モデルの活動を中心に数々のブランドコラボも手掛け、20代の女性から圧倒的な支持を集める柴田紗季さん。おしゃれだけでなく、日々の暮らしや人とのつながりを大切にする彼女の生き方には共感するファンが多く、Instagramのフォロワー数は33万人以上にのぼります。そんな彼女の人気の秘密を、7つのキーワードで紐解きました。
1. 一期一会
「人と出会うときの新鮮な気持ちを大切にしたい」
その瞬間や機会は、一生に一度しか訪れないものだから、出会うものすべてを大切にしたいと思って生きています。そのために、人よりタフに動いています。そういうことを続けるのは、一期一会によって広がる世界が実際にあるってことを知っているから。何かが起きるかも知れないっていう、ワクワクを求めて生きています。
例えば、仕事で福岡に行ったときにたまたま飛行機で隣だった女の子と仲良くなって、次の日に福岡を案内してもらったんです。その子が糸島の子で、糸島って場所を初めて知りました。今では、彼女の結婚式に行ったり、旦那さんのご実家に泊まったりするほどの仲になりました。そんなことがいっぱいあるから、やめられないんです!
私は、いろんな人に興味があるんです。老若男女、誰にでも同じように接したいって思っていて、すごく目上の方にも、すごい年下でも、同じように熱く語りかけます。みんな同じように頑張って生きてるから。お話を聞いてると面白いし、自分のパワーになるんです。
それは、ファンの方にも同じです。イベントでファンの方とお話するときは、思いや感謝の気持ちをちゃんと伝えたいって思っています。みんながどんな人なのかも知りたいから、ちゃんと名前を聞いて、どんなことをしてるのかも聞いて、その一瞬が、相手にも自分の心に残るように心掛けています。次に会ったときに、ちゃんと覚えてるようにしたいから。
2. 旅
「お気に入りの場所を発信して、誰かに知ってもらいたい」
旅は、自分の心を広げてくれるもの。お仕事でいろんな場所に行くことが多いのですが、旅先で出会った人に会いに、またその場所に行きます。自分にとって旅は、非日常を求めるものではなくて、日常の延長線。そこに行ったら誰かに会えるから、その場所に行く。人に会う旅なんです。
お仕事を通して各地に行く中で、本当に地域活性化を頑張ってる地方が多いって感じているんです。だから自分も、みんながその場所に行きたいって思うような動画を撮り始めました。近々、
最初に、福岡の糸島、広島の尾道、鹿児島の徳之島の動画を撮りました。すべての場所に素敵な人がいるから、その人が暮らす場所をみんなにも知って欲しいんです。旅先で出会った人たちにいつも助けてもらってるから、自分も何かの役に立ちたくてこの活動に取り組むことを決めました。
3. おしゃれ
「特別感があるヴィンテージは知れば知るほどワクワクさせられるもの」
人と違った格好がしたくて、学生の頃から古着が好きだったんです。いろんな古着屋さんに通うようになって、そこでお話を聞いて服の意味や歴史を知る中で、古着への愛情が深まってきました。昔より特別感を持って、古着やヴィンテージを着るようになりましたね。
歳を重ねていくうちに、普通の古着よりも、ヴィンテージ、アンティークが好きになってきました。ヴィンテージやアンティークの服は値段が張ることも多いけど、1枚を大切に着ることが楽しいって思える。自分だけしかわからないこだわりでも、特別感があって、着ると自分がキラキラして見えるように思えるんです。いろいろなことを学ばせてくれる古着は、この先も変わらず、ずっと好きなものなんだろうな。
4. 食
「今は体づくりの時期、基礎知識だけは知っておきたい」
最近「オーガニックアドバイザー 初級」の資格を取りました。きっかけは、がんの治療法として有機野菜が使われているのを知ったこと。その後、農家さんに行く機会があって、お話を聞いたら面白くて、もう少しだけ知ってみたいと思ったんです。将来、自分が子育てをするときのことを考えながら。
料理は得意ではないから、選ぶ野菜はそのままサラダで食べられるものが多いんです。病気にならないようにって意味でもあるので、無理に調理しなくてもそのまま食べて栄養を摂っていきたい。卵も平飼いのものを選ぶようにしたり、値段は少し張るけれど、そこはお金をちゃんと出して買うって決めたんです。
続いて、アットリビング読者としては気になる“部屋作り”やインテリアへのこだわりについて。また、オフの時間の過ごし方や心に秘めた思いも明かしてくれています。
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5. 部屋
「大人になって部屋づくりが楽しくなってきました」
家具も洋服と同じように、ヴィンテージが好きです。温かみがあって、でもボロボロすぎないキレイさも残っているものを選んでいます。ヴィンテージ家具は一点物だから、めちゃくちゃワクワクするんですよね。古着を探しに行くときと同じ感覚で、買い物に出かけます。
ピンときたものしか買わないので、部屋づくりはゆっくり。この部屋に引っ越してから1年半が経ちますが、まだ部屋づくりは途中です。昔はそんなに簡単に家具は買えなかったから、やっとこの歳になって、部屋づくりが楽しくなってきたと感じています。
6. ひとりの時間
「気を張らないひとりの時間は、自分を高めるためのもの」
ワクワク探しが好きだから、空いた時間にはひとりでの楽しみ方を探しています。気を抜ける時間を自然につくれる女性ってかっこいいって思うんです。
昔は本が読めなかったのですが、最近、物語を読むのが好きになりました。仕事と仕事の間に時間があるなって思ったら、喫茶店に行って本を読んでます。行く喫茶店は決まってて、そこで本を読んでると癒やされるんです。
休みの日は、予定を詰め込むことが多いです。人に会うっていうよりは、ジム、サロン、整骨院などに行ったりと、自分磨きのために時間を使っています。ひとりで映画館に行ったり、銭湯でぼーっとする時間も好きですね。
7. 願い
「女の子を幸せにするために、自分の挑戦を続ける」
最近、自分のやってきたことは、“女性の人生を豊かにしたい”ってことだったんだなって感じてるんです。例えば、地域活性化の活動をやりたいのも、女の子たちに、行ったことない場所に行って心を広げて欲しいって思うから。もちろん男性にも豊かな毎日を送ってほしい。でも私は服とかインテリアとかおしゃれなものに関心が強いから、自分が見ているものを伝えられるのは女の子だなって思うんです。
JICA(国際協力機構)の活動でラオスを紹介したことがあるのですが、それを見てラオスに行ってくれたり、私の地元の街を旅してくれたり、そういう方がたくさんいてくれて。私の想いが伝わって、誰か1人でもその場所に行ってくれたらうれしいって思うんです。
いただくファンレターは、みんな書いてあることが似てるんです。いつも言ってもらえるのは、「元気をもらってます」「辛いことがあっても頑張れます」「ファッションを楽しむ意味を知りました」など、心のこと。私は、芸能人じゃなくてみんなにとって身近な存在だからこそ、みんなに関わって生きているって感じることが多くて、それはすごく良かった。
ファンの方に、「自分は何をしたらいいのか分からない」って相談されることも多いんです。でも、それは「何かしたい」って思ってるってこと。そういう人たちに、こういう生き方もあるんだよってことを伝えたい。女の子たちの生きていく道のお手本になれたらいいなと思ってるんです。
次回は、キーワード3「おしゃれ」と5「部屋」について、掘り下げてたっぷりとお伝えします。
【プロフィール】
モデル / 柴田紗希
“しばさき”の愛称で幅広い年齢層の女性から親しまれる愛知県出身のモデル。ファッションモデルとして人気女性ファッション誌「mer」で12ヶ月連続表紙を飾る。ヴィンテージアイテムに詳しく、自身がプロデュースする配信番組「usum」で自らセレクトした洋服とヴィンテージアイテムの販売も行なっている。
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