もうすぐお花見の季節。満開の桜のもとで飲むお酒は、この時期だけの格別な味わいですよね。今回は、その花見にまつわるトレンドのお話です。
いつも、GetNavi Webのトレンド予測記事にご登場いただいている、楽天市場・トレンドハンターの清水淳さん。彼によると今年の花見には3つのトレンドがあるといいます。それが、「サステナブル化」「インドア花見」「ロゼワイン」。平成最後の花見に何が起きているのでしょうか?
平成最後の花見に起きる3つのトレンド
【サステナブル化】
英語のサステナブル(Sustainable)は、維持できる、堪えうる、持ちこたえられるという意味になります。それが転じて、「地球環境を持続させながらの産業や開発」という意味で使われています。近年はビニール・プラスチック製品の利用規制など、環境に配慮する機運が高まっているのもその一環ですね。そして、そのトレンドが花見にも波及したというわけです。「紙コップや紙皿による脱プラスチック化、使い捨てではない何回も使えるお皿や水筒の利用など、環境にやさしいお花見が広がっています」(清水さん)
【インドア花見】
インドア花見は、その名の通り家の中で行う花見のこと。花見といえば外の桜の木の下で行うイメージですが、いまは室内で楽しめるミニチュアの桜があるそうです。「外で行う花見の辛いところは、混雑・花粉・寒さ。それを回避するために、家の中で花見をする人が増えています。室内で楽しめる桜の盆栽が多く売れ、この時期は、楽天の盆栽ランキングも桜一色です」(清水さん)
【ロゼワイン】
まさに春な、桜色をしたロゼワインの売れ行きが好調です。このブームは、2019年2月に発効した、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)に関係があります。「EUとのEPAが発効したことで、ワインの関税が撤廃され、日本国内ではワインの価格が低下しています。日本人にとって欧州ワインがより親しみやすいものになったのです。特に伸びているロゼワインの売り上げは、年始から2月19日時点で前年比1.8倍。今後もさらにブームは拡大しそうです」(清水さん)
以下では、この3つのトレンドに基づいた、平成最後の花見トレンドアイテムを4つ紹介します!
[01]
土に還る食器は人にも環境にもやさしい
エコソウライフ
スクエアボウル スモール
実売価格918円
米のもみ殻由来の素材で作った、「土に還る食器」。深さのある本品は、アウトドアでのサラダやカレーの盛り付けにぴったりです。環境にやさしい商品でありながら耐久性は高く、耐用温度は-30℃~120℃。食器洗浄機や電子レンジの使用にも対応しています(オーブンは非対応)。
ナチュラルなカラーは原料の色をそのまま使用。シンプルでスタイリッシュな外見で、花見はもちろん普段使いにも向いたアイテムです。
●サイズ’W14cm×H14cm×D6cm
[02]
ミニチュアの桜盆栽、鉢は瀬戸焼!
遊恵盆栽
桜盆栽:一才桜(瀬戸焼鉢)
実売価格2760円
小型で育てやすい、旭山桜の盆栽。3月下旬から4月になるとつぼみが膨らみ、4月中旬にはあふれんばかりの花が咲きます。一才桜は桜のなかでも特に花付きがよいのが特徴。若木のうちから花を楽しみやすく、うまく育てれば翌年以降も花を咲かせてくれます。
自然物のため2つとして同じ形のものはなく、あなただけの桜を育てることができます。
●サイズ:全高/約20cm 鉢直径:12cm
[03]
清々しさが特徴!飲みやすさが人気を呼ぶ
ミラヴァル
コート ド プロヴァンス ロゼ 2017
実売価格2835円
フランス最大のロゼワインの生産地、コート・ド・プロヴァンスで生産された1本。香りには白い花や摘みたてのいちごを思わせる繊細さがあり、味わいにはラズベリーやワイルド・ストロベリー、ハーブ、柑橘などの要素が混じった複雑さがあります。
標高350m、昼夜の寒暖差のある土地で生産されているため、清々しい酸が保たれ、丸みがありながらも溌溂とした余韻を楽しめます。消費者からは「辛口で飲みやすい」と好評です。
[04]
開けにくいコルク栓も確実に抜く
実売価格1860円
「これを使えば必ず開けられる!」と評判のワインオープナー。生産国のイタリアでもベストセラーになっている商品です。ネジの周囲にある円形の金属部品がビンの先端にフィットし、コルクの中央ぴったりに穴を開けることが可能。テコの力を利用したレバーでコルクを強く引き上げるので、非力な方でも確実に栓を抜くことができます。
また、クロムメッキを施しているため耐久性が高く、いつまでも綺麗に使うことができるのもうれしいポイントです。
【ナビゲータープロフィール】
楽天市場 トレンドハンター
清水淳さん
楽天が誇るデータ分析のスペシャリスト。楽天市場内部のデータはもちろん、SNSの投稿、海外の消費動向など外部のデータまでくまなく分析し、将来のトレンドを常に予測している。毎年年末に、「楽天市場ヒット番付」の発表も担当する。