JTの葉たばこのタネは約2.8万種もある
バーレー種は、一般的に約1か月の期間をもって乾燥させます。黄色種は機会を使用し、約5日間の期間をもって乾燥させます。乾燥は、酵素が働きやすい温度におき、酸素反応により葉中の内容成分を変化させ、たばこのうまみを引き出すような、実に繊細な手順を踏むのだそう。
日本の葉たばこは、主に「黄色種」「バーレー種」という2種類が存在。「黄色種」はたばこの味の核となる品種で、甘さなどが強いタイプ。対して「バーレー種」はのどごしがよく、キレが効く品種とのこと。
先ほど収穫した葉たばこは「黄色種」ですが、実際には「黄色種」「バーレー種」だけでなくその他様々な品種の葉たばこをブレンドして、たばこの銘柄を作ります。聞けば、JTでは毎年100種類くらいの葉たばこをブレンドし、テストしているのだとか。
「100種類もの葉たばこ畑があるんですか!?」と改めて聞くと、ここ茨城のJTファームだけでなく、日本、アメリカ、ブラジルなど世界約35か国から調達しており、JTでは遺伝資源として2.8万種ほどの葉たばこのタネを保有。耕作条件や求められる味・香りの特徴に合わせて選択的に使っているそうです。
2.8万種!? こんなにある葉たばこから100種に抜粋、さらに100種をブレンドし、掛け合わせる……と考えると、もう天文学数字で、考えるだけでクラクラしますね。
2本を吸ってみましたが「黄色種」は確かに甘味があり、口当たりは優しい印象。「バーレー種」はガツンとくる吸いごたえとキレのあるのどごしが特徴でした。