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2019/3/27 21:00

備えは手が届く場所に!防災アドバイザーが教える、家庭でできる防災対策

東日本大震災から8年。各地で地震が発生しているほか、豪雨災害も起こり、今こそ防災対策をしっかりしておかなければ。とはいえ、家庭ではどのような対策をとるべきでしょうか? 全国各地で講演をする防災アドバイザー・高荷智也さんに教えてもらいました。

 

防災グッズを見直して、もしものときに備える!

━━━災害はいつどこで起こるかわからないですよね。家庭でもしっかり防災対策をすべきだと思うのですが、いったいどこから手をつけたらいいでしょうか?

 


高荷さん「防災対策を見直そうという危機意識、素晴らしいと思います。でも、多くの人が陥りがちなのが、“生き延びた後の防災対策”に偏りがちなことです。大きな災害が起こったときにはまず、生き延びるための“命を守るための対策”が必要です

 

━━━命を守るための対策……! 高荷さんのおっしゃるとおりですね。具体的には、何をすべきなのでしょうか?

 


高荷さん大地震の際に命を脅かすのは、家具の転倒や重量物の落下です。命を守るにはしっかり家具を固定し、枕元や部屋の高い位置に重いもの、割れやすいものがないかを再確認してください。以前は『地震が起きたら、まず消火』というのが一般的でしたが、最近ではガスの元栓が自動停止するよう、ガス会社が管理していますし、IH調理器も自動停止する機種がほとんどです。こうした知識を覚えておくことも、地震発生時のパニックを防いでくれますよ」

 

━━━でも実際に地震が起こったら、頭が真っ白になってしまうんでしょうね……。日ごろの備えはもちろん、パニックに陥らない方法も教えてください。

 


高荷さん家具の固定をはじめとする物理的な備えはもちろん、災害に備えた訓練も大切です。たとえ災害のプロであっても、訓練していないことに対しては、パニックに陥ることがあるそうです。それが一般人の私たちでは、なおさらですよね。インターネットで調べてみると、地震の揺れを体験できる『起震車』や火災時の煙を体感できる『スモークハウス』など、さまざまな訓練イベントが実施されているので、ご家族で参加してみてください」

 

━━━なるほど。訓練の重要性をあらためて見直すべきですね! ところで、最近では『正常化バイアス』という言葉も耳にしますね。災害が起きても日常の延長線と認識してしまい、かえって避難ができないという……。

 


高荷さん「東日本大震災をきっかけに、広く知られるようになった言葉ですね。それにもやはり、事前に訓練しておくことが重要です。たとえば、地震の場合には緊急地震速報、火災の場合には非常ベル。誤報のケースもありますが、これらを耳にしたら、いの一番に身を守るクセをつけましょう。たとえ誤報であったとしても、そのときこそ、訓練をする絶好のタイミングです。お子さんに対しても、『この音が鳴ったら体を低くして、頭を手で守ること』『この音が鳴ったら逃げること』というように教え、条件反射的な行動をうながすことが生死を分けます」

 

━━━ところで、平日の日中に災害が起こった場合、僕は会社、妻と息子は自宅、娘は幼稚園……というように、家族が離ればなれになってしまいますよね。こうした事態には、どのように備えるべきでしょうか?

 


高荷さん「電話回線に比べ、大規模災害のときにも利用できる可能性が高いのが、インターネットです。そのため、日ごろからSNSでの通信手段を用いるようにしましょう。また、地域のハザードマップをきちんと確認し、とくにお子さんのいる家庭では、どこに逃げ、集合するかだけでなく、『大きな揺れが起こったら、○○○まで逃げる』というように、どんな事態になったらどこに逃げるかを伝えておく必要があります」

 

━━━たしかに小さな子どもには、何をきっかけに逃げるかについても、教える必要がありますね。あと、災害時の備えとして気になるのが防災グッズです。どんなものを用意しておくべきでしょうか?

 


高荷さん「実は非常食以上に備えるべきなのは、避難所ではなかなか配布されないもの。食品は配布される可能性が高いですが、常備薬やオーラルケア商品といった、自分の健康を守るためのものは自分自身で用意する必要があります。個人で用意するものとしては、ベビー用品、情報を得るためのラジオやスマホ用充電器などのほうが、実は非常食よりも優先順位は高いのです」

 

━━━つい缶詰やレトルトパックなどの非常食に気をとられてしまいがちですが、避難後に手に入りにくいものを集めるように見直さなければなりませんね。

 


高荷さん「今から防災グッズを買い求めるのであれば、『防災バッグ OTE(On The Exit)』もおすすめです。倒壊した家屋などに閉じ込められたときに救助を呼びかけられる緊急用ホイッスル、頭部を守る防災帽子、停電時に必要となるヘッドライト、正確な震災情報をキャッチするための手回し式充電ラジオライトも備えられ、まさに“命を守るための対策”が考えられたラインナップです」

 

━━━緊急用ホイッスルですか。自分で準備するのでは、見落としてしまいそうなアイテムですね。

 


高荷さん「また、防災バッグに磁石がついているので、玄関のスチール扉に設置できます。これなら、いざというときに持ち出しやすいですよね。そしてミニマルな見た目もポイント。いかにも防災グッズといった見た目だと、インテリアの邪魔になるので押し入れの奥にしまうご家庭も多いです。しかしそうすると、いざ必要なときすぐに持ち出せませんからね」

 

━━━たしかに、防災グッズは緊急時に必要なものだから、いつでもすぐに持ち出せる場所になければ、意味がありませんよね。今日は勉強になりました。高荷さん、どうもありがとうございました!

 

まとめ

防災グッズは目につきやすい場所に!

高荷さんの指摘どおり、避難所での生活を想定して防災グッズを考えがちですが、災害時にすぐに持ち出せて、避難所にたどり着く前にも助けになってくれるようなものを選ぶことが大事。高荷さんのアドバイスをもとに、家族みんなで防災対策を見直しましょう。

 

【商品情報】

ミヤビワークス「オリジナル防災バッグOTE(On The Exit)
1万9800円

 

備え・防災アドバイザー/BCP策定アドバイザー/ソナエルワークス代表|高荷智也さん

家庭の防災から企業のリスク管理まで、「備え」をテーマに講演会・執筆・テレビ出演・コンサルティングといった専門サービスを提供するフリーのアドバイザー。「UR都市機構」WEBサイトにて「プロが指南!防災グッズの新常識」を連載中。
https://www.ur-net.go.jp/aboutus/publication/
https://sonaeru.jp/

 

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