日本各地の主要都市からLCCが就航し、手軽に行ける海外旅行先として人気の台湾。B級グルメのほか、雑貨、美容、スイーツなどに、多くの人々が虜になっています。
【教えてくれた人】
台湾通トラベルライター・榎木由紀子さん
台湾に通い続けて20年。台湾のおいしいグルメや文化について、旅行雑誌やウェブなどの幅広い媒体で寄稿しています。
台湾の人気グルメが続々到来日本でも手軽に台湾気分
日本各地から3時間前後で行ける台湾は、手軽に行ける旅行先として人気。安くておいしい台湾グルメも魅力のひとつです。その人気を牽引したのが、1993年、ニューヨークタイムズ紙にて「世界の10大レストラン」に選ばれた小龍包の名店「鼎泰豊」。世界各国に支店を出しているほか、航空会社の機内食にも採用されるなど、いまなお人気が衰えることがありません。
ここ数年話題なのが、豆腐プリンのような味わいの豆花や、ふわふわ食感のかき氷などの台湾スイーツ。これらのスイーツには、タピオカやタロイモ団子、ハトムギなどのトッピングを選ぶ楽しみもあり、女子ゴコロをくすぐります。
台湾発祥のタピオカドリンクも人気健在。店によって味わいは異なり、SNS映えを狙うオシャレドリンクの開発に余念がありません。
こういった台湾の人気グルメ店が2018年から続々と日本進出しているほか、2019年秋には現地でも絶大な人気を誇る台湾カルチャーの発信地「誠品生活」が日本初上陸。これにより、台湾気分を手軽に体験できる場所が、今後さらに増えていくこと間違いなし。
【トピック01】台湾を代表する大型書店が日本初上陸!「誠品生活」
「世界で最もクールな百貨店14」「アジアで最も優れた書店」に選出され、世界中からも注目の的。台湾をまるごと体験できる新型ライフショップとしても期待値が上がります。
誠品生活 日本橋(2019年秋オープン)
台湾をはじめ、香港、蘇州などの国・地域に48店舗展開し、2019年秋に、コレド室町テラスのメインテナントとして日本初上陸します。精選された書籍ゾーンには、味わい深い台湾茶が楽しめるティーサロンも併設予定。日本初上陸の台湾グルメやコスメも出店!
日本1号店は三越前駅直結!
場所は三越前駅直結のコレド室町テラス2階。書籍、雑貨、グルメ、ワークショップの4つのゾーンを展開します。
【トピック02】個性が光る台湾茶+タピオカの勢い止まらず!「タピオカドリンク」
2018年も話題となったタピオカドリンク専門店は、いまだ人気が衰えません。台湾茶ベースのミルクティーはサッパリとした後味で飲みやすく、店によって味わいも異なります。
【注目店01】「春水堂」プロデュースで50種類以上から選べる
TP TEA
大粒タピオカミルクティー
540円
タピオカミルクティー発祥の店「春水堂」系列のティースタンド。茶葉のスペシャリストがブレンドした深い味わいのお茶と、クラッシュアイスが特徴です。大粒のタピオカは約3時間もちもち。
【注目店02】素材が生きた飽きのこない味わい
ジ アレイ
THE ALLEY
ロイヤルNo.9ミルクティー
540円(M)、648円(L)
天然手法で焙煎された茶葉の香りと、手作りのタピオカの組み合わせは中毒者続出。濃厚なアッサム茶ベースのロイヤルNo.9ミルクティーのほか、「盆栽タピオカミルクティー」なども名物です。
【注目店03】珍しい台湾茶が飲める! トッピングはタピオカ以外も
ゴンチャ
ブラック ミルクティー+パール
475円(S)、529円(M)、637円(L)
台湾発祥のティーカフェ。好みに合わせてカスタマイズできるのが最大の特徴。甘さ、氷の量だけでなく、トッピングもパール(タピオカ)をはじめとした6種類から選べます。
【トピック03】高級シングルモルトが日本でも手に入りやすく!「台湾ウイスキー」
2018年、世界で最も権威と歴史のあるIWSCにて、台湾ウイスキーのカバランなどが最高金賞を受賞。近年ウイスキー自体の消費量が右肩上がりとなっている日本でも、2019年、話題になりそうです。
【注目銘柄01】4金2銀を獲得した台湾第二の蒸留所が日本市場に本格参入
都光酒販
オマー バーボンタイプ
5292円
オマーが誇る2つのフラッグシップモルトのひとつ。オレンジなどの柑橘系の爽やかな味と香りを楽しめます。もうひとつのシェリータイプは、成熟したマンゴーやグアバなどのドライフルーツのような味と香りが特徴です。
【注目銘柄02】新興ブランドながら高級酒の代名詞に
リードオフジャパン
カバラン クラシックシングルモルトウイスキー
実売価格1万4904円
多種多様なウイスキーを販売するカラバンの定番商品。バーボン、シェリー、プレーンオークの樽の原酒を調合し、南国ならではの亜熱帯フルーツ(マンゴー、バナナなど)の香りとクリーミーな甘みが特徴です。
【注目銘柄03】5000円以下で飲めるカバランも!
リードオフジャパン
カバラン ディスティラリーセレクト
4860円
台湾ウイスキーを日本に普及させるために生まれたリーズナブルなウイスキー。フルーツフレーバーはそのままに、コクはあるのに柔らかい口当たり。ストレートでも飲みやすいです。
【トピック04】今後日本でも購入しやすくなる? 台湾雑貨が人気急上昇中
台湾の伝統的な柄や素材を生かした雑貨から、持っているだけでも生産性が上がりそうなオシャレ文房具まで、個性的で楽しい台湾雑貨に世界中から熱視線!
【文具】ハイセンスで映える台湾発のセレクト文具
ハイタイド
TOOLS to LIVEBY
デザイナーでもあるオーナーのセンスが光る文房具が揃います。2016年から文房具メーカー・ハイタイドが販売代理店となり、日本でも購入可能になりました。
【プリント生地】台湾文化を感じる独自のテキスタイルを確立
In Blooom 印花楽
台湾の伝統や文化、自然などをモチーフにした生地をデザインし、バッグや服飾小物を制作。独創性あふれる雑貨は台湾土産として人気です。
【トピック05】日本上陸未定だけど、絶対くる台湾現地ヒットモノ
日本には未上陸ですが、いま台湾で流行中のモノをピックアップしました! おいしい、フォトジェニックはもちろん、人気ドリンクに関連したエコグッズにも注目です。
【その1】星空ドリンク
SNS映えは必至!美しい星空を思わせる魅惑のカラフルドリンク
夢之飲
美しいグラデーションの中身はバタフライビーと呼ばれる青色のハーブティー。ボトルをシェイクすると全く違う色に変化します。海底に映る月、熱い恋など、ネーミングも楽しいです。フレッシュジュースもあり。
【その2】タピオカパンケーキ
タピオカミルクティーがパンケーキになった!
美好年代 Belle Epoque
ほんのり紅茶味のパンケーキに、とろっとした食感のミルククリームと黒真珠のようなタピオカをたっぷりトッピング。ケーキ生地の間にもタピオカがごろごろと入り、まさに食べるタピオカミルクティーです。
【その3】ドリンクホルダー&マイストロー
持ち運びに便利なだけでなくお土産としても話題沸騰
プラスティック袋削減に取り組む台湾では、スーパーやドリンクスタンドでの提供は廃止され、ドリンクホルダーとマイストローが大活躍中。マイストローには、専用お掃除ブラシがセット販売されています。
構成・文/ゲットナビ編集部
文/伊勢洋平、榎木由紀子、河上 拓、黒川秀紀、酒井麻里子、中山秀明、並木政孝、平島憲一郎
撮影/我妻慶一、佐坂和也 スタイリング/佐々木誠