日本の製品を海外の人に見てもらい、その反応を見て日本とのギャップを知る本企画。今回は、ベルギー、イギリス、フランス出身の3人に集まってもらい、ドウシシャのコーヒーメーカー「クワトロチョイス」を試していただきます。本機はミキサーの機能も併せ持ち、フラッペやスムージーも作れる1台で4役の多機能ぶりが持ち味。実際に使ってもらったら、3人はいったいどんな反応を見せるのか、さっそく見ていきましょう!
【クワトロチョイスを試すのはこの3人!】
トムさん(左):イギリス出身の英語教師。この8月に来日。 ハンナさん(中央):ベルギー出身の留学生で、9月に日本に来たばかり。 オリバーさん(右):フランス出身の留学生。昨年の夏に初来日し、この夏から1年間留学予定。
まずは何の予備知識もない状態で、本機の実演販売の動画を見てもらいました。「こんなコーヒーメーカー、初めて見たよ」と驚きの声が上がると同時に、「たくさんの種類ができるのはいいけど、肝心の味はどうなんだい?」と、興味を持ちつつも、いまいち製品に納得できていない様子。そこで、実際に本機でドリンクを作ってもらいました。
【トムさんたちが見た動画はコチラ】
本機のボタンは5つ。「ホットコーヒー」「アイスコーヒー」「コーヒーフラッペ」「フラッペ」「スムージー」があります。3人ともこの選択肢の多さに戸惑っている様子。
「フランスでは、カプセル式のコーヒーマシンが普及していて、マシンはシンプルなものが多い。それに比べると、ずいぶんと凝った作りをしているね」(オリバーさん)
「ボタンの『Ice Cofee』って何? ああ、日本ではコーヒーに氷を入れるんだね(※)。でも普通は、こんなにたくさんボタンはないよ。果たして簡単に使いこなせるのかな?」(トムさん)
※ヨーロッパではあまりアイスコーヒーは普及していない
では、まず基本のコーヒーから作ってもらいました。コーヒーの淹れ方は一般的なドリップタイプのコーヒーメーカーとほぼ同じ。違うのは、容器の中に保冷、保温効果を持つ真空ステンレスサーバーを取り付けるくらいです。コーヒー粉、水をセットし、「Hot Coffee(ホットコーヒー)」ボタンを押したら、ほどなくして温かいコーヒーが完成しました。
「うん、おいしい! 私はコーヒーが大好きでドリップコーヒーを毎日飲んでいるんだけど、それと同じ味だわ」(ハンナさん)
「フランスでは朝はカフェオレ、昼はエスプレッソを楽しむ人が多いけど、これはエスプレッソに比べると飲みやすい味だね。悪くないよ」(オリバーさん)
続いて、コーヒーフラッペを作ってみます。容器に、氷と牛乳、砂糖を入れたとき、あることに気づいたハンナさん。「容器の底にカッターがついてる! つまり、これ自体がミキサーというわけね」。あとは本体に水とコーヒー粉を入れ、「Coffee Frappe(コーヒーフラッペ)」ボタンを押すと、ほどなくしてミキサーが回り始めます。これには一同ビックリ!!
「ワオ〜!! 何が始まったの!?」(ハンナさん)
「……ビックリした(笑)。そうか、コーヒーを入れてから、氷を砕きながら撹はんするんだね」(オリバーさん)
「氷を砕くコーヒーメーカーなんて、ベルギーでは見たことないわ!」(ハンナさん)
ミキサーが回転すること約1分。あっけにとられている間に、コーヒーフラッペの完成です。ではさっそくフラッペを飲んでもらいましょう!
実は、「フラッペ」とはフランス語。そのフランス出身のオリバーさん、フラッペを口にして思わず、「C’est bon!」(セ・ボン=おいしい)とひとこと。
「クリーミーですごくおいしいね! これはシェアしたくないな。一人で全部飲んでしまいたい!(笑)」(オリバーさん)
「うん、私もこの味大好き! 氷がなめらかだし、コーヒーの苦みや風味もしっかり生きてる」(ハンナさん)
材料を入れ、ボタンを押すだけでドリップから氷の粉砕、撹はんまでやってくれる手軽さとおいしさに、みなさん感動した様子です。
クワトロチョイスでできることは、まだまだあります。続いて「Smoothie(スムージー)」ボタンを使って、「桃とヨーグルトのスムージー」を作ってもらいました。「桃とヨーグルトのスムージー」は、凍らせた白桃の缶詰とヨーグルト、牛乳、はちみつを容器に入れて、スムージーボタンを押すだけで作れます。
「スムージーボタンは、好みの加減になったら押すのをやめればいいんだね」(トムさん)
「これはおいしいに決まっているわ。ワクワクする!」(ハンナさん)
出来上がったスムージーを、ハンナさんに飲んでもらったところ「フルーツもなめらかになっていておいしい! ベルギーではヨーグルトシェイクが人気だけど、それよりもおいしいわ! 自分の好みにアレンジできるのがいいわね」と大満足のご様子。
続いて、カクテルの「たっぷりフルーツの赤ワインソーダ」を作ってもらいました。こちらは、リンゴと缶詰の白桃をスムージーボタンで砕いた後、赤ワインと炭酸水を入れて完成です。朝からワインを飲むこともあるという、ワイン好きのオリバーさんに早速飲んでもらうと……
「うん、おいしい!! フルーツがしっかり混ざって、ワインがデザートみたいな感覚になったよ。休日のブランチに飲みたくなるような味だね!」と、こちらもかなり気に入ったご様子です。
最後に、それぞれお気に入りのドリンクを持って3人で「Cheers!」。さて、今回のクワトロチョイス、使ってみた感想は?
「コーヒーだけじゃなく、カクテルも作れるのがいいよ。1台にこんなにたくさんの機能を入れているあたり、さすがは日本だね! 日本に来て、まだコーヒーメーカーを買っていないけど、どうせならいろいろ作れるクワトロチョイスを選ぶのもアリかな」(オリバーさん)
「アイデア次第で、いろんなドリンクができそう! 日本ならではの食材もどんどん使って試してみたいわね。たとえば、あんことか、みかんとか、抹茶とか。操作もすごく簡単だし、これがあれば毎日手軽に楽しめそう!」(ハンナさん)
「イギリスではコーヒーは外で飲むことが多いけど、これなら家で毎日安く飲めるね。見た目も結構オシャレだし、コーヒーメーカーとミキサーの2台置かなくていいから、省スペースなのがいい」(トムさん)
3人とも、クワトロチョイスで作るドリンクをかなり気に入った様子。また、1台でコーヒーはもちろん、コーヒーフラッペ、フラッペ、スムージーが作れる多機能ぶりを見て、日本の技術に改めて関心する声も上がりました。これからの季節、人が集まったら、本機を使ってカクテルやフラッペを楽しんでもいいですし、クリスマスプレゼントやお歳暮として本機を贈ってもいいでしょう。世界が驚くクワトロチョイス、いちど手にとってみてはいかがでしょうか。
撮影/黒飛光樹(TK.c)