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2018/7/31 6:00

メルカリだけじゃない! ブランド品に特化したフリマアプリ「KANTE」の強みとは?

近年、メルカリやラクマなどさまざまなフリマアプリの人気が高まり、中古品に対する抵抗感が減った人も多いのではないでしょうか? とはいえ、それはあくまで少額商品の場合に限られます。ブランド品をフリマアプリで買うことに関しては、まだまだ偽物への不安があるのが現実でしょう。

 

そこで注目したいのが、鑑定付きのブランドフリマアプリ「KANTE(カンテ)」。多くのリユース品を取り扱い、ECにも力を入れているコメ兵が提供しています。ブランド品を安心して購入できると聞き、その理由を探るべく「KANTE」の立役者である同社のマーケティング統括部長の藤原義昭さんにお話しを伺いました。

 

↑コメ兵執行役員 マーケティング統括部長 藤原義昭さん。2000年にECサイトの立ち上げに携わり、2010年にWEB事業部に就任。2014年にシステム全般を統括するIT事業部に業務範囲を拡大。2016年からは、執行役員として店舗とEC、システムすべてのマーケティングを統括している

 

 

店舗だけじゃない、ECやデジタルマーケティングにも注力するコメ兵

コメ兵は、名古屋発のブランド品買取販売店です。“誰かがいらなくなったものを、必要な人に届ける”。そんな精神を掲げる同社は、2017年に創業70周年を迎えました。名古屋の大須にあるたった5坪の古着屋から始まったコメ兵は、いまでは全国に33店舗を構えるほどに成長。また、中国企業との合弁会社設立や、タイのサハ・グループと業務提携を行うなど、海外展開も進めています。

 

しかし、広げているのはリアル店舗だけではありません。2017年11月にフリアアプリ「KANTE」をリリースし、2018年2月にはヤフオク!に出品している商品のお取り寄せサービスを開始。同年3月にZOZOUSEDに出店、5月にLINEショッピングで展開を開始するなど、ECにも注力を注いでいるのです。

 

↑ZOZOUSEDのホーム画面(左)、LINEショッピングの商品選択画面(右)

 

 

“鑑定付き”のフリマアプリとは?

昨年11月にリリースしたばかりの「KANTE」は、ブランド品という高単価商品に特化していながら、現在約15万ダウンロードを突破しています。「KANTE」の特徴は、個人間で商品の売買を行うフリマアプリに、コメ兵が鑑定を行う「KOMEHYOカンテイ」システムが付いていること。ブランド品に絞っているため、出品できる商品は1万円からとなっています。取り扱う商品は、時計や服、バッグやジュエリーなど。

 

↑「KANTE」のホーム画面(左)。画面右下の「出品」ボタンから簡単に出品できる。約1カ月売れなかった商品を、店頭と同じ金額でコメ兵が買い取りの提案を行うサービスも利用可能。商品の詳細画面(右)では、「KOMEHYOカンテイあり」と「KOMEHYOカンテイなし」を選択できる

 

 

出品された商品が鑑定されるタイミングは、購入を決定してから商品が届くまでの間。出品者は、KANTE事務局に商品を送り、そこでコメ兵による鑑定が行われます。商品が問題なかった場合、商品はきれいに梱包されて、コメ兵から購入者に発送される仕組みです。偽物だった場合は、取引キャンセルとなり、売り手に返却されます。

 

他のフリマアプリは、購入後のアフターフォローをしてくれるのに対し、購入前にトラブルを防ぐ仕組みが充実しているため、安心して購入できるのがメリットです。

 

 

最大の肝“鑑定力”を育て続ける

偽物が出回りやすいリユース市場において、最も重要なのは“鑑定”です。コメ兵では総勢300人もの鑑定士の目によって、店頭→商品センター→店頭の3か所で鑑定を行い、偽物をふるい落としているとのことです。

 

「全国にあるコメ兵店舗の商品はすべて、店頭での鑑定後、より目利きな鑑定士が揃う名古屋の商品センターに送られ、鑑定されます。そこで、経験を積んだ上級鑑定士たちによって何重ものふるいにかけられ、最後は店舗にいる鑑定士が再びチェックして完了します。」(藤原さん)

 

多くの人間の目により、幾重のチェックを行う品質管理の徹底ぶりがうかがえます。「KANTE」が備える「KOMEHYOカンテイ」システムでも同じ工程で鑑定されるため、安心してブランド品を購入できるのです。

 

商品センターで目利きのある鑑定士たちは、どのように育てられるのかも気になります。藤原さんによると、「社内には教育部門があり、知識と経験を誇る上級鑑定士が先生として従業員に教えています。鑑定士になるにはまず、販売を経験して本物をしっかり見て触ることからスタート。鑑定の教育を半年以上受け、社内試験に合格した者しか買取デビューはできません」とのこと。社内で鑑定士を育成し続ける専門の部署がある徹底ぶりに驚きました。

 

KANTEの「KOMEHYOカンテイ」にかかる日数は最短1日。たとえば、朝に荷物がコメ兵に届けば、その日中には発送されるそうです。購入から手元に届くまでが最短3日と、鑑定込みでのこのスピード感はうれしいですね。

 

 

ニッチなブランド市場、そしてリユース業界の課題とは?

何でも取り扱うフリマ市場とは異なり、ブランドリユース市場はニッチ。一品あたりの金額が大きい一方で、ユーザー数は少ないという現実があります。

 

「ブランド品はニッチな市場なので、それ自体を知る方法が少ない。KANTEだけでなく、コメ兵自体も関東では知らない人がたくさんいます。でも、愛知出身の人は『こんなところにコメ兵があった!』ってツイートしてくれるんですよ(笑)」

 

ニッチな市場で挑むコメ兵の今後の課題は、リユース市場自体を盛り上げていくこと。「そもそもリユースの認知を広める必要がある。いろんなCtoCのプラットフォーマーがいますが、小売全体で占めるリユースの割合はまだまだ小さい。まずは、リユース未経験の方々に体験してもらうことが課題です。中古品を買って浮いたお金で、新品は少し高いものを買ったり、使わなくなったものを売って、新しいアイテムやアクティビティを楽しむための資金にしたり、消費者により賢く買い物をしてもらえれば」と、藤原さんは語ります。

 

 

↑今回取材した先は、新宿にあるメンズ専門の「KOMEHYO新宿店ANNEX」。地下1階から地上4階までの全5フロアに時計やバッグはもちろん、インポートスニーカーやビンテージデニムなど豊富なラインアップが揃う。年季の入った味のある革靴を履きたいというニーズも高い

 

「しかし、アプリはあくまで選択肢のひとつ。KANTEやコメ兵店舗、ECは同列なので、いかにお客様との接点を広げられるか、そのなかでいかにお客様が賢く買い物をできる場を提供できるかが重要。ひとつの方法でどんどんやっていくというよりも、“コメ兵”という世界観を強く出しながらやっていきたいです」

 

とにかく“安く簡単に”がウリのフリマアプリ市場。「KANTE」は、偽物への不安が付きまとうブランド品リユース市場の救世主となりそうです。

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