えるのが魅力です

 

↑重曹はしっかりと吸い取ったものの、クレヨンによる落書きは残りました

 

↑ヘッドをSubmarineウェットローラーヘッドに変更。通った後はクレヨンが消えています

 

↑こぼしたコーヒーもこの通りキレイになりました

 

Dyson Gen5detect Absoluteのパワフルさも魅力

発表会ではDyson Gen5detect Absoluteの吸引力の強さについてのデモも行われました。深い溝からゴミを吸い取るデモ、ベッドにベビーパウダーをまき、ベッドパッドとシーツ越しに吸い取るデモが行われました。

↑すき間の奥に詰まったプラスチックのボールのようなものを吸い取るデモ

 

↑左端の浅い溝だけでなく、右端の深い溝からもすべて吸い取りました

 

↑ベッドにベビーパウダーをまき、ベッドパッドとシーツをかぶせた上からDyson Gen5detect Absoluteで吸い取るデモ。ゆっくりと前から後ろに2回に分けて掃除をします

 

↑ベッドパッドとシーツを取り外したところ、掃除機をかけたところ(上部分)だけキレイになりました

 

↑吸い取ったベビーパウダーはこの通りクリアビン(ダストケース)に捕集

 

欲を言えば、このパワフルさでSubmarineウェットローラーヘッドにも対応していれば、“最強”のコードレススティック掃除機になれたのに……その点が少し残念なところです。

 

吸引掃除では物足りなくなったユーザーに刺さる製品

コロナ禍がようやく収まりつつある中で、リモートワークから通勤に戻る会社も多いと思いますが、コロナ禍約3年間の中で我々の生活スタイルが大きく変化しました。室内の清潔感にこだわる方が増えたためか、吸引掃除だけでは足りずに水拭き掃除もしたい、してほしいと思う人は多いのでしょう。その証拠に、ロボット掃除機でも吸引掃除に加えて水拭き掃除を行えるモデルが人気になっています。

 

しかし、水拭き掃除ができるロボット掃除機でも、クレヨンによる落書きのような頑固な汚れはなかなか落とせないのが実情。Dyson V12s Detect Slim Submarineはそんな汚れでもしっかりと落とせるため、「部屋の隅々まで自分の手でしっかりと掃除機がけや水拭き掃除をしたい」という人にはぴったりの製品なのかもしれません。

↑発表会には家事代行サービスを提供するベアーズ取締役副社長で全国家事代行サービス協会 会長を務める高橋ゆきさんが登壇しました。掃除のコツについて「ホコリは乾いているうちに取り除くのがポイントで、汚れは水分を与えて濡らすとふやけて取り除きやすくなります」と語りました。さらに「から拭き、仕上げみがきが拭き掃除のプロにとって重要なポイントです」とのことでした