スマートリモコンやスイッチロボットなどで在宅を装う
先ほど紹介した「刑法犯に関する統計資料」によると、2022年の住宅侵入窃盗の認知件数1万6524件のうち、家人が留守中に侵入する「空き巣」が1万553件(約63.9%)、家人が就寝中に侵入する「忍び込み」が4162件(約25.2%)、家人がいる中で侵入する「居空き」が878件(約5.3%)と、圧倒的に留守中が多くなっています。そうなると、次の手段として考えられるのが「在宅を装うこと」です。
特に出張などで数日以上家を空けることが多い人は対策した方がいいでしょう。おすすめしたいのは、以下の方法です。
・スマートリモコンで照明を自動的につける
・スイッチロボットで壁スイッチを押して自動的に照明をつける
先ほど紹介したCANDY HOUSEの「ハブ3」のほか、「スマートホーム初心者が最初に買うべき!『スマートリモコン』選びの条件と使い道」で紹介したスマートリモコンでも照明のリモコンを学習することで遠隔操作できるようになります。
CANDY HOUSEは壁スイッチなどのボタンを遠隔操作できるスイッチロボット「セサミボット2」(実売価格2178円・税込)もラインナップしており、これを利用すればリモコンが使えない照明でも遠隔操作できるようになります。
セキュリティカメラやスマートドアホンなどで万全対策
自宅のセキュリティを万全にするためには、やはりセキュリティカメラの導入がおすすめです。人感センサーで人や物の動きを検知して自動的に撮影できるのはもちろんのこと、アラート音を発生させることで侵入者を追い払う機能を持つものもあります。おすすめのアイテムとしてアマゾンの「Ring」シリーズを紹介しましょう。
スマホアプリで遠隔応答したり、動作を検知すると自動録画したりしてくれるスマートドアホンの「Ring Battery Doorbell Plus」(実売価格2万4980円・税込)や、屋内用の有線カメラ「Ring Indoor cam」(同4980円)、センサーライトとセキュリティカメラを一体化した屋外用カメラ「Ring Spotlight Cam Plus Battery」(同2万4980円)などをラインナップしており、玄関から室内、庭などの屋外まで家の内外をしっかり防犯できます。Ringのスマートドアホンや無線カメラはバッテリーが共通なので、予備を用意しておけばバッテリーが切れる前に交換でき、常に自宅のセキュリティを万全に保つことができます。
そのほか、これまでにも何度か紹介してきた+StyleやSwitchBotなどのプラットフォームでも屋内用、屋外用のカメラをラインナップしています。1つのアプリで家電の操作のほか、カメラ映像も確認したいのであれば、自分が使っているプラットフォームの製品で揃えるのもおすすめです。
防犯対策としてセンサーライト付き屋外用カメラを導入するのが一般的ですが、屋内用の場合は同居する家族のプライバシーの課題もあります。家族がいる場合は、庭やベランダに出る掃き出し窓など泥棒の侵入経路になる場所を撮影するよう設定し、室内はほとんど映らないようにするなど、プライバシーの保護を検討したいですね。