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2019/4/23 19:00

節約はルール作りがキモ!気づいたら貯まってる&貯まり続ける節約

マイホームを持ちたい、これから子どもの教育費がかかる、安心して老後を迎えたい、など。そのためには、少しでも貯蓄しておきたいと思っているのに、うっかり使い過ぎてしまったり、急な出費が続いたりして、なかなか貯金に回せない人は少なくないのではないでしょうか?

 

どうしたらうまく節約し、貯蓄できるかについて、人気ファイナンシャルプランナーの柳澤美由紀さんに教えていただきました。無理なく的確にやりくりする方法をマスターすれば、驚くほど出費が減り、節約上手になれるのです。

 

【ルール1】節約は目的を持って進めること

まず考えたいことは、何のために節約をするのか、ということ。海外旅行をしたい、家を買いたいなど明確な目的がある場合は、そのために今いくら貯蓄する必要があるのか、足りない額を月々いくら貯めていけばいいのか、算出することができます。

 

一方で、「なんとなく老後のために貯金はあったほうがいいのではないか……、という目的のない貯蓄は、目先に買いたいものや楽しいことがあると、そちらに気持ちが流れてしまうので、なかなか貯まりにくいと言えます。だいたいで構わないので、60歳になる頃までにこのくらいの額の貯金をしておきたいな、という目標を決めて貯蓄していくのもひとつの手です。一般的な目安ですが、毎月収入の1割を貯蓄に回せるのが理想的でしょう」(ファイナンシャルプランナー・柳澤美由紀さん、以下同)

 

【ルール2】節約とは“無駄遣いを減らすこと”ではない

“節約”と聞くと、無駄遣いを減らすところから考えがちです。コンビニでのちょっとした買い物がやめられない、飲みに行く回数が増えてしまった、など、無駄遣いだと思われるところを削減すれば貯金ができる、と思っていませんか?

 

「実は、そこがいちばん削りにくいところなのです。これをわたしたちは“やりくり支出”と呼んでいるのですが、食費や雑費、交際費などを削ろうとすると、『誘われたけれど、今日は飲みに行くのを断ろう』とか『食べたいけれど我慢しよう』などと、どうしても生活に影響が出てきます。そこを削りすぎてしまうと、ダイエットと同じでストレスが溜まって、“リバウンド”しやすいのです。ですから、まずはそれ以外の部分でお金の遣い方を見直していきましょう」

 

【ルール3】“固定費の見直し” は絶対に行うこと

“やりくり支出”以外の支出を“固定支出”と呼び、ここには住宅ローン、通信費、保険料、何かの会費など、毎月必ずかかってくる支出が入ります。

 

「実はこの固定費、一度見直してしまえば月々確実に支出が減るので、いち早く見直すべきポイントなのです。ただ、水道やガスなどの光熱費は、環境のためにも節約は大切ですが、ちょっと使う量を減らしたくらいでは、たいした額にはなりません。電気、ガス、インターネット、スマートフォンなどを一緒に契約すると安くなるプランを取り入れる方法など考えながらも、ここは必要経費と諦めて無理をしてまで削らなくていいでしょう」

見直すのは、固定費の中でも光熱費以外で、多くの方が払い過ぎているのが、携帯電話を含む通信料と保険料です。また、ネット通販やオンラインゲームなどの会費は、毎月引き落とされているのに使っていない、ということもよく見られます。通帳の記帳をしたときや、クレジットカードの明細を確認したときに、何にどのくらい引き落とされているか把握しておきましょう」

 

1. プランの見直しで通信料を削減

通信料の見直しには、まず自分が加入しているプランが合っているかを調べてもらいます。「携帯電話会社でプランの見直しができないか相談してみましょう。自宅にも会社にもWi-Fiがあって家や会社にいることが多いのに、スマートフォンが高通信量の契約になっていたり、テザリング料が別途かかっていたりすることがあります。必要のないオプションに入っているかもしれません。自分が何にいくら払っているかを知ることが節約の基本ですから、まずはそこを確認し、必要のない部分を削りましょう。また、大幅な通信料の削減が見込める格安スマホへの乗り換えも検討するといいでしょう」

 

2. 保険は“なんとなく”で加入しない

老後や死亡したあと、ケガや入院など、先々の不安を考えて加入した保険は、本当にあなたにとって必要な、不安を解消できるものになっているでしょうか。「一般的な目安として、保険料は収入の8%以下に抑えたいですね。8%以上になってくると、貯金は難しいのではないでしょうか。30万円の月収であれば2万4千円以下ということになりますから、それ以上支払っている方は見直しが必要です。プランの見直しはファイナンシャルプランナーに相談するのがよいと思いますが、自分がどんなときにどんな保険が必要なのか考えてみましょう。たとえば単身の方であれば、死亡保障よりもケガや入院の保険が必要です。また、家を購入したばかりであれば、住宅ローンを組んだときに団体信用生命保険に加入しているはずですから、別で生命保険に入らなくてもいい場合もあります」

 

【ルール4】“やりくり支出”はストレスなく使いながら貯める!

固定費の見直しが終わったら、次は食費や娯楽などに使う“やりくり支出”の方を見直していきましょう。「こちらは先述のとおり、ストレスを感じない形で節約していくのが長続きするポイントです。無理してやりたいことを我慢するのではなく、使う額を先に決めておき、その範囲内でやりくりすればストレスにもなりません」

 

1. 貯金用口座を開設し、使えるお金を減らす

給与が振り込まれる口座とは別に、もうひとつ口座を準備して、給与が振り込まれたらその1割を別口座に入れ替えておきます。「貯金用口座の方はキャッシュカードを持ち歩かず、簡単に下ろせないようにするといいでしょう。一定額溜まったら定期にするなどして、すぐには使えないお金にしておきます。ボーナスや、会社から戻ってきた立替金などもすべてここに入れておきましょう。はじめから使えるお金を減らしておけば、その範囲でやりくりする癖がついてきますよ」

 

2. クレジットカードはいったんやめて現金管理で支出額を知る

クレジットカードやICカードがメインの方は、一度“やりくり支出”の部分を現金精算にしてみましょう。「クレジットカードを多用する方には、自分がいくら使っているかわからないと言う方が非常に多いのです。そういう方は3ヶ月で構わないので、いったんすべてを現金で支払う生活にします。その際、足りなくなったらATMに行って下ろすのではなく、先に1ヶ月分の“やりくり支出額”を決めてその分だけ財布に入れておき、そこからすべてを支払うようにします。ネットで購入するときなどどうしてもカードを使う場合は、支払った分だけ財布から除いておきます。どのくらいのお金を使えるかを意識することで、レコーディングダイエットのように支出が減っていくのです」

 

3. 娯楽費は年間予算を立てて

衣料品や旅行など娯楽費は、年間で予算を決めましょう。「貯蓄がある方は、決めた年間予算額だけを入れた通帳を用意し、その中で年間のやりくりをするといいと思います。月次でなく年間を通して予算を組むことで、『夏に旅行したいから冬のコートを買うのはやめておこう』などと、計画的にお金を使うことができます。また、年間予算の通帳にデビットカード(預金口座と紐づいた決済用カード)を活用するのもいいですね。日々のやりくりは現金で、年間予算はデビットカードで管理するのです。こうすれば家計簿などつけなくても何にいくら使ったか、通帳を見れば一目瞭然で便利ですよ」

 

柳澤さんおすすめの「節約したくなる本」

続いて、節約やお金の使い方に関する本のなかから、柳澤さんがおすすめするタイトルを紹介します。いずれも読むだけで、今日から節約生活をスタートしたくなる本ばかりです。

 

1. 無駄なお金とは何かを知る!

横山光昭『年収200万円からの貯金生活宣言』
1080円(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「“節約は収入”という考えのもと、貯金が苦手な人が得意になるための手順が、わかりやすく書かれています。節約のテクニックではなく、無駄なお金とは何か、その見つけ方と削り方がわかります」

 

2. カードの使い方や買い物の仕方が学べる

中村芳子『20代のいま、やっておくべきお金のこと』
1296円(ダイヤモンド社)
「お金との向き合い方がわかる本です。第2章に節約について書いてあり、コンビニや電子マネー、クレカとの付き合い方やシェアハウス、デビットカードを使った、今どきのライフスタイルに合った節約術も紹介されています」

 

3. 主婦ならではの節約術

づん『楽しく、貯まる「づんの家計簿」 書きたくなるお金ノート』
1404円(ぴあ)
「自作の家計簿をインスタグラムに投稿したら、フォロワー数が3万人を超えたという、主婦づんさんの本です。家計管理が成功するポイントが網羅されていて、とても丁寧に紹介されています。家計と本気で向き合いたい人におすすめの一冊です」

 

節約は、目標を定めて計画的に行うのがいちばん成功の近道といえます。また、口座やカードと上手につきあい、意志が弱くても節約につながるお金の使い方ができるといいですよね。無理せずお金を貯めていける方法を選んでみましょう。

 

【プロフィール】

ファイナンシャルプランナー / 柳澤美由紀さん

「専門知識と真心で日本の家計を元気にする」を使命に活動するCFP認定者。ライフプラン、家計の見直しを中心に相談・講演活動を行っている。相談件数は800件以上。オーダーメイドで資産を増やす仕組みを作るのが得意。
家計アイデア工房 https://www.kakeiidea.com/

 

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