ライフスタイル
2015/12/1 15:00

気分は財前! レノボの技術の粋を大和研究所に見た!

先日、横浜みなとみらいにあるレノボの大和研究所のプレスツアーに参加してきました。

 

大和研究所は元々ThinkPadが日本IBM時代に神奈川県大和市にある研究所で開発されていたことから、みなとみらいに移ったいまでも当時の「大和」研究所を名乗っているそうです。

 

実際、場所は移ったものの、研究所で働く人たちは基本的に変わっておらず、大和で培われたノウハウが活かされているとのこと。

 

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レノボの大和研究所が入っているみなとみらいセンタービル。

 

ここで研究開発しているのは、耐久性などの故障の原因を取り除くことや、静音性や無線試験などの快適性など、使い勝手の良さやクレームで上がってきた部分の改良が行われています。
まず見せてもらったのが、電磁波測定器による試験。立体駐車場のターンテーブルのようなものの上にある机にはノートPCや液晶ディスプレイが設置してあり、どの角度からどのくらいの電磁波が発生するか測っていました。

 

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ターンテーブルがくるくる回っており、PCのどの角度から電磁波が発生しているか計測。

 

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揺らし実験。ファンが動いている状態で持ち歩いて揺らしても故障しないかを確認。

 

次の部屋では振動に対する耐久性のテストを行っていました。横の動きや縦の動き、さらに面に対する振動など様々な角度から振動を与えて、耐久性を高めるためのデータをとっていました。

 

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振動実験。ずっと揺れているのではなく、結構大きな振動が定期的に発生する形でテストしていました。装置に手をつけると、身体中に振動が伝わるレベルの強さです。

 

次の部屋では埃や砂塵に対する耐久性のテストを行っていました。専用に作ったオリジナルの埃が舞うケースや、砂漠の砂が舞うケースのなかで起動させ、ファンから埃や砂塵が入っても作動するかのテストを行います。さらに、落下テストも実施。いくら実験とはいえ、ノートPCを落下させるのは心臓に悪い! というのが見学した感想でした。

 

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ディスプレイの角を持っても問題ないように、ねじれのような負荷がかかっても大丈夫かどうか圧力をかけます。

 

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左側のタンク内には埃が入っており、右のタンクには砂が入っています。窓は曇って見えにくいですが、ThinkPadが悪条件の中、起動しているのがわかります。

 

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落下テスト。4つ角すべて、鉄の上に落としても大丈夫か確認します。起動することはもちろん、液晶がカバーにヒビが入っても不合格という厳しさです。

 

次の部屋は騒音のテスト。旧モデルと新モデルとの比較で、どれだけ静音性が高まったかを比較しましたが、そもそも耳もとまで近づけないとノイズが聞き取りにくいレベルの騒音。それすらも軽減しているのは驚きの一言です。

 

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ありえない厚さの扉で密閉された空間でのノイズテスト。

 

次の部屋は強い電波に晒されたときに、暴走せずに動くかどうか。対策を練っていないPCに電波を近づけると、マウスのポインタが勝手に動いていました。さらに静電気実験。通常、静電気は3000V程度といわれていますが、4000Vでの電圧をかけてテストします。

 

続いてUSBコネクタでの実験では、さらなる負荷をかけたUSBメモリを挿しても問題がないかを確認していました。ちなみに、湿度が高めの日本では、静電気による事故や故障はほとんど発生しませんが、乾燥した砂漠地帯では、静電気による故障が発生するとのこと。日本で開発していても基準はグローバルということですね。同じ部屋の隣の場所では、加圧実験を実施。天板に加圧しても液晶がしっかりと表示されるようにテストしていました。

 

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近づけるとLEDが勝手に点灯してしまうほどの電磁波を浴びせ、まともに動くか検証。

 

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高圧電流を流しても起動するかテスト。USBメモリには、5回もチャージし、約1万Vも帯電させた状態で、PCに挿しこんでいました。

 

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ヒンジの開閉実験。ThinkPad Yogaは360度の回転でテストを行っていました。

 

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こちらは一点に向けて荷重をかけるテスト。

 

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かけている荷重は非公表ながら、写真のおもりと同じ荷重をかけているとか。ピンポイントにかけている荷重としてはかなりの重さとのこと。天面全体だと、成人男性が乗っても問題がないレベルの荷重を想定しているそうです。

 

1時間以上をかけて、じっくりと見させていただきましたが、気分はまさに「下町ロケット」の財前部長。レノボは佃製作所のような中小企業ではありませんが、優れた技術力に様々な実証テストを繰り返して、製品が出来上がるのだなぁっと感服した次第です。

 

(写真・文/岡安学)

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