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2018/3/10 17:00

「電気+ガス」のセットプラン、東京電力と東京ガスではどっちがおトク? 5項目で比較してみた

2016年4月に電力が自由化され、2017年4月には都市ガスが自由化されました。電気とガス、どちらも自由化されたことで新規参入が可能となり、さまざまな企業がお得なプランを打ち出しています。そんななかで注目なのが電気とガスのセット販売。バラバラの会社で契約するよりもセットにしたほうが「セット割」が発生してお得になるのです。

 

そこで今回は、電気は東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力)、ガスは東京ガスで契約しているというご家庭に向けて、東京電力の「電気+ガス」セットと東京ガスの「電気+ガス」セット、乗り換えるならどちらがお得かを検証してみました。割引額や付与されるポイント、オプションとして用意されているサービスなど、1つ1つをチェックしていきましょう。

※本稿の内容は、2018年2月現在発表のプラン・サービスに基づき検証しています。また、お住まいの地域や契約プランによって価格が異なる場合があります

 

それぞれのプランの概要

東京電力と東京ガスのそれぞれの「電気+ガス」のセットは以下のようになっています。

 

【東京電力】

電気:「スタンダードS」(もしくは「スタンダードL」)

ガス:「とくとくガスプラン」

「スタンダードS」プランは、ほとんどの家庭が現在契約している、10~60Aまでアンペア数が選べる「従量電灯B」に相当します。「電気+ガス」セットにするためには「従量電灯B」を「スタンダードS」契約に切り替える必要があります。

■東京電力のプランの詳細はコチラ

 

【東京ガス】

電気:「ずっとも電気1」(もしくは「ずっとも電気2」)

ガス:従来の「一般料金」契約(もしくは「ずっともガス」)

「ずっともガス」プランは、一般料金に比べ、ガスの使用量0~10㎥までの単価が高く、基本料金の区分けも変わるものの、ガス料金1000円につき5ポイントのパッチョポイントが付与されるプランです。

■東京ガスのプランの詳細はコチラ

 

では、ここからは利用世帯が多いであろう代表的なプランを例に、いくつかの項目にわけて、詳しく見比べていきましょう。

 

①電気料金

■東京電力「スタンダードS」

「スタンダードS」は2016年4月から始まった新しいプラン。昨年11月に料金改定されて、これまでの従量電灯Bとほぼ同一の料金体系となりました。違いは電気料金1000円につき5ポイント付与、毎月届く検針票が紙ではなくウェブ化されるという点です。

※大型冷蔵庫を使う店舗や家電が多い家庭向けの、60Aを超える「スタンダードL」プランも「電気+ガス」セット割を受けられますが、本稿では一般的な「スタンダードS」を紹介しています

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↑「スタンダードS」の料金表(※2018年2月現在)。東京電力ウェブサイトより

 

■東京ガス「ずっとも電気1」

「ずっとも電気1」は、30~60Aで電気を契約する家庭を対象にしたプランです。10A~60Aまで契約できる、電気使用量が少ない家庭向けの「ずっとも電気1S」というプランも2018年4月から新設される予定ですが、こちらは電気とのセット割・270円引きが適用されないので(※)、270円割引を狙うなら30A以上の「ずっとも電気1」になります。

※「ずっとも電気1S」とガスをセットで契約した場合は、基本料金および電力量料金の合計額(税込)の0.5%にあたる金額を割引

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↑「ずっとも電気1」の料金表(2018年2月現在)。東京ガスウェブサイトより

 

【比較】

1人暮らし・少人数世帯なら東京電力、電気をたくさん使うなら東京ガスがお得

両者の料金表を比較すると、東京ガスも東京電力も基本料はまったくの横並び。違うのは1段料金、2段料金、3段料金の区切りと各単価です。東京電力のほうが1段料金の単価が安く、一方、3段料金に入ると東京ガスのほうが安く設定されています。つまり、電気をある程度たくさん使う家庭では東京ガスの電気に切り替えたほうがお得、逆に1段料金でとどまっている1人暮らしや少人数世帯では東京電力のほうがお得という計算になります。

 

②ガス料金

■東京電力「とくとくガスプラン」

「とくとくガスプラン」は2017年4月に始まったサービス。基本料金、単価とも東京ガスの一般料金に比べて約3%ほど安く設定されているのが特徴です。いまなら開始から1年間、「スタート割」でさらにガス料金が5%引きになるキャンペーンも実施中です。

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↑「とくとくガスプラン」の料金表(2018年2月現在)。東京電力リリースより

 

■東京ガス「一般料金」/「ずっともガス」

東京ガスの「一般料金」契約は、いわゆる通常のガス契約。一方の「ずっともガス」プランはガス料金1000円につき5ポイントのパッチョポイントが付与されるものの、ガスの使用量が一定以下の場合、一般料金契約よりもガス料金が高くなる場合があるので、一度シミュレーションしてから選択するとよいでしょう。

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↑東京ガスの一般料金の表(2018年2月現在)。東京ガスウェブサイトより

 

【比較】

ガスの使用量に関わらず東京電力がお得

東京電力の「とくとくガスプラン」は、後発ということもあって東京ガスを意識した価格設定になっており、東京ガスの一般料金と比べるとどの使用量の段階でも約3%価格が安くなっています。そのためほとんどガスを使わない家庭でも、たくさん使う家庭でもお得になります。特に、ガス暖房を使っていたり、ガスコンロによる煮炊きが多かったり、ガス給湯器のお風呂に毎日入っていたり……といった家庭では、「とくとくガスプラン」に乗り換えると、「3%+スタート割5%割引」で年間にするとかなりの額が節約できるでしょう。

 

③セット割

■東京電力「ガスセット割」

電気の「スタンダードS」プランとガスの「とくとくガスプラン」をセットで契約することで、毎月の電気料金から100円引きされます。

 

■東京ガス「ガス・電気セット割」

電気の「ずっとも電気1」プランとガスのセット契約で、毎月の電気料金の基本料金から270円引きされます。

 

【比較】

東京電力は確実に毎月100円割引、東京ガスは条件付で毎月270円割引

どちらも電気とガスをセットにすることで割引が受けられますが、東京ガスは月額270円割引になるので、電気とガスをセットにするメリットがより大きいと言えます。ただし、東京ガスの270円割引を受けるには、契約アンペアが30A以上の「ずっとも電気1」プランへの加入が条件となっており、現在15Aや20Aなどを東京電力で契約している家庭では乗り換えるメリットは小さいでしょう(電気使用量が少ない家庭向けプラン「ずっとも電気1S」も4月に開始される予定ですが、その場合のセット割は電気代の合計額から「0.5%引き」になります)。

 

④ポイントサービス

■東京電力

電気の「スタンダードS」プラン加入で、毎月の電気料金1000円につき5ポイント付与。このポイントは、電気料金の支払いにも利用できます。

 

■東京ガス

電気の「ずっとも電気1」プラン加入で、毎月の電気料金1000円につき15ポイント付与。加えて、ガスが「ずっともガス」プランの場合は毎月のガス料金1000円につき5ポイント付与。さらに、2019年3月までは「ずっとも電気」+「ずっともガス」で契約した場合に、毎月のガス料金1000円あたり+10ポイントされます。

 

【比較】

ポイント量では東京ガスに軍配

付与されるポイントに関しては東京ガスに軍配が上がります。どちらのポイントも1ポイント1円相当で、Pontaポイント、Tポイント、WAONポイント、nanacoポイントなど主要なポイントに交換できます。

 

⑤そのほかのサービス

■東京電力

・「ガス機器修理サービス」(無料)

・「生活かけつけサービス」(月額300円・税別)

・「家電修理サービス」(月額200円・非課税)

東京電力の「とくとくガスプラン」を契約すると、もれなくついてくるのが「ガス機器修理サービス」。ガスコンロ、ガス給湯器、ガスファンヒーターなどが故障した際に、無料の修理が受けられます。新品設置から10年以内の機器なら最大50万円(税込)の修理まで費用自己負担がありません。何台でも何回でも修理OK、しかも24時間365日修理を受付けてくれるという非常に頼もしいサービスです。

 

そのほか、電気設備や水まわり、カギ、窓ガラスのトラブルなどがあった際に24時間365日いつでもかけつけてくれ、応急処置費用は上限2万円(税込)まで無料の「生活かけつけサービス」(月300円・税別)や、新品購入から10年以内のエアコンや冷蔵庫、洗濯機などの家電を最大50万円まで自己負担なしで修理してくれる「家電修理サービス」(月200円・非課税)などのオプションが用意されています。

 

■東京ガス

・「生活まわり駆けつけサービス」(基本無料)

・「電気トラブルサポート」(基本無料/2018年4月よりサービス開始)

・クックパッドのプレミアムサービスの機能「人気順検索」が利用可能(無料)

ガスと電気をセットで契約すると、水まわり、玄関鍵、窓ガラスのトラブル時に駆けつけて対応してくれる「生活まわり駆けつけサービス」が月会費無料で受けられます。24時間365日受付し、一次対応の出張費・30分以内の作業費が無料。ただし、設備取替などの二次対応での費用や、部品代・特殊作業代といった別料金が発生する場合もあります。

 

また、「ずっとも電気」の契約者は「電気トラブルサポート」も月会費無料で受けられます(2018年4月よりサービス開始)。これは「停電」「分電盤やブレーカーの不具合」「照明器具の不点灯・チラつき」などのトラブルが起きた場合、専門スタッフが応急対応を行うサービス。無料の範囲は一次対応の出張費・60分以内の作業費となっています。

 

ほかには、レシピサイト「クックパッド」のプレミアムサービス「人気順検索」が同社のWEB会員サービス「myTOKYOGAS」内で無料で利用可能になるという面白いサービスも。料理好きには見逃せませんね。

 

【結論】東京電力か、東京ガスか? それは月々の電気代&ガス代が決め手!

これまで細かくチェックしてきましたが、東京電力と東京ガス、どちらのセットに乗り換えるのがお得なのかは、それぞれの家庭の電気とガスの使用状況で変わってくるため一概には言えません。本稿で紹介しきれていない料金プラン含め、両社のサイトで細かいシミュレーションができるので、片方だけではなく双方の試算を出して比較・検討するのがオススメです。

 

ただ、ざっくりまとめると、電気をたくさん使っていて、電気代が高いと感じている人は東京ガスの電気に乗り換えれば、3段料金に突入した場合の単価が安く、セット割も270円引きなのでメリットも大きいです。逆に電気は節約していて電気代はそれほどではないものの、ガスファンヒーターや、ガスオーブン、ガス給湯器などを使用していてガス代が高いという家庭では、「スタート割」の恩恵が大きいため東京電力のガスに乗り換えたほうがお得になる可能性が高いです。

 

どちらにせよバラバラの契約よりも、大部分の家庭で「電気+ガス」のセットに変えたほうがお得なことは確か。4月の新年度スタートを機に、家計の見直しを検討してみては?

 

東京電力、東京ガス以外の「電気+ガス」セット

ちなみに東京電力、東京ガス以外にも「電気+ガス」のセット契約で割引になるサービスを行っている企業がいくつかあります。以下に例を挙げてみました。

 

■京葉ガス 「マイホームあかり」

千葉県北西部で都市ガスを供給している京葉ガスのサービス。電気とガスの「ペア割」で毎月の電気基本料金から170円が割引になります。

 

■ニチガス 「プレミアム5+プラン」

関東近県にプロパンガスや都市ガスを供給するガス大手のニチガス。「プレミアム5+プラン」では、提携している東京電力の「スタンダード」プランとの「電気セット割引」で月額料金が100円割引になります。ほかにも「ビットコイン割引」などユニークな割引もあります。

 

■青梅ガス「ガスセット割引」

東京都青梅市を中心としたガス会社・青梅ガスでは電気料金プラン「OGプランB」を提供しています。ガスとのセット契約「ガスセット割引」は、電気使用量1kWhあたり1円が電気料金から割引となります。

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