ライフスタイル
2018/8/3 17:04

猛暑でも“汗クサい”と言わせない! 気になる汗のニオイを抑える三か条

今年の夏は記録的な猛暑が日本列島を襲っています。熱中症など深刻な症状に注意する必要があるのはもちろんですが、毎日の生活で気になるのは汗とそのニオイ。ちょっと外を出歩くだけでも汗が噴き出し、シャツは汗でびっしょり。涼しい場所に移動して汗は引いても、汗のニオイは残ってしまいます。

 

今回は、汗のニオイを抑えるためにできる対策と活用したいアイテムを紹介したいと思います。

 

汗はクサくない!?

意外なことかもしれませんが、暑いときにかく汗にはほとんどニオイがありません。汗が出る汗腺には、体温調整のための汗を出す「エクリン腺」と、ニオイを発生させるための「アポクリン腺」の2種類が存在します。エクリン腺は身体中のいたるところに存在しているのに対し、アポクリン腺はワキや乳輪など限られた場所にしか存在しません。暑いときにかく汗はエクリン腺から分泌されますが、この汗はほとんど無臭です。

 

でも、汗そのものにはニオイがないのに、なぜ汗をかくとクサくなるのでしょうか。人間の体臭は、汗や皮脂、垢などを皮ふに存在する常在菌が分解して、ニオイを含む物質に変えてしまうことで発生しますが、汗をかくと常在菌が繁殖しやすくなり、その数が増えてしまいます。そのため、汗をかくと、汗をかかない状態よりも常在菌が増えてニオイが発生しやすくなるのです。

 

まずはデオドラント剤を使おう

汗クサさを抑えるためにまず使いたいのは、汗をニオイに変えない「デオドラント剤」です。デオドラント剤は、殺菌作用により汗をニオイに変える菌の繁殖を抑える効果があります。また、制汗効果を備えたものならば、汗の分泌そのものを抑える効果も期待できます。

 

デオドラント剤は、スプレータイプや液状のロールオンタイプ、固形のスティックタイプなど様々な形状がありますが、男性にオススメなのはロールオンタイプとスティックタイプ。この2つは皮ふへの密着度が高く、ワキ毛があっても皮ふへ塗布しやすくなっています。

 

花王「メンズビオレ デオドランドZ」シリーズは、豊富な形状で使用する部位に応じて選べる点がポイント。首筋や胸元など全身に使用するなら広範囲に使いやすいスプレータイプ(ノンガス)、足の指のあいだなどピンポイントに使うならクリーム状のエッセンスタイプ、ニオイやすいワキの下ならサッと塗れるロールオンタイプがオススメです。

↑花王「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」シリーズは形状が豊富で使い分けやすい。左から、スプレータイプ、エッセンスタイプ、ロールオンタイプ

 

汗を抑える制汗効果が高いのはライオン「Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル 男性用」。皮膚への密着性が高いマイナスイオンポリマーと耐水皮膜成分が肌にヴェールを形成するとともに、ナノイオン制汗成分がプラグ化して汗の出口にしっかりフタをします。ワキ下の汗ジミが気になる方にオススメです。

↑ライオン「Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル 男性用」。マイルドソープの香り(左)、無香性(右)

 

スポーツなどで汗をかいたときはパウダーインのスプレータイプを使うと、パウダーが汗を吸収して肌をサラサラにしてくれます。マンダム「ギャツビー デオドラントスプレー」は、パウダーインタイプと冷たさが長続きするアイスタイプの2種類から選べます。

↑マンダム「ギャツビー デオドラントスプレー」シリーズ

 

自宅でシャワーを浴びた後や外出前にはロールオンタイプやスティックタイプでしっかりケアし、外出先では手軽なスプレータイプを活用する、というように使い分けるとベターですよ。

 

汗がニオイに変わる前に

前述したように、汗は放置してしまうとニオイに変わるので、「汗をかいたらニオイに変わるまでに除去する」ことが重要。激しく汗をかいた後はシャワーを浴びるのがベストですが、タオルやウェットシートなどで拭き取るだけでも効果的です。

 

夏にオススメなのは、防臭成分やメントールなどの涼感成分を含んだボディシートです。汗を拭き取るだけでなく、汗のニオイを抑えてひんやり涼しい気分を味わうことができます。また、市販されているボディシートにはアルコールを含む薬液が含浸されており、その気化熱(液体が蒸発して気体に変わる際に周囲から熱を奪う作用)によって皮ふの温度を下げる効果もあります。

→7種のボディシートを紹介した記事はコチラ

 

筆者は職場のデスクに大容量タイプのボディシートを常備しており、外での取材から戻ってきたらトイレの個室に駆け込み、衣類を全部脱いで全身くまなくクールタイプのボディシートで拭いています。これで一気に体感温度が下がり、汗が引いてすっきりサラサラの肌になります。汗のニオイを抑えつつ涼しく快適に過ごせるので、外に出るお仕事をされている方には本当にオススメです。

 

衣類から雑巾臭してませんか?

汗クサさは身体から発生するものとは限りません。汗によって濡れた衣類は、そのままにしておくと菌が繁殖してニオイを発生させてしまいます。これは、洗濯物の生乾きのニオイや濡れた雑巾のニオイと同じもの。あのイヤなニオイが汗で濡れた衣類からも発生してしまうのです。

 

このようなニオイを防ぐためには、汗が乾きやすい素材の衣類を選ぶことが重要。湿っている時間が長いほど菌が繁殖してしまうため、速乾効果のあるインナーや下着、靴下が効果的です。綿素材は汗の吸収性に優れていますが、保水性も高いため汗が乾きにくいというデメリットもあります。夏場の下着は、綿100%よりポリエステルやナイロンなどの化繊を混合した素材がよいでしょう。

↑ユニクロ「エアリズム メッシュVネックT(半袖)」(ポリエステル94%、ポリウレタン6%)

 

↑イオン「トップバリュ PEACE FIT 極さら Vネック半袖(メンズ)」(ポリエステル55%、レーヨン30%、綿15%)

 

また、洗濯時に抗菌効果のある洗剤や柔軟剤を使用すると、汗で濡れてもニオイが発生しにくくなります。最近では、男性の汗のニオイを抑えることに特化した柔軟剤が各メーカーから発売されていますので、それらを活用してもよいでしょう。

↑左からP&G「レノア 本格消臭 スポーツ フレッシュシトラスブルー」、ライオン「ソフラン プレミアム消臭プラス STRONG ワイルドシトラスの香り」、花王「ハミングファイン DEOEX スパークリングシトラスの香り」

 

また、汗をかきやすいワキの下は、衣類が汗で湿りやすく生乾き臭が発生しやすいゾーン。汗を吸い取るワキパットを使うと、ワキ汗が衣類に染みるのを防ぎ嫌な生乾き臭を防ぐことができます。男性にオススメなのは、小林製薬の「メンズRiff あせワキパット」。厚手の3層構造の吸水シートにより、女性に比べて量が多い男性の汗もしっかり吸い取ります。また、防臭加工が施され汗のニオイも抑えてくれます。

↑小林製薬「メンズRiff あせワキパット」

 

炎天下の屋外での仕事や外回りなど、やむおえず大量に汗をかいてしまう状況ならば、思い切って着替えてしまうのも手。昼休みや外回りからの帰社時にインナーシャツを着替えるだけでもかなり快適になりますよ。

 

汗のニオイを抑える三か条

以上をまとめると、汗のニオイを防ぐ三か条は以下となります。

1.デオドラント剤で汗がニオイに変わるのを抑えるべし

2.汗をかいたらニオイに変わる前に拭き取るべし

3.汗で濡れた衣類のニオイにも注意すべし

 

汗は体温を調整するために欠かせない大事な機能。まだまだ暑さは続きそうですので、今回紹介したアイテムをうまく活用して汗とうまく付き合ってみて下さい。